Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

Spiral Fiction Note’s 日記(2025年6月1日〜2025年6月15日)

5月下旬の日記(2024年5月15日から5月31日分)


6月1日
日付が変わって2025年上半期最後の一ヶ月に突入、はてブにこの日記の5月下旬を、noteに半年前のものをアップしてから寝る。


7時過ぎに起きるが、横のままTVerで『さんまのお笑い向上委員会』『ゴッドタン』最新回を流しながら朝のルーティン。
毎月一日といえば、「映画の日」なので、昨日夕方に派遣の仕事があるか確認したけど、入っていなかった(建築業界は4〜6月は閑散期なので仕事がけっこう少ない、今年からやっている新人はより入りにくい)ので、なにか映画を観に行こうかなと思っていろいろと調べてみた。だが、今観たい作品は今週の金曜日公開のものだったし、気になっているものは観てしまっていた。
その中で気になったのが『ガール・ウィズ・ニードル』という作品。近くではホワイトシネクイントで上映中だが、19時45分の回しかない。終わると22時前だから家に帰ると23時近くになってしまう。一応今月からWebサイトスタッフをやっているところの雇用主が変わるから、書類とか諸々提出しないといけないので明日は出社予定、あまり遅くは難しいなと判断してやめにしていた。

本日、6月1日から落語家の立川吉笑さんが真打に昇進される。今日からは立川吉笑師匠となられるめでたい日。ユーロライブで行われる『真打昇進披露興行大初日』はチケットが取れなかったけど、19時50分頃からYouTubeで後半を生配信されるとのことなので、映画は行かずにこちらを視聴することにした。
吉笑師匠も『水道橋博士のメルマ旬報』の執筆者のひとりで、メルマーズのメンバーだった。2013年からメルマガが始まって、吉笑師匠のことを知ってから何度か落語を観に行った。おそらく、そのこともあって来週の帝国ホテルでの「真打昇進披露の宴」に呼んでいただいたのだと思う。初めての帝国ホテルなので今からビビっている。そういう場所に縁がなさすぎて、どう振る舞えばいいのかわからない。

8時半過ぎに散歩に行こうと思って家を出る。涼しげな気温だったので一枚薄手のカーディガンを羽織っていた。radikoで『脳盗』最新回を聴きながら代官山蔦屋書店に向かう。番組ではTaiTanがドバイのラジオ局から出演依頼があって近々ドバイに行くという話をしていた。
ワールドワイドだなって思うのと同時にコロナパンデミックによって動けなくなった、閉じ込められていたものが大爆発できるのは経済が回っているところだし、日本に観光客がたくさん来ているのもその人たちが稼げているということの証左なんだろう。その欲望を今の日本人は持ちにくい。
やっぱり境界のない世界に生きる人々は「Anywhere」、どこでも生きることができる(行くことができる)のに対して、境界のある世界にいる人々は「Somewhere」、どこかを定めて生きていく(行くことができない)という社会的な分断のことを思ったりもする。

池尻大橋の246沿いにある成城石井近くで信号待ちをしていたら、カップルらしき二十代か三十代前半の男女が乗っているアウディとたぶんバギーバイクに乗っていたガタイのいいおじさんが走行しながら口論をしていたのが見えた。
男性が運転している側にバギーバイクがいて、なにやら揉めていて、成城石井の前に二台が停車した。運転席の男が出てくると二人が最初は手が出なかったもののヒートアップして、胸ぐらを掴むような形になった。そして、信号が青になったので気にしつつ渡った。その後も気になっていたが小競り合いはしばらくやっていて、歩いている人や自転車に乗っている人たちなんかの視線がそちらに向いているなとわかった。
止めに入るにもやっぱり怖いし、落ち着かせて話を聞くというのは正直難しい、とばっちりを喰らいそうな気しかしない。でも、ずっと気になってしまった。やっぱり「喧嘩と火事は江戸の花」とはいうが、そう言うものがあると無視できないというか、どこかでワクワクしてしまう自分がいるなと思った。
ちょっとしてからアウディーが渋谷方面に向かって走っていたので、何らかの決着はついたんだと思うけど、その男性の対応諸々で助手席に乗っていた女性も怖い思いをしたとしても、幻滅する可能性もあるかもしれない。日曜日の午前中に車に乗ってどこかに向かっているわけだから、その後の予定もダメになったりすることもありそうなシーンだった。どうなったかは知らないけれど。

書店では今月仕事で読まないといけない小説を探したのだけど、売り切れなのか置いていなかった。二階の音楽とコミックと子ども関連のフロアに行くと、来月11日公開のDCユニバース第一作となるジェームズ・ガン監督『スーパーマン』の展示があり、あとから書店のサイトを調べたら「DC POP UP STORE」というものだった。確かにこのフロアでDC関連のTシャツやさまざまなグッズが展開されていた。こちらの映画はジェームズ・ガン監督なので観に行く。
帰ろうとしたら『脳盗』を聴き終わったので、『オードリーのオールナイトニッポン』を。若林さんが『欽ちゃん&香取慎吾全日本仮装大賞』に出演して、その際に欽ちゃんこと萩本欽一さんと久しぶりに共演した話をしていた。
東京芸人ということでは立川談志師匠、萩本欽一さん、ビートたけしさん、爆笑問題太田光さん、という人たちが時代の顔というか筆頭株だったと思うけど、そこに僕らぐらいの世代で入るとしたら若林さんと講談師の神田伯山さんということになるのだろう。また、正月ぐらいに欽ちゃんと若ちゃんコンビでラジオをやってほしい。

家に帰って昼ごはんを食べてライティング作業をしたり、読書をしていた。夕方から『笑福亭鶴瓶 日曜日のそれ』にあのちゃんが出演ということでほぼリアルタイムで聴いた。前にも一度あのちゃんがゲストの時があって聴いていたのだけど、笑福亭鶴瓶さんと上柳昌彦さんという彼女からすればおじいちゃんぐらいの世代とのトークはけっこう噛み合っていておもしろい。
今回も上柳さんが細かい情報をフォローしながらも、鶴瓶さんとあのちゃんのトークは和気あいあいとしていて気持ちがいいし、あのちゃんも心を開いているのが伝わってくる。お二人ともニューアルバム『BONE BORN BOMB』を聴いていて、その感想も話されているのがあのちゃんもうれしそうだった。

