Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『かわいい』

かわいいと感じていたことがいつか終わりを告げる
好きだという気持ちが景色を変えていくように
過ぎ去ってしまった景色はもう過去のワンシーンでしかない
繰り返していくことはできず
想いはもう一瞬のうちに満開になって君を彩った
花弁は散って舞って風に運ばれて
君の想いも、僕の想いも、いつかの風景の中にしかない
かわいかった君はもういない
そうやって僕たちはいつだってかわいかったとか好きだったとか
過去形がゆっくり消えていくのを待ちながら
かわいいが彩る日々を心待ちにしている