気になっていた「365日たまごかけごはんの本」を買ってみた。後半はほぼギャグな気もするが、前半は試してみたい物もあったりした。まあ、365日続けてたまごかけごはん食べたくはないけど。
038 玉乗りT.K.G.はなんか簡単で見た目もいいし、T.K.G.はたまごかけごはんの略。ごはんにのり卵ふりかけと卵としょうゆっていう簡単でスピーディーなやつ、これからすぐにできるし。
一緒に買ったのが西尾維新の「戯言シリーズ」文庫第3弾「クビツリハイスクール」だけど読むのはしばらく後かなあ、このシリーズは全部一応読もうと思ってるんだけど第二弾読んだときにあんまり僕には合わない事はわかったんだけど、一応最後まで読んでどうなるかで変わるかなあって。
本谷有希子「グ、ア、ム」は数日前に読み終わった。ところどころ笑えるとこにあったけど、なんだか自分にとって痛々しいところもあったりと、おかんと姉と妹がタイトル通りグアムに行くんだけど、姉はロストジェネレーションで下の世代から可哀相って言われる私たちの世代っていうとこや、もう1年遅く生まれてたらとかいろいろあんだけど。
「お前・・・それは、違うやろ? お前、あたしがどんだけ苦労しとるか分かっとらんくせに、あたしが、あたしがはじめっからどんだけ頑張っても駄目やったんじゃ。駄目な十年間に産まれたんじゃ。どうにもならんかった時に産まれてしまったんじゃ。なんであたしが悪い? あたしがどう頑張ればよかった? 不景気どうやって直せばよかった? 就職難どうやって乗り切ればよかった? 氷河期どうやってあっためればよかった? おい、教えてや。頼むわ。お姉ちゃん、頭悪いから分からん。黙っとらんと教えてください、お願いします。ねえ、お願いしますって」
「なんで? こんなこと言っとらんかったって、駄目なもんは駄目やったろ? お前、あたしにどんだけでかいもんに勝たせようとしとれんて! 無茶言うなや! そんなん勝てんぞ! 勝てるわけねえがい! 社会やぞ? もう決まっとったんやぞ! 最初から! 自分がちゃんとできるとか言うな! そんなんお前の力じゃねえ! お前があたしと同じ時に産まれとったら絶対、絶対一緒やった! お前、駄目やもん。知らんがか? なあ、おい。お前、駄目ねんぞ。人間として最低。最低の層や。最下層。良かったな、時代に助けられて! 助けてもらえて!」
けっこう痛々しいよね、本谷さんの書く小説とか戯曲に自意識の高い女性が主人公なことは多々あるけど、こういう台詞から感じられるものって世代観で違うんだろう。僕もぎりぎりロスジェネだけど、この台詞に対しての嫌悪感みたいなものはあるし、うまいこと台詞を使ってるなあとも思うし。ロスジェネって特権意識っていうか自己責任放り出して全部社会が悪いって言ってるような捉え方されているのかな、がんばってもない人が自分らはロスジェネだから就職とか難しくてみたいな言い訳をすると余計に負のイメージが悪化するんだろうけど。でも最近なんかロスジェネって言葉がもう古い物になっていって、ロスジェネって言ってるやつサムくねえ、みたいな感じになってる気もするが。
まあ、なんだかんだ言っても本谷さんはロスジェネを代表する作家ってことになるんだろうけどね。
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