部屋の模様替えというか掃除をしてみた。移動させようとしたら雑誌が重い、あるいのはロッキンオン系、スヌーザー、スタジオボイス、ピクトアップ、+act、BARFOUT!、hon・nin、新潮、野性時代、トッリッパー等のバックナンバー。
ロッキンオン系だとCUT、Hの昔のやつとかがあって懐かしい。窪塚洋介さんが表紙のやつとか、たぶん「GO」とか「ピンポン」の間ぐらいとかの01年とか、でどっちもビジュアル重視というか写真が結構載ってるんだけど、V6の岡田准一と蒼井優のカップルコンビがけっこう表紙を飾っているなあと思った。
映画雑誌はだいたい好きな役者さんである安藤政信さんが出ているやつを買って残している、高校入る前ぐらいから好きな役者さんで、ピアスも安藤君開けているから影響されて開けたりした。すごく不器用な人だけど役者っていう仕事を真剣に取り組んでるのがわかるし、発言も真摯だし。
安藤君が日本映画は面白いってインタビューで言っていて単館系観に行って永瀬正敏さんや浅野忠信さんの作品も観てハマっていった。あとは事務所がスターダストでデカクて野島伸司脚本「聖者の行進」でも重要な役で主演クラスのオファーが殺到したけど(脚)本もなくて1、2年も前からキャスティングされるドラマが嫌だったみたいで、あるいは「聖者の行進」と次の「青の時代」で何かあったのか、でも主役のいしだ壱成さんとは仲良かったみたいだけど、映画だけでやりたいって言って映画だけやっていくスタイルにしたっていう我が侭で頑固だけど映画が好きってのがある人でそういう部分もカッコいいなって思う。
しかし、最近映画をまったく観ていないが。去年はまったく出演作がなかったけど、今年は去年中国で撮影していたチェン・カイコー監督「花の生涯 梅蘭芳」が公開。そういえあんまり中国映画を観たことない。出演作は劇場で観るので三月になったら行こうかな、わりと重い話のような気もするが。
「花の生涯 梅蘭芳」
http://meilanfang.kadokawa-ent.jp/
本の配置を変えたが古川日出男著「聖家族」の背表紙の赤は目に入って目立ちます。太いし存在感があってよいです。
以前に古川さんが「新潮」で書いた「大竹伸朗のアトリエ」は前に読んだことがあって、大竹さんの本の「見えない音、聴こえない絵」って新著が出ているのは知ってて買ってなかったけど、今日いらないCDを売った金で購入。今日は休みなのでこれを読んでから寝よう。
- 作者: 古川日出男
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/09/26
- メディア: 単行本
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- 作者: 大竹伸朗
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/12
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毎日、暇つぶしに本屋に行くのが習慣ですが「路字」等でお世話になっている東京ピストルの加藤賢策さんが出ている「デザインの現場」を立ち読みした。なんか知っている人が出てると変な感じですね。
雑誌を片付けていたらcharlieこと鈴木謙介さんというこれまたお世話になっている人が出ていた前の「アンアン」が出てきた。しまほまほさんと本谷有希子さんとピエール瀧さんとcharlieという四人の対談だった。なぜこの四人だったのかわからないが「アンアン」に出た初の社会学者(初なのか?)という新しいポジションで連載でもしてほしいものだ、そしたら毎号立ち読みはするんだけどなあ。
- 出版社/メーカー: 美術出版社
- 発売日: 2009/01/27
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東京ピストル
http://www.tokyopistol.com/
「Life」の文化系書店Life堂のvol1〜3までのブックガイドと「路字」01号の紙のバージョンが違うのも出てきた。なくなったかと思ってたら本の間に挟まってた。今は地下に降りてしまった渋谷のブックファーストでLife堂vol.1がしてて、行ったのは確か最終日で買ったのは仲俣さんが選書した米澤穂信「さよなら妖精」を買った。その日のお昼ぐらいに蓮沼フェスで初めてcharlieに会ったんだけど、と考えるとずいぶん前だなって思う。そこからいろんな関わりとか繋がりを通じて影響を受けていったなあ。
時間があるのでcharlieのごあいさつを文章に起こしてみよう。誰か読みたい人がこの先いるかもしれないから。
