Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『素敵なダイナマイトスキャンダル』


実母がダイナマイト心中を図ったという強烈な体験を持つ雑誌編集者・末井昭の自伝的エッセイを柄本佑主演、「パビリオン山椒魚」「南瓜とマヨネーズ」の冨永昌敬監督によるメガホンで映画化。母・富子が隣家の息子とダイナマイトで心中した末井青年。18歳で田舎を飛び出し、昼は工場勤務、夜はデザイン学校という生活から、看板会社への就職、そしてエロ雑誌の世界へと足を踏み入れる。表紙デザイン、レイアウト、取材、撮影、漫画と、あらゆる業務をこなしながら、編集長として「立て!男のエキサイト・マガジン」をキャッチフレーズに雑誌「NEW SELF」を創刊。カメラマンの荒木ら精鋭たちがメンバーとして集い、雑誌は軌道に乗るが、わいせつ文書販売容疑で発禁となってしまう。柄本が主人公の末井役を、尾野真千子が母・富子役を演じるほか、前田敦子三浦透子峯田和伸松重豊村上淳らが出演。(映画.comより)

 公開初日の舞台挨拶付き上映で初回を観る。末井さんのダイナマイトで心中した母の話が何度か物語に挿入されるのだが、そこは最初にガッツリ入れちゃったらよかったので、と思ったり。愛人も精神病んじゃうし、嫁は相手にしなくなるし、エロ本を作っていることが忙しいのはもちろんなのだが、関わる女性があまり幸せにはなっていないのが、もはや母の呪いなのかと思うほど、奥さんいるけど他の女の人のとこにこの映画で描かれた後には行くわけだけど、そこまで描いちゃってもいいのか、でも、そうするともっと長くなってしまう。エピソードが重いというか面白いものが多いせいなのかスピード感があんまりない、もっと軽やかに進むものかと予告編では見えたのでそこはギャップがある。キャストもよかったし、もう一回観たら印象が変わるかもしれない。『南瓜とマヨネーズ』も2回目観に行って好きになったからするめ的な監督さんなのかも。