Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「岩井俊二の世界」

 保坂和志「プレーンソング」読み終わり、読みやすい文体で日常がのんびりと流れていく感じがしてる、舞台は90年なので一昔以上前だ。18年前の東京、今のような息苦しさはこの小説の中にはない。緩やかな平穏な日々が過ぎていく、でも今もこういう奴らっているんじゃないのかなと思うけど主人公のようなある程度金のある生活してるのは中流階級なのかもしれない、僕の知り合いにはいないなあ。


 4、5人が一緒の家で、2LDKに住むけど特に何も起こらない話っていいな、行定勲きょうのできごと a day on the planet」みたいな平凡な一日とか日常を描くことは何でもないけど希望のような続いていく光みたいなものがあって、光に照らされている埃が見えるような。
 光はすぐに暗転して闇になってしまうかもしれないが、平坦な日常の中に希望と絶望の種子が浮かんですぐに芽が出て日常に巣食う、あるいは日常を救う、かもしれない。


 TIFF/第21回東京国際映画祭http://www.tiff-jp.net/ja/


 10月22日TOHOシネマズ 六本木ヒルズ Screen7にて「岩井俊二の世界」http://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=283があるらしい、上映作品は「Love Letter」「花とアリス」とファン投票の一作で22時から朝の7時までのオールナイトで岩井さんとあとゲストが来るらしい。


 去年のTIFFで僕は庵野秀明監督「ラブアンドポップ」を観た、映画から見る東京みたいな部門で、10年ぐらい前の渋谷が舞台だけど、シネマライズの前とか今と違っていたりしてその時を知らない僕には東京に来る前に観ていたけど知ってからまた観ると違う感じだった、庵野さんのトークもおもしろかった。


 「Love Letter」は今年レイトショーでニュープリントしたのを観たしなあ、あと一本ファン投票は何になるんだろう、「リリイシュシュのすべて」か「スワロウテイル」かな。まあ、次の日の23日には劇団外、本谷有希子の舞台を観に行くのでオールナイトは無理だから行けないけど、それにしても岩井さんに合う機会がまったくないなあ。

 
 エキストラに行った宮藤官九郎監督「少年メリケンサックhttp://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=35も19日にやるみたい、競争率が激しそうだなあ。


 岩井俊二関連で言うと音楽で絡んでた小林武史のworkアルバムが出ることになったが、なぜオリジナルアルバムが二枚しか出してないsalyuのベストを出すのか意味がわからない、salyuの三枚目のオリジナルアルバムを出す方が意味あると思うけど、しかもベスト出して武道館って。
 salyuの扱いがひどくなってるような気がするんだけどな、小林さんが浮気とかしちゃうから一時salyuのプロデュース外れたりしたのに。salyuファンとしてはなんだか複雑な武道館でベストだ。