モラハラの権化」「セクハラ鬼畜」…“伝説のサブカル雑誌”『BUBKA』を生み出した編集者と1990年後半のムチャすぎたアングラ雑誌事情

17時に集英社オンラインで取材した記事が公開された。樋口毅宏さんの新刊『凡夫 寺島知裕 『BUBKA』を作った男』についてインタビューをしたものを記事にしたのだけど、どうしても文字数的に触り的な感じになっているのは仕方ない。
でも、これを読んで興味が出た人は樋口さんのこの書籍とコアマガジン時代のことをフィクションで描いた小説『ルック・バック・イン・アンガー』も読んでみてほしい。


20時から立川吉笑師匠の『真打昇進披露興行大初日』の生配信をYouTubeで鑑賞。生配信は口上からになっていた。談笑師匠からの吉笑師匠への言葉、そして吉笑師匠からの口上があった。そこからは師弟の落語、談笑師匠の落語は『片棒改』という噺だった。弟子の真打披露の時にやるようなネタではないかもしれないけど、その無茶苦茶で自由さが観て聞いていると楽しかった。そして、真打昇進一席となる吉笑師匠の噺は『ぞおん』だった。
前に聞いたことあるものよりもはるかにバージョンアップされていて、もう、この人しか考えつかないしできない落語になっていた。そういう意味では師弟のお二人の落語はこの人しかできないっていう個性的なものであるが、構造もちゃんとあってネタを重ねていくことで笑いの渦をどんどん大きくしていくというところは引き継がれているように思えた。
立川吉笑師匠、真打昇進ほんとうにおめでとうございます!

観終わってからはradikoで『川島明そもそもの話』『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』を流しながら、自分のライティング作業。BOOKSTAND映画部で連載されてもらっている『月刊予告編妄想かわら版』の今月取り上げる作品を選定して、予告編が上がっていたので一通り見た。見てからちょっと時間をおいたほうが脳内で何を書くのか浮かびやすい。ので見るだけ。
寝る前に『ヴァインランド』を少し読み進めた。まだ130ページちょっとで本文は530ページなのでまだ四分の一。父であるヒッピー崩れのゾイド、その娘のプレーリーがメインキャラだが、ゾイドの元妻でありプレーリーの母であるフレシネが出てきた。読んでいると忘れているけど、舞台となっている「ヴァインランド」群というのはカリフォルニア州の架空の土地であり、実際には存在していない。

 

6月2日
6時過ぎに起きて、朝のルーティンをしてからTVerで『見取り図じゃん』『有吉クイズ』を流しながら7時ぐらいまで『ヴァインランド』の続きを読む。
今日は出社して入社に必要な書類を提出しないといけない日だったので、9時には東京ミッドタウンにあるオフィスに着いておきたかった。朝の電車に乗って六本木か乃木坂までと考えるだけでブルーマンデーになってしまう。というわけでいつも通りな朝散歩がてら7時20分ぐらいに家を出る。




246ぞいを歩いて渋谷に出て、セルリアンタワー東急ホテル沿いを歩いてそのままベルサール渋谷ファーストのところの信号を渡り、青学のキャンパス方面の道路沿いを歩いてすぐのとこで斜め上に行く感じで骨董通りを横切って、ブルーノートトーキョーを通り過ぎたら青山墓地、その先には乃木坂なので右折すれば外苑東通りに出ると東京ミッドタウン。1時間20分ぐらいで到着。
BGMはSpotifyで『秘密諜報員みなみかわ』最新回と『流通空論』のコクヨ代表取締役社長の黒田さんの前編後編を聴いていた。その後も社内で僕がいたエリアにはほとんど知り合いがいなかったので、続きで東京チカラめしなんかをやっていたSANKOの代表取締役社長の長澤さんの前編後編、建築設計事務所スキーマ建築計画」代表の長坂さんの前編後編を聴いていた。
会社とかサービスは知っていても番組に出られている方々のことを正直知らなかったけど、聴いているとおもしろいし、社会というよりも会社や組織をどう回していくのか、働きやすさやニーズをどういうふうに扱うのか、それぞれの人の今までの経験に基づいた話でとてもおもしろい。
書類を渡した後は正直手持ち無沙汰というか、知り合いも皆無だし、いつも家でリモートワークしているので人がたくさんいるオフィスは落ち着かないので、お昼休憩の時に会社から離脱して家に帰った。

帰りは来た道の途中にあった骨董通りを246沿いに向かって道玄坂方面から帰ることにしたので、途中青山ブックセンター本店に寄った。
マーク・フィッシャー著/セバスチャン・ブロイ訳、河南瑠莉訳『資本主義リアリズム 増補版』が平台に積まれていたので購入。元々のノーマルのほうを買って読んでいるけど、「毛利嘉孝、木澤佐登志による書き下ろし解説」が収録ということだし、僕はマーク・フィッシャーの著作には少なからず影響を受けているので、お金を払いたいと思っていた。だけど、近所の書店ではまったく見かけなかったので買えないままだった。

Radiohead - Scatterbrain 




リモートワークが終わってから、ニコラでベイクドチーズケーキとアルヴァーブレンドをいただく。コーヒーのお代わりはアイノブレンドを。夕方派遣先に電話したら明日も仕事が入っていた。7時半に山手線の大塚駅集合だった。ちょっと早起きしないといけないし、その仕事終わりにニコラでコーヒー飲みながら一服したいところだが、明日は定休日。なので、今日寄ってみた。
家に帰ってから『資本主義リアリズム 増補版』の木澤佐登志さんの書き下ろしの解説を読んでから、自分のライティング作業をする。きっと今読んでいる『ヴァインランド』の影響がどこかに出てきそうな気がしている。

 

6月3日
5時半に目覚ましをセットしていたけど、20分に目が覚めた。絶対に遅刻はしたくないという気持ちからなのか、体内時計がちゃんとしているのか、起きれてしまう。そして、すぐに動けるタイプなので朝のルーティンをして着替えて、外に出る前に前日に買っていたバルサンを炊いてドアを閉めた。
雨はまだ降っていないぐらいだったのでとりあえず傘を差さずに渋谷駅まで歩いた。途中わずかに降っていたが、そこまで気にしなくていいぐらい。
今日の行き来のBGMはradikoで『空気階段の踊り場』『JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力』をお供にした。


