Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『汽空域』

 昨日の新木場のサカナクションのツアーファイナル。WOWOWでやるらしい。最初にメンバーが太鼓というかドラムを叩いて始まる。それはradioheadの『There There』やDragon Ashの『few lights till night』のライブとかみたいだなって。上の方の少し高い場所から観ていたのもあってかなり客観視になってしまった。観れば観るほど冷静になってしまって、声を出したり腕を突き上げたりしたい衝動は起きなかった。舌のフロアでは地面からはえた多くの手が伸びていた。三曲目で『セントレイ』とか一気に盛り上げてたりしてた。


 3rdと4thアルバムはradioheadで言うところの『Kid A』『Amnesiac』みたいな感じがする。同時に作った感じみたいなA面とB面みたいな。4thをあんまり聞き込むほど好きになってないのはたぶんその辺りが僕の中であって、3rdから大きく何かが変わったと思えなかった。去年とかのフェスで観たときの盛り上がりで次のアルバムに期待していたのであんまり僕的には『アルクアラウンド』『目が明く藍色』以外は弱い。3rdである程度完成されたサカナクションの定番的なフェスでの盛り上がり曲の流れを変えるようなものがない感じだ。


 テンションが少し上がったのは最後のアンコールの『白波トップウォーター』と『ナイトフィッシングイズグッド』だけど。その二曲間のMCが長くてその間に二、三曲できるだろうと思いながら聞いてた。周りを観ると思いのほか盛り上がっていたのでよいライブだったのだろうと。ただ、僕のテンションが上がっていななかっただけというか、あとは基本的にクラップハンズがどうも嫌いなので、まあ一体化みたいな事もあんだけどさせられてる感がダメな天の邪鬼な人なので年々やれなくなってる。それでもやってしまうぐらいのものに出会いたいというかそこまで連れて行ってほしいと思いながら見ているもう一人の自分もいる。


 朝起きてから微痛がしてるけど気にしないでいたら治まるかなって思ったら全然治まらなかった。だからもう少し寝よう。