Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「東京スタンピード」

likeaswimmingangel2008-12-17

 「やまとなでしこ」=視聴率は月9では3年ぶりに30%を突破し、同枠ではひさびさのヒット作となった。
 再放送もこれまでチャンネルα枠にて8度されており(毎年基本的に11月から12月にかけての時季)、そのたびに高い視聴率を挙げている。また、関西テレビでも毎年のように再放送されている。


 そんなわけで今夕方フジテレビで「やまとなでしこ」が再放送されている。ちょうど八年前の今のクール(10-12月期)にしていたみたい。


 本放送で見ていなくてもそんだけ再放送すれば内容知っているわけだ。


 いわゆるラブコメなのだが、その年に起きたことと言えば「 豊川市主婦殺人事件」「 西鉄バスジャック事件」「 プーチンがロシア大統領に就任」「岡山金属バット母親殺害事件」「雪印集団食中毒事件」「ストーカー規制法施行・少年法改正案が成立」「 世田谷一家殺害事件」が起きて「SPEED」「BLANKEY JET CITY」が解散、「LUNA SEA」は終幕。


 この年のキーワードは「17歳の相次ぐ凶行」らしい。僕の学年の一個下の子たち。「神戸連続児童殺傷事件」「秋葉原通り魔事件」の犯人とも同学年である。「神戸連続児童殺傷事件」の犯人である少年Aは事件当時14歳だった。
 14歳、17歳と言えば昔から通過儀礼の年齢とも言われる。


 彼らは同年齢が起こした事件で闇の側に取り込まれたのかもしれないし、無意識で反応した部分は少しはあるのかもしれない。


 その当時は大阪の大学に行っていてそれらのニュースを見て、男の子は闇の側に、アンチヒーローにしかなれないのに、同学年の宇多田ヒカルは真逆だなと思っていた。そういう意味で年齢の近い宇多田ヒカルは眩しくて本当に最近までは聴けなかった。そしてその頃雪印の牛乳を毎日飲んでいた僕はよく下痢になったりしていた。


 ロマンスコメディってわりと時代背景が悲惨な時の方がウケるような気がする。笑えない時代に笑いたいし感動したいという欲求は深まるのだろうか?


 「のだめカンタービレ」はラブコメなのだろうか?コメディなのだろうか?を悩む。昨日レジで実写版のだめ(上野樹里)のお会計をしたが、彼女はのだめというよりは「スチームボーイ」の主人公の格好を少し女の子ちっくにした格好だった。
 あと普通に田中哲司さんに「夢の中へ」めっちゃ好きですと言うと一瞬止まってからありがとうと言われた。たぶんバレてないと思っていたんだろう。


 深夜に月曜に見かけて気になっていた森達也著「東京スタンピード」を買う。帯には、


 「2014年、東京。大虐殺が勃発する。」
 「世界恐慌ピークオイルショックが重なり、不安が蔓延する2014年の日本。テレビ制作会社でディレクターとして働くロスジェネ世代の伊沢は、通り魔殺人のニュースを見た直後、集合無意識研究所の加藤という男から「事件は虐殺の予兆です」との電話を受ける・・・・」
 「感染する恐怖と憎悪、高まるセキュリティ意識、煽るメディア」
 「僕らの集団暴走=スタンピードはもう止められない」


 ってあって「ロスジェネ世代の伊沢」とか書く辺りが毎日新聞社っぽいなって勝手に思った。


 ワールドカップの時に渋谷ですごい集団でユニフォーム来た連中がいて国家歌ってたり合唱してた時に集団でなんかするのこわって思ったけど、集団暴走する可能性がないわけじゃない、特に集団だと罪の意識は弱いから。


 まだ第一章というか最初のとこしか読んでないけど、周りに流されて、自分で考えれないようになったりするのは嫌だから。
 きっとこれからもっと嫌なこととか不条理なことが僕らにのしかかってくる、そこで考えるのを止めたらきっと大きな力や権力の思いのままになってしまいそうだ。考えることを止めてしまって自分の考えと想像力を失ったらきっと集団暴走の一員になってしまう。


 最近、「文化系トークラジオLife」の「運動」の回を聴き直したんだけど何か繋がっているように思う。


Blankey Jet City 「悪い人たち」


 写真はいつもの子猫。

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東京スタンピード

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