今日の派遣の現場は大塚駅。JRの渋谷駅を久しぶりに使ったけどハチ公口が変わってしまっていて、前よりも遠回りな感じで、どこか不便。7時半に集合だったので7時10分には大塚駅に着いて、班長の人と合流して今日の現場へ。
最初住所を間違えていたらしく、違う場所に行ってしまったが、作業開始までになんとか今日の現場についた。もう、普通に雨が降っていた。
たぶん、マンションになるであろう建物の上の階のほうにタイルを運んでいく。外に付いていているエレベーター、名前はロングスパンというものに乗せて、指定された階のバルコニーに言われた箱の数をおいていくというもの。
ただ、最初はロングスパンを他の業者さんとかが使うので10時まで使えないということだったので、ブルーシートを敷いて、その呼んでくれた業者さんのコンテナというか資材置き場にあったタイルが入った段ボールを運んだ。一箱たぶん十キロ近くぐらいあるし、落としたら割れそうなものを全部合わせてほぼ百箱を最終的にはロングスパンであげて、それぞれの階のバルコニーに必要な分わけていった。

あのちゃんについて:ロマン優光連載145【2019年10月4日記事の再掲載】

今日仕事で一緒だった班長さん(おそらく僕よりは上で50歳前後)が喫煙所で「今日早く帰りたいんだよね」と言っていて、「なんかあるんですか?」と聞いたら、推し活している地下アイドルのライブがあると話してくれて、そのまま地下アイドルの話になった。
「僕は最近だとライブ行ってるのはZAZEN BOYSかanoですね」と言ったら、さらに饒舌になって、スマホに保存している画像を見せてくれた。あのちゃんが「ゆるめるモ!」というアイドル時代に一緒にチェキを取ったもので、その頃ライブも観ているみたいでその頃の話をしてくれた。
アイドル時代のあのちゃんを知っている人からしたら、今の彼女はその頃とほとんど変わりがなく、握手やチェキ会の時も嫌な人だったら逃げたりしていたり、今と同じような発言をしているので、キャラという意味ではそのままらしい。だから、今みたいにあそこまで売れるとは思わなかったらしい。
そこからどんどんディープな地下アイドルの話になっていき、知らないアイドルたちのこと教えてもらった。その流れで漫画家の西島大介さんが出ていた映画『世界の終わりのいずこねこ』にあのちゃんも出てたんですよねって言った。最近、西島さんに会ったばかりだったから。主演の「いずこねこ」というのがそもそも地下アイドルで、その名前を知っているのヤバいねって。その人もこの映画を観ていた。そんな人に初めて会った気がする。
それで「あのちゃんは「オールナイトニッポン0」の単発一発目でおもしろいと思って興味を持つようになって、彼女が紅白出場の時にロマン優光さんが書いたコラムがエモすぎて、より好きになったんですよ」と言ったら、その人がロマン優光さんと昔はよく推し活の現場で会っていて知り合いらしい。世界の狭さということを思えば、そんなものだろう。
そのコラムを読むと最後の部分で泣けてしまうのだけど、あのちゃんが地下アイドル時代に彼女の影響を受けた地下アイドルは一定数いて、「あのギャル」と呼ばれた女の子たちは実際いたということも聞いた。コラムに書かれていたことはほんとうだった。
仕事先でずっと喫煙所で雨が降っているのを見ながらそんな話をしていた。僕たちがやるべき仕事はとある理由でやりたくてもできなくて、ずっと待機していた。結局、昼休憩のあとにトラックが来たのでそれでもってきた接着剤の入った段ボールを20箱ぐらい運んで仕事は14時には終わった。班長さんは一回八王子の家に帰ってシャワーを浴びて渋谷にいくと行っていた。推し活している人は元気だ。やっぱり気持ちの部分がデカいんだろうな。

渋谷駅で降りて、雨の中歩いて家路に。さすがに無理になってきたのでコンビニで傘を買って道玄坂を登って行ってお腹も減っていたのでアパホテルのところにある讃岐うどんのお店で前回同様ざるうどんと唐揚げを。雨とか汗で体は冷えているけど、なんかざるうどんが食べたくなる。

夕方以降からSpotifyポッドキャストの『アルコ&ピースのしくじり学園放送室P』(ゲスト:大瀬戸陸)と『あのと粗品の電電電話』、ニッポン放送ポッドキャストで『ランジャタイの伝説のひとりぼっち集団』の最新回を聴く。
「アルピーしくじり」は漫画家の大瀬戸陸さん。『ネズミの初恋』という漫画がヤンマガ史上最速でヒットらしく、僕は正直知らなかったのだけど、トークを聞きながら「ヤンマガWeb」で三話まで読んでみた。これは確かにおもしろい。コミック6巻まで出ているみたいだから全部読んでみたいかも。
「あの粗品」は音楽の話もしながら、ヒカキンの話題とか。二人のテンションも今回は高くて、わりと調子がいいように聴こえた。「電電電波」の方でゲストだったドレスコーズの志磨遼平については二人とも聴いていたみたいだし、粗品がけっこう毛皮のマリーズぐらいから聴いているとか好感触だった感じが伝わってきた。
「ランジャタイひとりぼっち」は伊藤が復活してから、先週は普通に二人のやりとりが行われているトークになっていたが、今週はさらにもっと普通に会話をしている。伊藤が活動自粛する前もこんなに話していなかったような気がするから、今の状態はコンビにとってはわりとよい状態なのかもしれない。
これからスケジュールがちょっと見えないところが出てきそうなので早めに「月刊予告編妄想かわら版」の原稿を一旦書き上げる。見直して加筆修正するのは明日以降でいい。

OMSB - toi 

 

6月4日
7時前に起きる。昨日の派遣仕事でそこそこ重いものを運んだけど、全身は筋肉痛にはなっていない。ちょっとだけ右腕の腕橈骨筋が張っている感じ、最後にボンドが入っている段ボールを運んでいる時につりそうになったところ。
普段使わない筋肉とか筋がこういう時に存在してますよって自己主張してくる。どっちかというと背筋とか上腕二頭筋辺りにくるかなって思ってたんだけど、腕橈骨筋のみ疲労してるみたいな感じ。日常生活ではあまり害がないので助かる。PCのキーボード入力とかしても痛みもないし、問題はない。
とりあえず、radikoで『アルコ&ピース D.C.GARAGE』を聴きながら朝のルーティンを。先週の放送でも言っていた有吉さんに酒井さんの妻が楽屋挨拶した際のこと。昨日の「有吉サンドリ」でも有吉さんがその話題について話していて、巻き込まれ事故みたいになった平子さんと放送作家の福田さん。どちらも聴いていないと楽しめない感じではあるけど、ラジオって感じの放送になっていた。

