Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『夏の終り』


作家の瀬戸内寂聴が出家前の瀬戸内晴美時代に発表した小説で、自身の経験をもとに年上の男と年下の男との三角関係に苦悩する女性の姿を描いた「夏の終り」を、鬼才・熊切和嘉監督が映画化。妻子ある年上の作家・慎吾と長年一緒に暮らしている知子。慎吾は妻と知子との間を行き来していたが、知子自身はその生活に満足していた。しかし、そんなある日、かつて知子が夫や子どもを捨てて駆け落ちした青年・涼太が姿を現したことから、知子の生活は微妙に狂い始める。知子は慎吾との生活を続けながらも、再び涼太と関係をもってしまい……。主人公・知子役に満島ひかり。慎吾役はベテランの小林薫、涼太役に注目の若手・綾野剛が扮する。(映画.comより)



ヒューマントラスト渋谷にて観賞。なんとなくキャスティングが気になっていたので。原作は未読で内容も微妙に三角関係かな?ぐらいな気持ちで。
ビジュアルはいいんだよなあ、満島ひかりは今とんでもなく輝いてる女優さんだと思うし、小林薫さんに綾野剛さんという二人の配置で年上好きにも同世代好きな人にも二十代から上の女性にはいいのだろうなと。
しかし、四回ぐらいうとうとしてしまった。なんかテンポが悪いのか物語にまったく入っていけない。この関係を壊したくない知子に対して身勝手だなとかそういう感情も沸かないし、苦悩してる感じも伝わらなかった。


熊切監督と瀬戸内原作の相性が悪いのか、脚本が悪いのか編集がうまくないのかはわからないが人に勧める気はしない。ただ満島ファンなら観に行けばいいんじゃないかなってぐらい。
もう、最後の方とか時間軸過去現在がカットで飛んでるしなんかどうでもよくなってしまった。あと二人の男との関係に苦悩している彼女にエロさというか艶かしさみたいなものが感じられなかったのがしんどいかなあ。