Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『ビッグ・アイズ』


 郷太さんのこのツイートは本当だと思う。思えるってことはまっすぐに進んでる。時が経っていけばいくほどにそのことを感じられる。いろんな出来事も起こってくるものだなと思う。



西島大介さんのツイートより
『世界終わりのいずこねこ』新予告編来ました!「そういうのいいです、夢とか希望とか未来とか、みんな死ぬんです」
『世界の終わりのいずこねこ』予告編

冒頭からミイケ先生(西島さん)じゃん!




 TOHOシネマズ渋谷にティム・バートン監督『ビッズ・アイズ』を観に行った。お客さんはあんまりいなかったかな。まあ、火曜日の平日だし地味と言えば地味な作品なので。今週の『タマフル』で当っていたから観ようかなって思って。


監督/ティム・バートン
出演/エイミー・アダムス(マーガレット・キーン)、クリストフ・ワルツ(ウォルター・キーン)、ダニー・ヒューストン(ディック・ノーラン)、ジョン・ポリト(エンリコ・バンドゥッチ)、クリステン・リッター(ディーアン)ほか




アリス・イン・ワンダーランド」「チャーリーとチョコレート工場」のティム・バートン監督が、1960年代アメリカのポップアート界で人気を博した「ビッグ・アイズ」シリーズをめぐり、実在の画家マーガレット&ウォルター・キーン夫妻の間に起こった出来事を描いたドラマ。悲しげで大きな目をした子どもを描いたウォルター・キーンの「ビッグ・アイズ」シリーズは、ハリウッド女優たちにも愛され、世界中で大ブームになる。作者のウォルターも美術界の寵児として脚光を浴びるが、実はその絵はウォルターの妻マーガレットが描いていたものだった。絵は飛ぶように売れていくが、内気な性格のマーガレットは、自分の感情を表すことができる唯一の手段である「ビッグ・アイズ」を守るため、真実を公表することを決意する。マーガレット役に「アメリカン・ハッスル」「魔法にかけられて」のエイミー・アダムス、ウォルター役に「イングロリアス・バスターズ」のクリストフ・ワルツ。(映画.comより)





 観ながら脳裏浮かんだのはバンクシー監督『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』や樋口毅宏著『民宿雪国』だったり西島大介著『魔法なんて信じない。でも君は信じる。』なんかだった。創作することと物として創作物を売ること。
 創作能力があってもプロモーションやコネだったり人当たりの良さなんかが両方ある人はほとんどいない。作家には編集者がいなければ形になりづらい。だけどその力関係は最初は共闘できるかもしれないがそれが巨大な利益を生み出せば関係性は変化してしまう。服従関係になれば悪夢でしかない。
 ある意味で洗脳されてしまった『ビッグ・アイズ』を本当に書いていたマーガレット・キーンと絵を描く能力はないが自分の作品だと言って売りに売りまくった口から機関銃、売り込み能力がとてつもない旦那のウォルター・キーンという関係性を描いた実話。
 嘘で塗り固められた世界、真実を言えないという苦しみ。豊かすぎる生活があっても自分は影の存在として表へ出て本当の事を話せない。日本でやるなら本当に佐村河内守新垣隆の関係性なんだろうけど。今の新垣さんの生き生きした感じはやっぱり言いたい事も言えない世の中じゃポイズンだったわけで。



 去年の年末に映画のマイベスト10を決めたんだけどその後に『百円の恋』を観て年始に『6歳の僕が、大人になるまで。』という去年の二作品を観て正直順位が変わってしまった。
 そんなわけで去年のベスト5はこうなります。
05・『百円の恋』
04・『楽園追放 Expelled from Paradise』
03・『ウルフ・オブ・ウォールストリート
02・『アバウト・タイム 愛おしい時間について』
01・『ガーディアンズオブギャラクシー』


チャッピー 予告 日本語字幕

 今年は『第九地区』のニール・ブロムカンプ監督最新作『Chappie』がめっちゃ楽しみ。