8時過ぎて、そういえば『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』最新回が深夜にやっていたと思ってアマプラで最新回をリモートワーク前に鑑賞。
前回の予告で出てきたこの世界のララァは「刻が見える」存在ではあるようだが、「ファースト」の世界線ララァではないらしい。だけど、何度もシャアがアムロに殺されてしまい、その運命を変えられないと話していて、最後には「シャロンの薔薇」ことエルメス(最初はそう呼ばれていて、某ブランドの商標登録とかのこともあってララァ・スン専用モビルアーマーになった)が地球の海底から引き上げられた。しかし、この機体はこの世界のものではなく、中に乗って溶け込んでいるパイロットはララァのようで、「ファースト」の世界線なのか、あるいはもっと違うところなのかわからないけど、やってきてしまった存在ということになっていた。
もうこれは、シャアが殺されない未来を何度もトライしているようにしか見えず、『ジークアクス』≒『魔法少女まどか☆マギカ』なら、『ジークアクス』≒『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』ともいえる。『ジークアクス』≒『まどマギ』≒『デデデデ』となれば、ある意味では「失われた未来を求めて」ということになるし、共通しているのは三作品ともシスターフッドを描いているという点もある。
90年代後期にいわれていた「終わりなき日常」はとっくの昔に過ぎ去り、ネット移行のデータベース消費と繰り返される(ループする)日常、「35歳問題」その後ともいえるような「バック・トゥ・ザ・レトロフューチャー」となっている昨今のカルチャー、そしてトランプ以降の陰謀論ポスト・トゥルース、正史と偽史の関係性。そんなことを今回のララァとマチュのやりとりから考えたりした。

リモートワークを開始して、radikoで『JUNK 爆笑問題カーボーイ』『星野源オールナイトニッポン』『あののオールナイトニッポン0』を作業用BGMとして流す。
「爆笑カーボーイ」は田中さんが一番好きだという太田さんのサラリーマン川柳と昨日亡くなった長嶋茂雄さんについて。僕らぐらいだと長嶋さんはすでに監督になっているし、現役時代ももちろん知らないし、王さんと共に神格化された野球レジェンドという人だったので、どうも思い入れがない。だけど、上の60歳とかの世代の人からすれば幼少期に選手時代を見ているし、憧れの選手だったからその存在の意味がまったく違うのが太田さんと田中さんのトークからよくわかった。
星野源ANN」はニューアルバムのことについて話しながら、次週のスペシャルウイークは佐久間さんを呼んで星野リゾートで何もしない放送をすると話を。なんだかそういうゆるさを仕事に持ち込まないと、もう癒される時間を確保できないのかなとちょっと心配にはなってしまう。佐久間さんとラジオだけど、仕事モードではない話がしたいということなので楽しみではある。
「あのANN0」はニューアルバム『BONE BORN BOMB』の発売日当日だったにも関わらず、最初の四十分ぐらいはアルバムに関係のないフリートークかましていた。聴いているとあのちゃんめちゃくちゃトークが乗っていた。ほんとうにこのところのトークはすごい。話したいこと、言葉にしたいこと、リスナーやファンへということではないとしてもなにかわきだすものが口からどんどん出ている感じがする。

作業中に注文していたニューアルバムが届いた。今回はノーマルのものにした。初回限定盤はNHKホールのライブ映像のBDがついているのだけど、あっても見れないしなって思って。今日の休憩中はニューアルバムを聴いて外に出た。


キャロットタワーTSUTAYA書店に寄ったら、大塚英志原作/西川聖蘭作画『文化工作者 七條特高の冒険』3巻が出ていたので購入。満州での映画作り、プロパガンダやスパイ/女優と映画制作者たちの物語。
大塚さんらしい物語ではあるが、史実や実在の人物をモデルにしていたりするので、その歴史に詳しくないのでどこまで本当にあったことでなかったものが入り混じっているのかわからないけど、描こうとするものは伝わる。

リモートワークの作業は今のところ、そこまで立て込んでいないのでのんびりと進める。資料も読まないといけないのでその時間と、読んだ後に原稿を作らないといけないので逆算すると来週はちょっとがんばったほうがいいかなって気がする。
今年になって仕事を何度かしている編集者さんから連絡があって、インタビューをしたい人であげていた候補の方のほうから取材OKとの連絡があった。日程も下旬になりそうだが、先方の都合に合わせるしかない。決まればその日時に向けて資料を読んだりとか準備をしていくことになる。
仕事が終わってから、晩御飯食べたり風呂に入ったりしたあとにその取材の準備の前段階として家にある書籍を読み始めた。気持ちの問題というか動きだすために必要な儀式みたいなもの。明日の派遣仕事の現場は渋谷だったのでそのこともちょっと気が楽だったりして、その本を最後まで読めた。

 

6月5日
6時前に起床。朝のルーティンをして着替えて準備をして6時半前に家を出る。今日の派遣仕事は渋谷駅のハチ公口交番前に7時半集合だったので、近くてありがたい。家から渋谷駅までは約40分、散歩のBGMとしてradikoで『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』を聴きながら。
佐久間さんがオススメのエンタメとしてもうすぐ公開の映画『リライト』の話をしていて、観ようかちょっと悩んでいたけどやっぱり観た方がいいかなって気分になった。来週のスペシャルウイークのゲストは劇団ひとりさんと宮野真守さんで収録済みらしい、「星野源ANN」のスペシャルウイークのゲストに佐久間さんがなっているがそちらもたしか収録なはずなので、来週佐久間さんはラジオやらないってことかな。


今日現場が一緒な班長さんは以前、半蔵門の現場でご一緒したことがある気さくな方だったので、今日の仕事場に向かう時も歩きながらいろいろと話ができたし、仕事の際もベテランで色々と詳しいのでちゃんと指示を出してくれるので助かった。
僕が何度も歩いて前を通ったある建物が今日の仕事場であり、そこの駐車場を一度壊して新しくするために工事現場にあるフェンスを作るのを手伝うという感じだった。重いものをずっと運ぶわけではないが、まあ、基本的にずっと外だし影がないので日当たりマックスで汗だくだく。
中休憩や昼休憩の時にかなり水分を取ったけど、それでも汗になって出ていく。これは真夏に派遣で行ったところが外での仕事だったらかなり気をつけないと脱水症状や熱中症になってしまうだろうから、気をつけないとやばいなと梅雨も来ていないのにそんなことを思った。


