Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『Death on the stairs』

 深夜の0時からTBSラジオでやっていた『菊地成孔の粋な夜電波』を金曜日深夜に移ってから初めて途中で離脱せずに聴けた。
 途中のジャズと菊地さんのDCPRGかな?の曲を合わせたものがカッコ良かった。「わかんないけど面白い」ということを広めたいって菊地さんが『粋な夜電波』で言っていてそうだよなって思った。
 わかりやすいものだって当然必要なんだけどわからないから故に掘ってみたり探ったり関係しそうなものを発見して出会ったりすることが面白い人生になると僕も思うし。



↑悪そうな大人だw
https://www.neko.co.jp/?p=45236


第一特集:REBIRTH OF JAPANESE HIP-HOP ジャパニーズヒップホップの新しい捉え方
ジャズミュージシャン菊地成孔氏、大谷能生氏の対談+描き下ろしのグラフィティ



 大盛堂書店で開催中の碇本学選書フェアの中から今日はこちらを。


32・ピート・ウォルシュ『リバティーンズ物語』
生まれた時にはセックスピストルズはもういなかった、でも僕らにはリバティーンズがいる。そんなキャッチコピーがあったように彼らもまた電光石火で世界中のキッズに火をつけて流れ星のように消えていった。各人で細部が違っている所が現実だよなって、やっぱりリバティーンズは僕らの青春のひとつだった。



↑四年前の再結成の時のNME。タワレコで買った自分の保存用。



The Libertines--Death on the stairs Live




「もしあなたが人生において何かしらの安定や絵に描いたような華やかなゴールを望むなら、本書に綴られた物語から学ぶものは何もないかもしれない。何故なら、これは『これまでの生活をそのまま続けるか、それとも、冒険とセンセーションに満ちた人生を探すのか?』ーーこんな問いに対して、崇高な理想だけを武器に、とても無鉄砲な行動で応えたバンドの物語であり、それに心の底から賛同した数多くのファン達の物語であり、結局のところ、惨めな末路を遂げた敗北の物語でもあるからだ。リバティーンズとは、もはやこの世界に英雄など存在しないことを身をもって証明してみせた、最後の英雄だった」
ピート・ウォルシュ著『リバティーンズ物語 ピート・ドハーティカール・バラー悪徳の栄え田中宗一郎解説より

 


 『水道橋博士のメルマ旬報』原稿送信!
 『夢幻ガール』第三回の冒頭は少しだけリバティーンズの話を。『夢幻ガール』の挿画イラストを描いていただいてる西島大介さんが装丁イラストを描いている前島さんの『セカイ系とは何か』を書店で見つける。装丁で勝ってる感じ、装丁がタイトルの『セカイ系とは何か』を現してしまっている西島大介力。
 西島さんにも原稿を送ったのでどんな挿画イラストを書いてもらえるのかが『夢幻ガール』連載の楽しみ。


 
 樋口毅宏さんが大盛堂書店さんでサインをしにいくというので歩いて渋谷まで行く。行くとちょうど樋口さん帰りかけだったけど僕の選書フェアと一緒に写真撮らせてくださいってお願いして撮らせてもらう。



大盛堂書店さんでサインしてた樋口毅宏さんと碇本学選書フェア。



09・樋口毅宏『日本のセックス』
樋口毅宏という作家は笑顔でいきなり殴りつけてくるような凶暴さがある。それは毒でもあるのだが一度毒を受け入れてしまうとやっぱりその毒の中毒になってしまう。毒を中和するためにさらに毒を求める。僕は一冊選ぶならこの毒をオススメしたい。


10・樋口毅宏『甘い復讐』
長らく樋口作品好きには問題があった。読んだ事ない人に薦める時にどの作品を薦めるべきなのか。この短編集はその解決作になった。今までの作品のエッセンスが各作品に上手い具合に入っているからだ。『日本のセックス』よりもこっちの方が買いやすいでしょ?


 ↑選書フェアで樋口さんの作品はこの二冊を。手書きPOPでは別々のバンドの歌詞を書きました。
 字がもっとキレイだったら!と悔やむけどもう仕方ないですね、樋口さんにも言われたし。
 樋口さんはご飯食べて帰るみたいだったのでご一緒させていただいて俺のハンバーグで奢っていただいく。諸々とお話をしながら美味しいハンバーグを食べた。
 さすがにゴールデンウィークの渋谷の人ごみはずっといたくはないぐらいの混み混みでした。


 角田光代さんがツイートしていた言葉↓


「オラこの人が好きだ!と言い続けたことで、どんだけ多くの人たちと知り合えたのだろうかと驚きをもって思います。しかもその人たちに今どんだけ助けてもらっているんじゃろう。だからこれからも臆面もなく好きなものが好きだと言おうと思います。」



 本当にそうだよなあ、樋口さんもそうだしこの人好きだって文字にしたりとか言霊じゃないけどそういうものはやはりあってどこかで繋がったり届いたりする。
 悪意のある言葉はそういう結果になるし、たぶん言うほうが結局の所ダメージを受けたり捕われてしまうように思える。好きってのは基本的にはよい、ポジティブなものなのでよい出会いとかきっかけを連れてきてくれるものだなって感じる。

Winkle VOLUME01 (NEKO MOOK)

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日本のセックス (双葉文庫)

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