Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「すべての男は消耗品である」

 いしだ壱成さんのブログが更新されていた。壱成さんに『そろそろお父さん役、やろうか』って言った監督が気になる・・・。またスクリーンで観れそうだし、期待して待ってようと思う。
http://ameblo.jp/isseiishida/day-20090317.html


 「Cut」立ち読みしてたら安藤政信さんが出てた。毎回思うけど所属事務所の安藤さんのニュースというか出てる雑誌とか取りこぼしが毎回あるような気がする、「Cut」に出るって書いてなかったし。出演されている映画「花の生涯-梅蘭芳-」は来週辺り観に行く事にして今日は伊坂幸太郎原作「フィッシュストーリー」を観に行くことにした。


 いしだ壱成さんと安藤政信さんは中高ぐらいからずっと好きな役者さんで、安藤君の発言が邦画好きになったきっかけでもあるからずっと映画でがんばってほしい。安藤君がピアス開けているからピアスを開けたのが高一の誕生日だったけど、もう十一年過ぎました。光陰矢の如し。安藤君ももう35歳ですか、若いなあ。それにしても男前だなあ、一度は生で観てみたいと思うんだけど見かけないんだよなあ、神奈川の実家のラーメン屋探していけばいそうだけど、場所知らねえし。


 チャールズ・ブコウスキー「勝手に生きろ!」を読了。すごく読みやすいし、働いても速攻で首になってるしチナスキーは。だいたいサボりだすか飲みに行っちゃったり仕事場で飲みだすか、女性問題で首とかこの小説の中で十何回は職変わってる。ブルーカラーの職場や人生を書いてる感じは同じく好きな作家のレイモンド・カーヴァーに近いけど。ブコウスキーの方が露骨で性的なことが出てくるかな、この小説の最後の一行ってなんていう終わり方なんだって思うけどありなんだよなあ、彼だと。


 一緒に買った見城徹「編集者という病」の文庫は昨日の時点で読んでたので感想。このおっさんは凄いの一言。見城徹氏は幻冬舎の社長であり、元角川書店の名物編集者でもあって。僕が彼を最初に知ったのは高校の時に野島伸司脚本「この世の果て」の主題歌だった尾崎豊「OH! MY LITTLE GIRL」を聞いてから亡くなっていた尾崎豊のCDを買い漁って聞くようになって関連の彼が書いた小説とか彼のアートディレクションを担当していた田島照久さんの本とかも買ってて尾崎についてのインタビューを読んでいたら見城さんの名前がよく出てきたからだった。


 当時、桜井亜美さんが処女小説「イノセントワールド」を幻冬舎から出して桜井作品を読むようになってわりと幻冬舎って出版社の書籍をチェックしてた。「イノセントワールド」は安藤政信さんと当時まだ売れてなかった竹内結子木曜の怪談かな、堂本光一主演「サイボーグ」でヒロインをしてたぐらいかな、デビューだったのかも)で映画化されたりしてた。東京来て桜井さんと乙一さんの自主制作映画観に行って桜井さんと少しだけ話をさせてもらったけど、「プレイワークスメンバーの」って言ったけど最近岩井俊二公式サイト「円都通信」はリニューアル工事でずっと閉鎖中。
 そういえばあの時にゲストで来ていたのは今みたいにブレイクしていない、たぶん園子温監督「紀子の食卓」か「時効警察」で見たぐらいだった吉高由里子だった。桜井さんとは同じマンションでデビュー前から仲がよいらしい。って書いたら誰かウィキにアップとかしてくれたりするのだろうか。


 で文庫の内容は彼と尾崎豊坂本龍一などのアーティストの関係とか作家の関係のことが書いてあって尾崎豊に関しては昔読んだ事のある文章だった。彼が亡くなったと尾崎のプロデューサーから聞かされた時にホッとしたって言ってるけど、それほどまでに向き合うだけで魂が削られるように俺だけを見て愛してくれと言う男が尾崎豊だったという。
 仲のいい村上龍に関しては、かなり前にフジの「僕らの時代」で見城徹×坂本龍一×村上龍で対談してて、村上龍の小説に関しては「龍の小説なら読まなくてもわかるよ」って言ったのが衝撃だった。関係性が親密で友情があるからって編集者がそれ言っていいのか?って。
 本でも触れてたけど、村上氏がデビュー作「限りなく透明に近いブルー」で賞を取って顔写真が新聞に載ってて小説読んでないのに会いに言ったという逸話とか直感力のある人なんだろう。誇張して語っているにしてもそうやってある種の伝説みたいなものを作り上げて魅力にしていくってのは経営者には必要な才能だと思うし、中上健次との関係性もそういう感じがした。芥川賞取ったら金返すから三十万貸してくれって言われて貸して本当に取ってから金を返す中上健次って、時代が時代だけど凄すぎるわ。


 僕は雑誌などの出版の編集の仕事されている人とここ一、二年で何人も知り合いになったけど仕事自体は一人の編集の人としかしてないので編集してる人のイメージってわかない、普段は知ってるけど仕事でどういう感じなのかわかんないから。頂ける仕事ならやりますって感じだしなあ。

OZAKIのクラクション

OZAKIのクラクション

限りなく透明に近いブルー (講談社文庫)

限りなく透明に近いブルー (講談社文庫)

ハバナ・モード―すべての男は消耗品である。〈Vol.8〉 (幻冬舎文庫)

ハバナ・モード―すべての男は消耗品である。〈Vol.8〉 (幻冬舎文庫)


 先週は過去最低視聴率の7.0%を叩き出した野島伸司脚本「ラブシャッフル」はついに最終回。そういえば野島さんのノベライズは最初の頃は幻冬舎だったけどここ何作かは小学館に落ち着いたなあ。見城さんが見限ったのか契約が切れたのか。


 「ラブシャッフル」は現代風ポップを意識して作られながらもタナトスを裏側に隠して野島流の生死や言葉遊びをしたが、沈没してる。このドラマで特をしたのは間違いなくダイゴスターダストいやDAIGOとたぶん野島作品にまた出る感じがすごくする吉高由里子(野島さんがめっちゃ好きそうな女優なんだよな)の二人かな。DAIGOは普段からある種のキャラクターを演じているだけに演技は上手い、だいたい天然系を装っている人とかは自分のイメージとキャラクターのセルフコントロールが出来ているから演技に関してはできる。松田翔太は「薔薇のない花屋」と「ラブシャッフル」と連続出演なのでおそらくは気に入られているはずだろう。


 「カフーを待ちわびて」とか映画化されたし、「スコットランドヤードゲーム」とか映画化に向いてると思う、玉木宏×宮崎あおいただ、君を愛してる」ぐらいに良質な作品になると思うんだけど。
 まあ、この映画は宮崎あおいだからこそってのもあるが。最後の成長した自分を自ら撮ったシーンは映画館で号泣したし。

スコットランドヤード・ゲーム (小学館文庫 の 2-1)

スコットランドヤード・ゲーム (小学館文庫 の 2-1)


 このゼロ年代に入ってからの野島伸司脚本作品のマイランキングは「あいくるしい」「ストロベリー・オンザ・ショートケーキ」「ゴールデンボウル」「薔薇のない花屋」「高校教師」「ラブシャッフル」「プライド」の順。