現場付近はタワマンが何棟かあったり、近くの建物の間を飛行機が何度も飛び立っていくのが見えた。8時から17時ということだったけど、終わったのは16時半過ぎだった。もう少し早く終わってもよさそうなものだが、僕らを呼んだ、派遣に依頼した会社の人たちからすれば頼んでいる時間いっぱい働いてほしいと思うのは当然。
でも、けっこうやることは15時過ぎぐらいに終わっていたので、残りの作業は別に今日やらなくても良かったよね、とは思った。終わってからそのまま歩いて家まで帰る。今日は渋谷で近いから、いつもスニーカーで行って現場で安全靴に履き替えているのだけど、今日は安全靴で行き帰りを歩いた。やっぱり歩くのには向いていないし、靴底が地面をすごく感じさせる、クッション性がないから逆に歩くと足裏が疲れた。


家に買って、風呂に入って洗濯機を回して、晩御飯を食べながらTVerで昨日深夜に放送した『ひっかかりニーチェ』や『ラヴィット!』を流していた。「ニーチュ」は永野さんがくるまを抱きしめるという場面があって、これは2025年上半期バラエティ番組の名シーンのひとつなんじゃないだろうか。

『永野はミスターTBS』#22 こんなはずじゃなかったのに!! ゲスト:東野幸治 


最新回がアップされていたので、「ニーチュ」のあとに聴くと、永野さん祭りな感じがしてよかった。あと東野さんがゲストだとMC側の人がそれまで言葉にはしなかった、表には出していなかった感情が出ちゃうことがあり、今回もちょっとそんな感じがした。夜はライティングする気力がわかなかったので、読書をしていたら寝落ちした。

 

6月6日
6時半の目覚ましで起きる。この前の火曜の派遣仕事の翌日の水曜日はほとんど筋肉痛もなかったが、今日は全身的に筋肉痛になっているような感じだった。昨日の仕事ではめちゃくちゃ重たいものを何度も持ち運んだということではなかったけど、年齢を重ねると筋肉痛が遅れてやってくるということも聞くから、火曜日の分が来るタイミングで昨日も体を動かしたことの合わせ技みたいなものなんだろうか。
朝のルーティンをやってから、昨日寝落ちするまで聴いていた『四千頭身 都築拓紀のサクラバシ919』を途中から流しながら仕事開始まで横になっていた。夕方から予定があるので早上がりさせてもらうので8時にはリモートワークを開始。BGMはそのままradikoで『ハライチのターン!』『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』『マヂカルラブリーオールナイトニッポン0』『秘密諜報員みなみかわ』を流しながら作業を。

リモートワークは16時に終わって、家を出る。先週数年ぶりに行った神宮球場で一週間ぶりに行くという珍しい予定。今日は「あだち充デー」というイベントがあるので、ニコラのカウンター友だちなTさんとその話をしたら四枚その場でチケットを取ってくれたので行くことになった。先週一緒に行ったTさんだが、友だちを一人誘うということだったので、僕は最近一緒に仕事をしているご近所に住んでいる編集さんに声をかけたら、神宮球場に行ったことがないというので、ぜひということできてもらうことになって四名揃った。


正門前で編集のIさんと合流して16番ゲートに向い、中に入ってとりあえずサッポロビールの売り子のお姉さんからビールを買って乾杯。18時前にはTさんと友だちの方も来られたので四人横並び。敵チームの応援団も近い位置だがスコアボードがある横のエリアは熱心すぎるファンもいなくて、ほどよくゆるい感じがいい。


最初に長嶋茂雄さんの黙祷があり、試合が開始。「あだち充デー」ということだったので、始球式はあだちさんか『タッチ』で達也と南の声優を務めた三ツ矢さんか日高さんとか、あるいは『MIX』のアニメで声優をしている人が来たりするのかなと思っていたが、スワローズのファンクラブみたいなものに入っているキッズの男の子が投げていた。すごい思い出に残るんだろうなあ、と思いながら拍手を。
試合は先週みたいにエラーもなく、すごく淡々と進んでいった。風はかなり強くてTシャツ一枚だと寒いぐらいだったけど、ビールは四杯ぐらい飲んだ。球場近くは飛行機が何便も飛んで行くのが見えた。
九回裏にまさかのオスナ選手のツーランホームランで同点になり、十回裏に最近までファームにいたという武岡選手のサヨナラホームランで劇的な終わりになった。周りの人たちとハイタッチをするぐらいのテンション。いやあ、滅多にないような試合展開だろうし、ヤクルトは58日ぶりの連勝らしい。よい日に観戦できた。
表参道駅まで歩いて、電車に乗って渋谷でTさんの友だちは乗り換えてお別れ、三人でニコラによって軽く飲んだり食べたり話したり、いい一日だった。

 

6月7日
7時半に起きる。気持ち遅れてきた筋肉痛が全身にあるような、ちょっと気だるいという感じがしたのですぐに湯船をためて朝風呂。浸かっていたらリラックスしてきて、体も弛緩してきたように思えて、痛みが薄れた。

10時から開始の映画のチケットを二日前に購入していたが、劇場が開くのが9時45分からだったので9時過ぎに家を出た。Tシャツ一枚でちょうどいいぐらいの気温、いつもの土曜日朝の散歩のお供なradikoで『三四郎オールナイトニッポン0』を聴きながらPARCO渋谷へ向かう。「三四郎ANN0」は次週のスペシャルウイークのゲストでもあるリンダカラー∞のDenについてリスナーからのメールがきていて、KAƵMAこと池田一真をあばれる君と変えたほうがいいんじゃないかとか盛り上がっていた。

新進気鋭の一流シェフであるアルムートと、離婚して失意のどん底にいたトビアス。何の接点もなかった二人が、あり得ない出会いを果たして恋におちる。自由奔放なアルムートと慎重派のトビアスは何度も危機を迎えながらも、一緒に暮らし娘が生まれ家族になる。そんな中、アルムートの余命がわずかだと知った二人が選んだ型破りな挑戦とは──。