vol.1 「戦場の渋谷」から「平坦な渋谷」へ
渋谷ってのは、色々言われてめんどくさい街だ。80年代にはそこは、東京でいちばんきらびやかな街だって言われていたけど90年代に入る頃には、チーマーだのコギャルだのが渋谷を代表していることになって、ヒップホップな人たちも「リアルなストリート」はここにあるんだ、なんて言い出した。
その想像力の裏側にあるものを簡単に言うと「“戦場”はここにある」ってことになるだろう。「平坦な戦場で僕らが生き延びること」とか「戦場のボーイズライフ」とか「渋谷はいま戦争状態みたいだ!」とか。豊かな社会を生きる僕たちの「いまここ」に読み取られた「戦争」が、「バイオレンスでブリンブリンな渋谷」に重ね合わされてきたわけだ。
それはつまり、「センス」や「リアル」を巡る文化闘争ーオレたちだけが戦場の渋谷を知ってるーくらいしか、戦えるものがなかった、ってことなんだと思う。でもいまは? 21世紀になってからこっち、マジな「戦争」はとにかくあちこちで起きてる。日本もそれに参加すべきだ、とかまじめな顔で言われるようになってる。
その結果、たくさんの人々が、たとえば「反戦」っていう「マジで熱くなれる戦い」の方に行ってる気がする。そこにあるのは、「ここ」じゃなくて「あそこ」で戦争が起きてて、それに気づいた僕らだけが、ひるがえって「ここ」にも戦争を持ち込むことができる、という理屈。なんかそれって、かつての「渋谷」を巡る文化闘争の、ねじれた反復なんじゃないの、と思う。
リストに挙げられた本に、それぞれの選者が込めた想いについては、裏面のコメントを読んで欲しい。きっと、ここに並べられた本たちが「ただ好きだから」という理由で並べられていることが分かると思う。「リアルをたくさん知ってるオレの方が偉い」なんて感覚は、そこにはない。「好きでたまらないものを好きだと言える」から偉いんだと、僕なんかは思う。マルキューのショップ店員さんだって「服が好き」だから店員をやってるのであって、「リアル」だから店員になったわけじゃない、ってのと同じでね。
『文化系トークラジオ Life』ってラジオ番組は、もはや戦場ですらなくなった渋谷と同じように「平坦」なこの時代に、「好きなもの」について喋るための場所。よかったらみんなも、平坦な渋谷を生きるように、ラジオの前で耳を傾けて欲しい。
- アーティスト: 小沢健二,スチャダラパー,服部隆之
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 1994/08/31
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- 作者: 岡崎京子
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終わりなき日常を生きろ―オウム完全克服マニュアル (ちくま文庫)
- 作者: 宮台真司
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vol.2 「セカイ・TOKYO・新宿」へお越しの皆様
このブックフェアは、紀伊国屋書店じんぶんやと、TBSラジオで放送中の番組「文化系トークラジオ Life」とのコラボレーションで実現したものです。ブックフェアとうたってはいますが、パーソナリティ陣による選本だけでなく、CDも置いてあれば、リスナー制作の同人誌も置いてあって、なんだか悪ノリの過ぎたお祭りみたいになってます。
そもそも『Life』という番組が、あれもこれもと放り込まれた「文化的具材」のごった煮みたいなものだし、別にそれで構わないのですが、せっかく紀伊国屋書店という「権威ある」場所で、反権威的象徴闘争(笑)を仕掛けたのですから、この場を借りて、今回のLife堂のテーマ、そして「祝祭」の意味について書いておこうと思います。
世界を見渡すのが、本当に簡単になったなあと思います。小沢建二が『天気読み』で「星座から遠く離れていって景色が変わらなくなるなら/ねえ本当はなんか本当があるはず」と歌ったのは93年のこと。今では僕らは、Google Earthを使って、ずうっと遠くから、一気に「いまここ」までズームインすることができます。「セカイ」と「ここ」を等価に繋いでしまうテクノロジーは、おそらく僕らの欲望をもっとも的確に表現しているのだと思います。
「いまここ」から「セカイ」を見渡し、一気に「いまここ」へと回帰する。いまここを起点にしながら、外部からの訪れによっていまここを変化させるというダイナミズム。日本の思想界隈ではこの数年、外部性を持った「力」の強度と、そこから生じる革命の可能性が論じられています。そして、「失われた10年」の影響を強く受けた若い世代の論者が、いままた「政治の季節」の中心になろうとしています。
