Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『友だちのパパが好き』


監督・脚本/山内ケンジ
出演/吹越満箱崎恭介)、岸井ゆきの箱崎妙子)、安藤輪子(吉川マヤ)、石橋けい箱崎ミドリ)、平岩紙(生島ハヅキ)、宮崎吐夢(川端惣一)、金子岳憲(田所睦夫)ほか




親友が自分の父親を好きになったことから巻き起こる恋愛模様を描いた純愛コメディ。自分の父親のことを「好きだ」と親友のマヤから真剣に告白され、あきれる妙子。その話を聞き、母は笑い飛ばすが、父はまんざらでもない様子だ。妙子への突然の告白をきっかけに、マヤは父親へのアタックを猛然と開始。常識もかえりみないマヤの純愛が、家族、恋人、愛人、先生、同僚とさまざまな人間関係をも巻き込んで繰り広げられる。監督は、CM、演劇、映画とジャンルを越えて活躍する山内ケンジ。父親役に吹越満。年の差や立場も関係なく純愛に突き進むマヤ役に岸井ゆきの。(映画.comより)



 年末に浦谷さんに観て〜と言われていた『友だちのパパが好き』をユーロスペースで鑑賞。笑えない状況故に他人事な観客は笑ってしまうブラック・コメディな感じ。監督さんは演劇系かな、ちょっと初期のR-18文学賞テイストも感じつつ。
 面白かった。吹越さんは『冷たい熱帯魚』で娘に言うセリフとかのイメージがまだあるんだけど今作もどこか似たような結末というか、この映画だとブラック・コメディな 終結になっていく。
 娘役の岸井ゆきのの表情もいい、父やマヤに環境にイラつく感じとかいい。マヤ役の安藤輪子はメガネをしてるほうが美女に見える。確かに変態というか自己がすべてで周りはどうでもいい感じがよく出ている。そして優柔不断な父の曖昧な態度によってすべては転がり落ちていく。当事者じゃないから笑える。当事者なら死にたいというか針の筵か、もうやってられない状態だ。しかし観客は笑う。自分じゃないから、かつて同じような体験があれば笑うに笑えないだろう。この空間をきちんと演出できてるのですごいうまいなと思った。



『惑星』
猿が踊っている惑星で干支がひと回りアンダースタンドな投法。
落ちていたロケット鉛筆を持って空中になにかを書いている。
神はいなくて、ただ猿とロケット鉛筆、いやロケットペンシル
わかっているのかいないのか猿は手にしてるそれを空に投げる。
宙で一瞬爆ぜる。音と熱がして猿のが燃える。
ファイヤーモンキー、リンボーダンス、アンダースタンドな姿勢できない。
ロケットペンシルは宇宙に向かっていく、猿だけ、いやこの惑星を残して。