ジョン・クローリー監督『We Live in Time この時を生きて』をホワイトシネクイントで鑑賞。観客は十名ちょっとぐらい。年齢層は三十代後半より上みたいな感じだったかな。主演がフローレンス・ピューとアンドリュー・ガーフィールドなので観たいと思っていた作品だった。
ジョン・クローリー監督作品では『ブルックリン』はいい映画だったなという記憶があった。グレタ・ガーウィグ監督『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』の主人公であり、四姉妹の次女のジョーを演じたシアーシャ・ローナンは『ブルックリン』で主演をしていて、四女のエイミーを演じたフローレンス・ピューが今回の主演なので、自分の中で繋がった。
ラブストーリーではあるが、最終的には家族の話になっていく。時系列がシャッフルというか前後が交錯している作りなので、二人が出会ってから妻となるアルムートが余命わずかになって、夫のトビアスと娘が最後の時を過ごすという流れではない。すでに付き合っている場面、その次は出会い、トビアスの前の結婚の失敗、など回想に入りますよみたいな流れではなく次の時間軸がすぐにやってくる。ただ、そこまで混乱する作りではないので、出会い、付き合う前、付き合う、結婚、アルムートの最初の大病、妊娠するまでの期間、出産、ガンの再発、アルムートの最後の挑戦、家族の日々、というそれぞれの部分は観ていると理解できるし、過去も現在も同時に進んでいるように見えるので二人の愛おしい時間を追体験しているような気持ちにもなる。
こういう映画を見ると恋愛すること、誰かと一緒に居るということ、共に時間を過ごすことはほんとうにかけがえのないものなんだと思うし、そういう気持ちになっていないような日々がどんどん増えているから、より響いてくるし沁みてくる。

家に帰ってから、昼ごはんを食べてから『JUNK バナナマンバナナムーンGOLD』を聴きながら読書をしていたら、ウトウトしてしまった。夕方からちょっと散歩に行こうと思って、Spotify星野源『GEN』とano『BONE BORN BOMB』を聴きながら近所を歩いていて、仕事で今度用事がある場所の住所をスケジュールに入れていたので、そこまで歩いて行った。いわゆる生活圏内ではあるが、そこはほとんど行かない場所だったので歩きながら新鮮な気持ちになった。
帰ってからAmazonで頼んだライター仕事に必要な書籍が届いていたので、昨日配信されていた『トム・ブラウンのニッポン放送あっ色計画』ep.191 布川プレゼンツ刺しクイズ 計画を聴きながら読んだ。
明日、立川吉笑師匠の真打昇進の宴に行くので、映画を観た帰りにハンズによって祝儀袋を買っていた。そこに書いているように名前を書いたりとか準備を。結婚式ももう十数年行ってないし、こういうお祝いの席に呼ばれることもないので、こういうことをするのもすごく久しぶりだ。

Brian Eno, Beatie Wolfe - Play On 

 

6月8日
7時過ぎに起きて、朝のルーティンをしてからTVerで『ゴッドタン』と『さんまのお笑い向上委員会』を見ながら、本日の予定がある場所にどうやって行こうかと考えていた。
普段着ないジャケットを着て、さすがにスニーカーはダメかなと思って何年も履いていない革靴にして家を出たのが8時半ぐらいだった。気温はそこまで上がっていなかったが上着を着ていたのですぐに汗ばんだ。
歩いている時に右足のほうの革靴の感触、地面についた時に伝わるものが左足と違うなと思って池尻大橋に出る緑道沿いで確認してみると右足の方はかかとのところにあるヒール・リフトの下にあるトップリフトが取れていた。どうりで地面の感触がダイレクトでくるわけだ。
と思いながら家を出て10分以上経っているのでこのままでもいけそうならと、渋谷駅方面に向かって道玄坂を歩いていくとどんどんヒール・リフトが体重がかかって割れていき、跡形もなく右側のヒール・リフトだけなくなった。さすがにこれはヤバいと思って、ドンキに向かった。安い革靴があると思ったが売っていなかったのでコンバースパチモノみたいな黒色のスニーカーを買った。1400円ぐらいだった。こんなことならいつも履いているスニーカーを履いてくればよかった。気温もだけど、場所としてはTOHOシネマズ日比谷にいくのと今日の目的とは変わらないから、いつもみたいに二時間歩いてもいいかなと考えていたが、さすがにこの状況はもう歩こうという意志を失ってしまった。
半蔵門線の渋谷駅から乗車して、表参道駅で銀座線に乗り換え、銀座駅で降りてからTOHOシネマズ日比谷が入っているミッドタウン日比谷から数分ほど離れている帝国ホテルへ。
家を出てから最初はradikoで『オードリーのオールナイトニッポン』を聴いていたが、なんか違うなと思ってヒールがどんどん崩壊していく時に、Spotify星野源『GEN』を流しながら向かった。


立川流立川談笑師匠の一番弟子である立川吉笑さん、今月から真打に昇進されたので立川吉笑師匠の「真打昇進披露宴」が帝国ホテルの孔雀の間で11時から行われることになっており、僕もありがたいことに吉笑師匠からお声がけしていただいた。
はじめての帝国ホテルなので、どんな感じなのかまったく想像ができず、そもそも10時受付で11時開始だったのに、僕はそれを一時間ぐらい間違えていた。歩いて二時間なら受付が始まって30分ほど経った頃に着くという考えだった。
はじめての帝国ホテルだし、時間が早すぎたのでラウンジでコーヒーでも飲んでみようかと思ったけど、そちらも10時からだったので披露宴がある2階へ行こうと思ったらエスカレーターで見知った顔の人が乗っていた。
水道橋博士のメルマ旬報』の編集であり、博報堂ケトルの原カントくんさんだった。声をかけると原さんも時間を間違えていて早く着いてしまったようだった。
そのまま受付にいき、名前を書いてご祝儀を一門の方に渡すと自分の席が書いている札を渡された。10時過ぎないと会場の中は入れないので、入り口近くに置かれていた椅子に座って原さんと世間話をしていた。よかったあ、一人だったら手持ち無沙汰感すごかっただろうな。
開場してからも僕らはほとんど最初の方だったので、テーブルに着席して雑談の続きを。このテーブルは『WOWOWぷらすと』『水道橋博士のメルマ旬報』関係者の席という感じになっていて、水道橋博士さんと博士さんと今「14歳」というコンビを組んでいる放送作家でもある若林凌駕さん、芸人であり、「渋谷らくご」のキュレーターでもあるサンキュータツオさん、「ぷらすと」は吉笑師匠がかつて出演していたこともあり、放送作家天明晃太郎さん、現在はモデルもされている米田匡男さん、映画評論家の松崎健夫さん、もう一方女性の方は俳優さんなのかな、ちゃんとご挨拶してなかったので名前を失念すみません。というメンツだった。
博士さんに『週刊文春』に書いたあだち充さんに関する記事がしっかり書けていたと褒めていただいた。文春にあのくらいの文章を書けるとライターとしての格も上がると言われたのもうれしかった。