僕は、セカイの力の力で起きる革命ではなく、「いまここ」で起こる祝祭に、とびきりの美しさを感じます。なぜなら、それはひとりでは起こすことができないものだからです。今回のテーマの元ネタである『宇宙 東京 世田谷』(97年)に収められた名曲『Weather Report』でフィッシュマンズは、「風が吹き続けて いつもここにいるよ/だれかがいつもそばにいたはずさ」と歌っています。
セカイから訪れる圧倒的な力で、付図ウナ現状を否定すること、それによる革命を目指すのは大事なことです。けれど僕はそれでも、まず「いまここ」にいる「だれか」のことを考えていたい。その誰かと手を繋ぐことで生まれる祝祭を、大切にしたい。『Life』という番組、そのリアル版でもある「Life堂」、それを作り上げてくれた人たち。僕はその全体をひとつの祝祭であると考えています。そして、その祝祭こそが、ほんとうの意味での「革命」を、「いまここ」にもたらしてくれるのだと。
ここに訪れてくれたあなたが、僕らの大きな「祭り」の輪に参加してくれれば、これ以上の喜びはありません。
- アーティスト: フィッシュマンズ,佐藤伸治
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vol.3 ナショナリズムとグローバリゼーションーコードギアスからネグリまで ごあいさつ
池袋には、なにもない。冗談で言っているのではなくて、ほんとうになにもないと思う。
新宿には、歴史がある。歴史の舞台があり、文学の舞台がある。「歌舞伎町」や「二丁目」と言えば、たいていの人がそこになにかの印象を持ち込むことができる。
渋谷には、物語がある。テレビのイメージカットは、何度となく「渋谷の女子高生」や「マルキュー」を「若者」という物語の代表としてきた。
韓国・ソウルの中心街、明洞は、よく「ソウルの新宿」「ソウルの渋谷」などと評される。海外の街を歩いていて、「ここは日本の池袋みたいな街」なんて紹介されることがあるだろうか?
池袋には、それを代表するべき歴史や、物語が欠けている。いや、欠けているわけではない。巣鴨プリズンに蓋をするように屹立するサンシャイン60があり、西武があり、ナンパコロシウムだのウエストゲートパークだのと呼ばれた西口公園がある。
KICK THE CAN CREWを生んだ池袋マダムカラスや、多くのビジュアル系バンドを輩出したCYBERなど、サブカル的な話題にも事欠かない。
それでも、池袋には「なにかがある」という感じがしない。
きっと池袋は、なにかになることを拒むくらい、「なんでもある」街なのだと思う。人によっては、この街は「大学の街」にも、「芸術の街」にも、あるいは「でっかい大宮」にも見えるのかもしれない。ロードサイドのディスカウントショップよりもはるかに豪華な、「なにもかもが揃っている」感じが、街全体を覆っているような。
それはきっと「豊か」ということなのだと思う。なんでもあるから、ひとつにイメージを絞れない。ここは、人の経験だけ街のイメージがあり、それらは決して交差することがないのだけれど、それだけ独自の世界を保ったまま、同じ空間の中に共存していれるという、奇跡のような街だと思う。
「文化系書店 Life」の第三弾を、この街で、大手書店三店舗を使って大々的に展開できることは、僕たちにとってほんとうにこの上ない喜びです。各店舗の関係者の方々に感謝。それぞれのお店が持つ独自の空気や選書に触れながら、願わくばあなたが、今まで見たことない池袋が見つけられますように。
- 作者: 石田衣良
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
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BEST ALBUM 2001-2003 (初回限定DVD付)
- アーティスト: KICK THE CAN CREW,CASSETTE VISION
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Weather Report
人の文章を書き写すのって思ったより時間がかかる。ふぅ〜。前に「宇宙戦艦ヤマト」の脚本の数話のPDFファイル(昔の脚本だからデータ化として残ってないから本物の脚本をスキャンしたのを見ながらっていう)見ながら文字起こししたのを思い出したけど。
思ったよりも時間がかかったから大竹伸朗さんの本は明日起きてから読もう、しかし最近目覚ましが鳴っても起きれない。