Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

It’s a 招き猫

 うちが産まれたのはなんかアパートの二階のベランダでそこに住んでる人(おっさん)が置いてくれた段ボールにおかあちゃんと一緒に入っとって、もう一人姉妹がおるけど、どっちが先で後かわからんからうちが姉ちゃんなんかあの子が姉ちゃんなんかようわからんの。
 でもうちは茶色と白で、あの子は黒と白じゃけえ、おかあちゃんはうちの模様に似てるからうちはおかん似で、あの子は見た事ないけどおとうちゃん似やと思うんよ。



 おかあちゃんの乳飲んでちょいと大きくなってそんなこんなで地上に降りたら今度は上れなくなった。でも隣の敷地とかに行ったりするようになって、おかあちゃんがよう行く所にあの子ととぼとぼ歩いて行くとたまに餌くれる人がおって(ベランダのおっさんよりは若いんちゃうかな)、でもうち鈍臭いからよう捕まってしまって、なんか頭撫でられたりするんでぇ。
 あの子はうちと違って素早いから餌だけ噛んだら速攻で奪取、ダッシュとかけたんよ(うち韻とか踏むの好きじゃけえ、えっこれって韻じゃないん?)、逃げるからうちばっかりおもちゃにされてるんよ。


 で今日も見事にうちだけ魚肉ソーセージの罠にかかって捕まってもうて、なんか片手を上げさせられて「招き猫」とか言われたわ、ようわからん、人間のする事は。


          


 
 まあ、そんなわけで短編小説を書かせてもらった別冊宝島音楽誌が書かないJポップ批評 コブクロ 恋愛ソングで泣く!」


          


 が発売になりました。起きてから本屋行って買いました。だって送られてこないから。
 つい目的の本を買わずに宮崎あおいが表紙の「Cut」やスヌーザーの最新号を買いそうになったり、桂正和ZETMAN」の11巻を手に取って3巻ぐらいしか読んでないけどいきなりこの巻から買ってやろうとか思いましたが、幼い頃に「ウイングマン」をアニメで見てましたねえ、「電影少女」は普通に連載で読んでたけど。


 とりあえず立ち読みしてみました。本当に載ってんのかなって。載ってたし、開いてすぐの冒頭のカラーページでした。なんだか実感沸かないもんだなあ、一応初めて自分が書いた文章が流通する物に載ったんだけど。


 帰ったらポストに宝島社から本来てたし、まあ一冊はきっかけをくれた人に送るようだったからよかったけど。でいつもの茶白を捕まえて「招き猫」とかして遊んでたりしました。


 できちんと著者一覧見たらファシスト外山恒一さんがいたから記事読んだら東浩紀さんの言うところの「動物化」のことを言っていて、「動物化した多数派の諸君に何も言うべき事はない」って、やっぱりファシストだ。そういえば「動物化するポストモダン」は二巻とも読んだなあ。


東京都知事候補 外山恒一 政権放送


 こないだCD「Slit」を出した友人である小屋敷剛の師匠でもある菊地雅晃さんの記事も載ってました、どんだけ世間狭いんだよっ。


 関係者や友人知人の皆様、立ち読みでもしてください。お金があったら買ってください、誰かにクリスマスプレゼントとしていかがかな?
 

 帰ってから「流星の絆」最終回を見る。犯人を放送の二日前ぐらいに知り合いにバラされ、一番ありえる人なんでそれだったらおもしろくねえだろって思ってた。
 設楽さんか森山さんぐらいだったら意外だったんだけど、まあキャスティングの並びを見て一番最後に来る大物が大抵怪しいものだけど。それにしても犯人が犯行を置かした理由と言うか伏線がゼロじゃなかったけど薄いなあ。


 この理由というか金銭的なことで事件が起こるのはわかるけど、連ドラにして10話ぐらいで引っ張るには動機が弱い。しかも時効までわからなかった理由が身内的なことだったっていう。飯田譲治脚本「「沙粧妙子 - 最後の事件 -」と同じオチに近い。だから気づかなかったんだねという感じ。
 このドラマで株が上がったのは戸田恵梨香だな、最後に二宮和也三浦友和さんとのシーンで存在感出したけど、思ったより錦戸亮は存在感が出てこない役に最後はなったな。
 原作と犯人同じだとすると原作では伏線とか犯人の動機とかもっと書かれているのかだけが気になる。


ラブシャッフル公式サイト
http://www.tbs.co.jp/loveshuffle/


以前書いたブログの「ラブシャッフル
http://d.hatena.ne.jp/likeaswimmingangel/20081115


 次のTBS金10は野島伸司脚本で伊藤一尋プロデューサーの「ラブシャッフル」というラブコメ野島伸司信者な僕としては待ちに待ったこの両氏の久しぶりの作品。
 「高校教師93」「人間・失格」「未成年」「聖者の行進」「美しい人」「ストロベリー・オンザ・ショートケーキ」「高校教師03」と続く流れで唯一のラブコメ。野島×伊藤コンビのTBS金10はシリアスな内容のものだっただけにどう転ぶか。


 TBSの野島脚本では日9「あいくるしい」があるがプロデューサーは違う、「高校教師03」は視聴率的に失敗し、噂では伊藤Pが「未成年」のリメイクをしようと言って野島さんが嫌がって仲違いをしたために、その次のTBSドラマでは違うプロデューサーと組んだという話が流れていた。「未成年」をリメイクするなら全盛期の窪塚洋介だったら成功したかもしれない。


 不景気・凶悪事件などで世の中が不安な時にコメディタッチなものはわりと受け入れられるような気がする。この間まで再放送していた「やまとなでしこ」が放送された00年は「 豊川市主婦殺人事件」「 西鉄バスジャック事件」「岡山金属バット母親殺害事件」「雪印集団食中毒事件」「ストーカー規制法施行・少年法改正案が成立」「 世田谷一家殺害事件」が起きた。


 今年はわりと殺伐とした一年だったし、最後の方には雇用の不安すらも表立ってきた。そういうのを受けてこのラブコメはどう受け入れられるか。ただこのドラマ設定上、わりと住んでると所が高級マンションってところとそれぞれの役柄というか仕事のIT企業の社員とフリーの通訳、カメラマン、診療内科医とかにリアリティはあるんだろうか、バブル全盛期的な匂いがしているのが怖い。そこに派遣社員とかで首切られた人は見てもムカつくだけだろうし。まあ人気が出て視聴率が取れるのならまだ余裕がある人が多いってことなのかもしれない、あとは危機感のない人か。


 野島伸司脚本ではない、小説の「スワンレイク」は映像化が難しいので、わりと感動できる「スコットランドヤードゲーム」や、これは映画向きだけど。最新刊になる「スヌスムムリクの恋人」とか映像で見てみたいと思うんだけど。というかこっちの方がドラマで見たい。まあしないだろうけど。

slit

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スワンレイク

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スコットランドヤード・ゲーム

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スヌスムムリクの恋人

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