詳しいことは水道橋博士さんのnoteを読んでもらうといいと思うのだけど、11時に始まってから立川流だけなのかな、「認定證」を談笑師匠から吉笑師匠へ授与するところから。



中央の舞台は僕らのテーブルからすると右手のほうにあり、目の前に大きなスクリーンがあるのでそちらを見ることが多かった。僕らの左側のテーブルは立川流の師匠の皆さんが座っておられるところだった。立川志の輔師匠、立川談春師匠、立川志らく師匠、「メルマ旬報」でもご一緒していた立川談慶師匠、皆さんが同じテーブルにいらした。その横も一門の方々が座っていて、立川流が一堂に揃われていた。もう圧巻だった。あと袴を着ている方々が二、三十人いるのも迫力があってカッコよかった。それを最後に三本締めで登壇された高田文夫さんが「全員黒紋付を羽織った反社」みたいだと笑いにされていたのも納得みたいな風景だった。
立川流が一般社団法人になってから吉笑師匠が一番最初に真打昇進された落語家さんになったということ、祝い事や祭り事は派手にやろうという立川談笑師匠が言われたようで、今回は600人近い人がこの披露宴にはくるというかなり大きなイベントになっていた。談笑師匠もこんなにも大きく派手にしろとは言ってないんですけどね、ということをスピーチで言われていたが、そう言われながらもうれしそうだった。


京都市長からのお祝いのご挨拶、吉笑師匠が落語家になる前にコントをやっていた際にお世話になった放送作家倉本美津留さんのご挨拶、余興としてMOROHAさんのライブ、高円寺阿波おどりもあったりしたし、ひとつずつのテーブルを吉笑師匠が回られていく時間もあって盛りだくさん。


寄席文字の橘右橘先生から招木を。そして、サプライズゲスト的な東出昌大さんの挨拶、そのあとに街裏ぴんくさんの挨拶。
東出さんはもうすごいね、立川流の師匠筋が勢揃いしているのに、「落語とは人間の業の肯定」という談志師匠の名言を普通に壇上で言ってるし、ほんとうにこの人いい意味で天然だし悪気もなくて人間的な魅力が溢れている自分のことを「与太郎」って言っていたけど、愛されるよ、この人はって思えた。しかし、ちゃんと笑いも取っていたから、そのあとのぴんくさんはすごくやりにくかったはずだけど、最後は強引にねじ伏せるというか笑いにしていくのはお見事。しかし、吉笑師匠とぴんくさん同じ年らしい、僕よりも下なのか街裏ぴんく


酒を飲んだらいろいろとやらかしてしまっていた吉笑師匠は7年ぐらい断酒していて、今日がお酒解禁の日となっていた。談笑一門の皆さんは二番弟子の立川笑二さんやその下の立川談洲さんは吉笑師匠の酒癖の悪さに迷惑を受けた人たちで、その下の弟弟子の方々は断酒してからなので、そこの被害はなかったらしい。
この解禁に合わせて映像が作られており、それが流れてから一番好きだったというスーパードライを飲むことになったのだが、最初の鏡開きの時に志の輔師匠がその流れのことを知らずにお酒を勧めたのでもう一口は飲んでいるという展開ではあった。しかし、禁酒して真打昇進してこの日まで一滴も飲まなかった吉笑師匠はほんとうに美味しそうにお酒を飲んでいた。


こちらの画像は後日吉笑師匠から送ってもらったもの。このスリーショットは皆さんの表情がとてもいい。
映像にも出ていた柳亭小痴楽師匠は吉笑師匠が酒を飲まなくなって落語はうまくなったが、人間としてはおもしろくなくなったと話していた。吉笑師匠もそのことは気になっていたようで、人間としてのおもしろさ、ある種の「業」という部分のダメさとか愚かさみたいなものを自制していたわけで悩みにはなっていたみたい。
かといってお酒解禁したからと言っても、もう真打だし弟子も取れるわけだから、バカみたいな飲み方はしないと思うのだけど、なんかやらかしたらそれはそれで芸に昇華されるのか、あるいは世間的に抹殺されるのか、時代によって違うので、楽しみながら適度に楽しんでほしいなと思う。

博士さんは立川談春師匠と立川志らく師匠とスリーショットを撮られていた。談春師匠と志らく師匠はかつて「立川ボーイズ」というユニットを組んでおり、浅草キッドともその当時バチバチだったらしいと聞いていたので、時間が経ったからこその素晴らしい一枚。


壇上に立川流の師匠の皆さん、そして関東高田組の組長である高田文夫さんが登壇。もう、すごいメンツが揃ったのを目撃できていいとてもいいものを見させていただいた。
僕は「メルマ旬報」に吉笑師匠が執筆陣に加わってから、高円寺とかの落語会とかに何度か観に行かせてもらっていた。そのこともあって、今回呼んでいただいたのだと思う。何度か吉笑師匠の落語を観に行った友だちは去年亡くなった。彼女とお笑いライブや舞台を観に行くようになった始まりというかきっかけのひとつはたぶん吉笑師匠の落語だったと思う。
ラーメンズバナナマンが好きな人だったから、コント的な要素も入っている落語はきっと好きだと思って誘った。その時見ておもしろいと言っていたのもあって、真打になった吉笑師匠の落語を一緒に観に行きたかったなあ、と思ったりした。


最後には談笑師匠と吉笑師匠が来られたお客さんを見送りされるということだったので、列に並んでご挨拶をして原さんと一緒に写真を撮っていただいた。本日来られた人で希望する人全員とお二人が写真を撮るというのはすごいことだけど、一生に一回、この機会しかないのだからみんな撮ってもらいたいはずだ。そういうところをちゃんとするというのがエンターテイナーであり、お客さんありきだという落語家さんの姿勢なんだと思う。
このあと予定のあった原さんと別れて、radikoで『オードリーのオールナイトニッポン』を聴きながら赤坂見附方面に歩いていく。帰りは家まで歩いてもいいかなって思ったんだけど、お酒も飲んでいたのもあって赤坂見附駅から電車に乗って渋谷まで帰ってしまった。日曜日の人混みな道玄坂を上って家まで帰った。
盛大な宴に参加させてもらって思ったのは、もちろん真打昇進された立川吉笑師匠ご自身のためのものではあったが、立川一門の方々、今まで仕事を一緒にしてきた方々、身内や付き合いのある方々、そして吉笑師匠の落語のファンの方のためでもあった。多くの方々がこのお祝いに全国各地から集まっていた。そのことのエネルギーはとんでもないことだし、やりますんでと声をかければ集まるというものではない。
吉笑師匠の今までの落語、そして活動によって広がった縁や関係性があってこそ、そしてお祝いのために集まれる空間があるというのは素晴らしいことだ。結婚式や葬式というのも当人のためではあるけど、その関係性のある人たちが集まれるというのが大きい。なにかめでたいことがあったら、集まったりすることは人生において刻まれるものだし、集まった人たちと時間を共にすることが大事なんだなって思える笑顔の溢れる披露宴だった。
夜はradikoで『川島明のねごと』『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』を聴きながら読書をしていた。気がついたら寝落ちしてしまった。一度目が覚めたら、体はちゃんと疲れていた。きっと緊張していたんだろう。

