Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

渋谷川で昇り龍〜This is ZAZEN BOYS〜

 LIQUIDROOM 4th ANNIVERSARY × 「edge of chaos」
 〜WRENCH「drub」RELEASE PARTY〜 WRENCH/envy/ZAZEN BOYSを観にリキッドへ。


 ZAZEN BOYSの4thアルバムが出る前ぐらいから久しぶりにザゼンのライブ観たくてチケを取った。一緒にいく予定だった友人が仕事で行けなくなり知り合いの人も無理で、余ったチケはミクシィのコミュで欲しい人がいたので現地で渡す事になっていた。


 チケを譲る人と二階のソファの所で好きなバンドとか話して、開場になり一階に下りていく、開演まで一時間ばかし話をすると同じ専門だったりとか、僕も好きなバンドのアナに注目しててライブに行ってみたいとかリンクしてる所があって、シンクロニシティを感じる。


 一発目からZAZEN BOYSが出てくる。観るのは二年前のカウントダウンジャパン以来なので、あの当時2ndアルバムぐらいだったかな、かなり久しぶり。This is 向井秀徳の佇まいはゆらゆらしてるけど芯があるみたい、すぐには始まらずにMCと4thについて、ベースがテナーの日向から変わっていてどっしりした感じの人になっていた。


 「Cold Beat」「Honnoji」「Himitsu Girl's Top Secret」「DARUMA」「Asobi」「I Don't Wanna Be With You」「RIFF MAN」(順番不確か)だったような気がする。


 すごい以前よりもより変態的なサウンドになってる、リズム隊のベース・ドラムがいい、ドラムス柔道二段松下敦すげえ、あんなにすごかったのかドラム、かなり近くで観たけどあのリズム凄くて不敵に素敵で揺さぶる。
 4thからだと「Honnoji」「Asobi」「I Don't Wanna Be With You」かな、聴きたかった「Sabaku」はやらなかったけど、向井さんがキーボードもしていた。「Honnoji」生で聞くとさらに好きになるけど、どこか文学的な匂いがする。


 古川日出男作品読む時にZAZEN BOYSかけて聴くようになって、またザゼンにハマったのだけど。古川日出男作品は音楽的なリズムを文章に持ち込んで炸裂する世界観と疾走するスピードで独自の世界観を構築していて、ザゼンは何か文学的なものを感じるし鳴らす音楽のリズムが物語るみたいに聴覚を刺激して無意識と意識の狭間に連れていく、「I Don't Wanna Be With You」であまり寝てなかったのもあるけど一瞬堕ちて(眠りにおちるあの感じ)体がガクッとなった。気持ちがいいまでに響くあの感じ、ライブだとさらにくるあの感じ。


 3rdの中で一番好きで聴きたかった「RIFF MAN」がラストの曲。いやあ昇り龍の歌詞すらももはやカッコイイ、いやさらにリズムに乗って龍が舞うぐらいにドラムが跳ねる跳ねる、あれは素晴らしいの一言。
 終了後、きっと体力的に無理だと思って他の二組を観ずにリキッドを後にする。


 余韻に浸りながら恵比寿駅へ、恵比寿駅とかですれ違う女の人の鎖骨が何か艶かしい、渋谷に出て家路まで帰って爆死、いや爆睡しようと徒歩で。「Sabaku」を聴きながら、やはりこの詞は文学的なものを感じる。


ZAZEN BOYS - Asobi


ZAZEN BOYS - RIFF MAN

ZAZEN BOYS4

ZAZEN BOYS4

聖家族

聖家族