Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「ヴィンランド・サガ」「放送禁止6」

 宇宙と自分、自分も宇宙の一部である、自分と他人の境界線。夢と現実の間、デブリ拾いの夢。
 そんな宇宙を物語にしたSFマンガ「プラネテス」、夢の高みを目指すもの、蹴落とされるもの、愛される者と愛されない者、先進国と発展途上国、人と違う価値観のために排除される人、大人になるということ、自分の意志と共鳴。


 このマンガは僕の人生の中でもっとも好きでフェイバリットな作品。そして著者の幸村誠さんが次に描いたのは地上、そしてはるか昔ヴァイキングが全盛の時代。「ヴィンランド・サガ」は週間マガジンからアフタヌーンに移籍後、コミックスは第六巻まで出た。


 「真の戦士」とはいったい何か?父を殺した男との直接決闘のために部下になっている主人公・トルフィン。
 王子を巡る闘いの果てに、気弱な王子は途中で父のような信頼しきっている家来を失う。
 死骸の山の中で、王子は酔いつぶれている神父に愛はないと言われる、楽園を追い出された人間には。
 誰かのことを特別に思うことは差別だと、死んだ人間が一番愛に近いと神父は言う。


 王子は王としての資質に目覚め、覚醒する。この地上に再び楽園を取り戻すために。


 トルフィンは決闘をしていた大将が自分と近い関係者だったことを知り、知らなかった父の過去を知らされる。
 物語はとても大きく動き出し、トルフィンは「真の戦士」になれるのか?
 王子が王へなるために、自らの父との闘いの場所へ。
 

 戦士たちは従うべき王と出会う、叙情詩は大きな動きと混沌の中に。


 「プラネテス」よりもずっと長くなるだろう、この物語がどこに向かうのかすごく期待している。

ヴィンランド・サガ(6) (アフタヌーンKC)

ヴィンランド・サガ(6) (アフタヌーンKC)


 朝に深夜撮っておいたフジテレビの「放送禁止6 デスリミット」を見た。今回のはDVがテーマ。ドキュメンタリー作家の元に届いた手紙。 夫からDVを受けている妻から助けてとのこと、作家は家に隠しカメラを設置し妻と夫のことを外の車の中でモニタリングする。


 普段は温厚な夫だが急にキレて妻に暴力を振るう。時折、精神科医などが出てDVのことについて話す。
 DVを受けて別れたのにその後も同じようなDVをする男性と結婚してしまう女性が傾向として高いとか、ある意味逃れられない宿命なのか潜在的にそういう男性に惹かれてしまうのか。


 最初は確か飯食っててラー油がないと言って怒りだし妻暴力を振るいだす。で作家からの電話で夫を怒らしてください(何ちゅう演出だとも思うが)以前にやられた場所が痛い、でも病院には行けない、だからもう暴力振るわないで。夫は俺が悪いんかと暴発。ビール瓶を持って突き飛ばす。
 実際には妻が転ぶようにして突き飛ばされた感じ、夫はビール瓶で妻を叩こうとするが結局は壁に投げつけてこなごなに。


 途中まで録画しといてこの番組の趣旨を忘れていたので、ビール瓶を壁に投げて割った時にようやく、ああドキュメンタリーの形を借りたフィクションだったこの番組と思い出す。DV夫ならきっと躊躇しないでビール瓶で殴ると思ったからとかそれまで見て感じた違和感が繋がってフィクションだったと思い出す。


 途中、作家が以前に取材をしたイジメのことを語りだす。イジメを受けている女の子のインタビューの後にいじめっ子のインタビュー、後にイジメを受けていた娘は灯油をかぶるように言われて焼身自殺、一緒にいた他のいじめっ子も顔に大やけど、インタビューを受けていたイジメっ娘の家にはマスコミが殺到し、その女の子は行方知らずになったという。


 夫がひき逃げに合い、足を折る。その原因が自分にあるという妻。妻は復讐サイトに夫を殺してほしいと依頼していた。取り消しを依頼したが、返答はなかった。 足を折った夫は自宅で休暇を取る、松葉杖だ。洗濯物を手伝おうとする夫、優しくなり今までのことを謝る。泣いて喜ぶ妻。


 しかし復讐サイトからでデスリミットが発動し3日以内にあなたの希望が叶いますとメールがくる、怯える妻、作家は夫を監視し何かないように見ていると。襲われる瞬間のスクープを取れるかもしれないと期待する。


 3日目、食事中にインターフォンがなり夫が玄関に夫の悲鳴、妻は怯えている。カメラはリビングを写すだけ、夫の悲鳴のような声が響き、妻はカメラに向かって作家に助けてと。妻が玄関に行き、カメラには誰も映らなくなった。車の中の作家は飛び出してマンションへ。手持ちカメラを持って階段を駆け上がり、ドアを開け家に入る。


 映像は手持ちのカメラの映像、作家の主観と言っていい。
 電話がなり、作家が出る。 粛正されるのはあなただと言われ、覆面をつけた女に殴られ画面は消える。テロップにはこの後作家は消息不明にと。


 一ヶ月後、そのマンションへスタッフが行くと夫婦は引っ越ししている。
 部屋には玄関にあった二人の表札が室内に残されている。


 そうの とつお   おつと のうそ
      まつ   つま 


 斧のようなものを作家に振りかざす覆面の女。思い出しました?よーく思い出してくださいと。その後いじめっ子にインタビューしていたシーンを入れ終わる。


 あなたには真実が見えましたか?


 フィクションですと出て、その後番組で出たデータは実際のものですと。



 「事実を積み重ねることが必ずしも真実に結びつくとは限らない」



 とこの番組の核となる言葉が出る。


 しかも最後に「劇場版 放送禁止」が9月公開ってこれもフィクションか?


 昔この番組のことなんにも知らないで深夜にたまたまストーカーの回を見てこれってフィクションだよな?違ったらやばすぎるぞ、怖すぎると思ったことがあって。ストーカーに合ってる人の悲鳴がホントに演技に思えなかったから。終わってオチというか結末まで見てこれはタチが悪い、作り方がすごいなって関心した。好きな感じではないけど展開がうまい。


 まったく何にも知らないで見るとちょっとパニくる可能性がある。 3の最後の落とし方はすごい。ユーチューブで見てたら寝れなくなりました。
 

 フィクションとノンフィクションの境目がなくなってるような。


 ほんとに「放送禁止」のあとにテレ東「おねがいマスカット」撮っといてよかった、すぐに和めた。
 これはおぎやはぎが司会で10数名のAV女優が出ているというギルガメッシュナイトを思い出させるようなテレ東の匂いがプンプンです。
 蒼井そらとかRioとかみひろとか、人気女優だらけだな、ポスト飯島愛を発掘したいのかなあ、それにしてもテレ東さんがんばって!
 深夜には深夜でしかできないことってあるしね。つうか深夜帯で冒険しなくなったらもう終わりだ。がんばれテレビ、バイトのため録画だけど。


 そして最近のAV女優はかわいすぎだ、もっと他で稼げたろうにと思ったり思わなかったりするけど。時代が変わったなあと思うよね。あと女優の方が自分より年下が増えてきた時に年を取ったと思うね、確実に。


 こんな普通にパンチラ見せる番組ないけど、これって飯島愛のT-バックの模倣だもんなあ、90年代の反復か?


 それにしてもユルい番組だなあ。

放送禁止 DVD封印BOX

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放送禁止 DVD封印BOX2

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