起きてから菊地成孔とぺぺ・トルメント・アスカラール「記憶喪失学」をBGMにして古川日出男著「13」の第二部「すべての網膜の終わり」を読み切る。530ページ読了、爽快であり恐ろしくあった。これがデビュー作って。
今年デビュー10周年のアニバーサリーを飾った超大作「聖家族」、デビュー作「13」と逆に振り返るように読んだような感じだけど古川文学はデビュー時から圧倒的に異質で文体が奏でている音、音楽と言うか音響が鳴り響いて神話的であるということ。
土曜日に東京フィルメックスで観た園子温監督の『愛のむきだし』が観客の投票によって選出される「アニエスベー・アワード」を受賞。3時間57分に及ぶ大作を描いた園監督は、「日本で1番素晴らしい映画祭で観客賞をいただけて、本当に光栄です」と真しに語ったそうです。おめでとうございます!!
夕方から恵比寿リキッドルームで霜月の最後の日にライブを観に行く。
「NORTHERN EDGE」TOUR’08というイベント。出演バンドはすべて北海道の出身バンドである、今日の出演順はシェリスペイロフ、monobright、sleepy.ab、サカナクションで一番というか観に来た理由はサカナクション。来月に出るシングル「セントレイ」を特に聴きたかった。
後方の撮影カメラの前の所で背中を仕切りみたいなものに預けながらライブを観る。前にリキッドに来た時もイベントで何バンドか出てて最初に観たかったZAZEN BOYSが出たので観てすぐに帰ってしまったが。
シェリスペイロフは声がなんとなくだけど音速ラインに似ているような気がする。出囃子がSigur RosのGobbledigookだったのは覚えてる。正直これで出るってこの曲には絶対に勝てないぞと思った、一応ヨンシーの声が不調だったといえどこの曲生でフォーラムで聴いてる者としては。音響系でSigur Rosを目指してるのかと思ったら全然違ったし。最初の三組は睡魔のため所々寝そうになりました。あまり記憶がありません。
monobrightは前にアルバム借りて聴いたんだけどそこまでハマってなくてボーカルがラグフェアーのメインに見えて仕方ない。四人組で全員黒ブチ眼鏡ですからもう文化系女子には大好物なバンドですね。なんか変態的な感じですねえ、変態的と言えば名古屋の竹内電気や大阪のあふりらんぽ、ワッツシーゾンビー、おしりぺんぺんずとかと変態的なスプリットツアーしてみるのはどうだろうか。今いちノレないんだよなあ。
sleepy.abは前から興味はあって初めてだったんだけど音が気持ちいいので睡魔に襲われました。イスとか座って聴きたいなあって思う。
で最後がサカナクションだった。iTunesストアでニューシングル「セントレイ」を買ってからかなり聴きまくっている。
セトリ
1・インナーワールド
2・サンプル
3・マレーシア
4・ナイトフィッシングイズグッド
5・フクロウ
6・夜の東側
7・セントレイ
8・三日月サンセット
en・白波トップウォーター
らしいよ2ちゃんねるによると。音が違ったなあって感じ。かなり明瞭な気がしたし、客のノリも一番で飛び跳ねるから床が振動するというか凹んでまた元に戻ってというのが体に感じられた。
盛り上げ方もうまいし、楽器のファンクな感じと言うか低音が効いてる、そして踊れるナンバーがあり、魅せるのもうまい。
これは次アルバムが、次はサードかな。出たら一気にゼップクラスとかに駆け上がるね。売れてデカクなっていくバンドの匂いが濃厚にしていた。
「セントレイ」はやはりアンセムになりえるね、今の。ライブでもすごくよかったし、ボーカルの人が北海道の小樽に住んでいたときのモラトリアムな時の景色を気持ちを書いたと言っていたがその先の向こうへ行くための歌でもあるから。
で最後は「三日月サンセット」とアンコールは「白波トップウォーター」だった。この終わり方はズルいなあというかこのバンドの最強の終わり方なんじゃないかと思った。
「NORTHERN EDGE」をボーカルの山口さんが武道館でやりたいって言ってたけどたぶん数年でできるんじゃないかなと思った。 サカナクションはもっとデカクなるだろうし、「セントレイ」はそのきっかけになると僕は思う。
一組でも一気にブレイクして世の中に出て行けばその周りのバンドは嫌でも一緒に出たりして自分たちでは集められないキャパの前でプレイしていくことになる。そこで潰れなければどんどん世の中にでていくようになる、相互関係がありお互いに作用し合えば実力と人気は上がっていく。
ASIAN KUNG-FU GENERATION主催の「NANO-MUGEN FES」は最初は新宿LOFTにて開催されてその後武道館、横浜アリーナになったから。という前例もあるのでバンドがデカクなり他のバンドも同時多発的に売れて行くということは起こりうる。
仲間で上へ上がっていくためには誰かが世に出るというのは一番いい方法と言うか手段で、お互いに刺激し合って作用することが実力にしても付きやすいんだろう。大事なのはその時にそこにいれるか繋がっていれるか、ということが一番難しく重要になりえるけど。
今している文化系トークラジオ「Life」のテーマは「第2ロスジェネ?新・就職氷河期の生き方」です。最初の曲が筋肉少女隊「戦え人生を」ってcharlie〜。久しぶりに生放送で聴いてみたりしている。
関係ないけど文化系女子に結婚してともし迫られたら小沢健二「それはちょっと」を歌うか聴かせるのがいいとmonobrightのファンを見ながら思いました。なぜ未だに小沢健二・小山田圭吾の元フリッパーズギターの二人は四十前後なのに「君」付けされ続けるのか、50過ぎても「君」されるんだろうなあ。
- アーティスト: 菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール
- 出版社/メーカー: ewe records
- 発売日: 2008/10/29
- メディア: CD
- クリック: 31回
- この商品を含むブログ (60件) を見る
- アーティスト: サカナクション
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2008/12/10
- メディア: CD
- クリック: 43回
- この商品を含むブログ (68件) を見る
Ecology Of Everyday Life 毎日の環境学
- アーティスト: 小沢健二
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2006/03/08
- メディア: CD
- 購入: 2人 クリック: 358回
- この商品を含むブログ (404件) を見る
- アーティスト: Cornelius,小山田圭吾,Eirik Boe
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2006/10/25
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 85回
- この商品を含むブログ (524件) を見る