ASIAN KUNG-FU GENERATION 『MAKUAKE』Music Video 

 

6月9日
7時過ぎに起きる。昨日が日曜日だったという感じがどこかしないせいで、月曜日って感じがあんまりしない。疲れて寝てしまって起きたら窓の外の明かりが朝焼けなのか夕焼けなのかわからなくて一瞬時間感覚が薄れている時に似た気持ち。
リモートワーク前に可燃ごみを出してから、朝のルーティンをして昨日聴けなかった『チャンス大城オールナイトニッポン0』を流しながら読書をしてから仕事を開始。チャンスさんひとりだけでも二時間ガッツリ話されていた。ネタをしっかりやる人だけど、普通の人が体験しないようなエピソードが山ほどあるのでトークには困らないんだろうし、何度も話しているものは精度が上がっているのでよりトークしやすいのかもしれない。
聴き終えてからはSpotifyポッドキャスト『トム・ブラウンのニッポン放送圧縮計画』『きしたかののブタピエロ』のアフタートークを作業用BGMにしていたら、落語好きな友だちTから『高田文夫ラジオビバリー昼ズ』で昨日の「真打昇進披露宴」について高田さんが話しているとLINEをもらったのでそちらに。

昼休憩の時に駅前に行ってTSUTAYA書店を覗いたらこれが気になるというものはなかったのでなにも買わずに昼ごはんのおかずだけ地下で買って帰る。
土日は個人的なことに時間を使ったので、月曜日は仕事モードに入りやすいし集中できる。下旬に入ったインタビューの日はさすがに仕事無理だなって思ったので上長に休ませてもらうことにした。
仕事が終わった頃に編集さんからそのインタビューに関する資料が送られてきた。寝る前までに一度目を通す。お話を聞かせてもらう人の作品はずっと読んできていて、そこそこ雑誌なんかに載っているインタビューも読んではいるけど、このタイミングで改めてインタビューをさせてもらうために読み返してみると前とは違うところにアンテナが向く。テーマはあるからそこに話は寄せていくし、聞かせてもらわないといけないけど、自分の中では作品やご自身の環境やその時々の感情や考えていたことが頭に入っているほうが聞ける範囲は広がっていく。

『流通空論』最新回がアップされていたので資料読みながら聴いていた。ゲストは「U-NEXT」のCOO 本多利彦さん。TaiTanとの話のテンポも噛み合っているし、今までの中でもかなり聴きやすい組み合わせなんじゃないかな。
と書いて気がついたけど、『流通空論』は初回から聴き始めてまだ#30手前までしか聴いていなかったのに、つい最新回を聴いてしまった。

 

6月10日
7時過ぎに起床。昨日寝る前に資料を読んでから家にある関連書籍を年代順に読み始めていたので、その続きを朝のルーティンをしてから読む。家を出る前に読めたのは巻数にしては二巻だったが、資料で読んだことの再確認ができたのでよかった。
読んでいる間はTVerで『あのちゃんねる』『耳の穴かっぽじって聞け!』を流していた。前者は「歯すごろく」という芸人四人が歯のかぶりものをしてすごろくをするというもので、あのちゃんが「歯」好きで一度やっていたものの第二弾。後者はブラマヨの吉田さんがゲスト、MCのとろサーモンの久保田さんにウエストランドの井口さんと三人共に「M-1グランプリ」王者が語るお笑いのこと、とてもいい組み合わせだと思った。

家を出たのは8時半過ぎぐらい、小雨が降っていたので仕方なく傘を差して明治通りを目指す。最初はradikoで『空気階段の踊り場』を再生したけど、前の週かな、GLAYの東京ドームライブの前に収録したものだったが今週はその後に収録したものらしく、二人ともテンションがすごく高くて、GLAYは好きでも嫌いでもないけどなんかこの感じのトークきついなって思って、Spotifyに変えて昨日資料を読んだ時に聴いていた中村一義『ERA』とくるり『アンテナ』をBGMにして歩いた。

起業家として億万長者に成り上がり、幸福で充実した人生を送るマイナート家。一家の長であるアモンは、家族思いで趣味の狩りに情熱を注いでいる。ただ、アモンが狩るのは動物ではない。莫大な富を抱えた一家は“何”だって狩ることが許されるのだ。アモンは“狩り”と称し、何カ月も無差別に人を撃ち殺し続けている。“上級国民”である彼を止められるものはもはや何もない。一方、娘のパウラはそんな父親の傍若無人な姿を目の当たりにしながら、“上級国民”としてのふるまいを着実に身につけている。ある日、ついにパウラは父親と“狩り”に行きたいと言い出す。

ダニエル・ヘースル&ユリア・ニーマンが監督によるオーストリア映画『我来たり、我見たり、我勝利せり』をヒューマントラストシネマ渋谷にて鑑賞。TCGカードデーだったので1200円。だが、カードの有効期限が5月末で切れていたので新しく一年分のものにしたのでプラス1000円。でも、一年のうちにこのTCGカードを使える映画館には二十回近くは行くのでプラスでしかない。
アモンが無差別に人間を狩っている、銃殺しているシーンが何度かあり、目撃者がいても彼は捕まらない。というのがこの映画の一番のフィクションではあるのだけど、新聞記者のカロッタが彼に直接話を聞きに来たさいには、捕まえてほしいという気持ちを出している。彼自身もう自分を止めてくれる者がいないことに絶望しているような感じだった。結局、アモンは殺し続けるが捕まらない。長女のパウラが終盤起こしたあることでそれらもうやむやというか、娘を庇っているような見え方になってしまう。悲劇であり喜劇が加速していく。
ただ、監督たちは上級国民な彼らを賛美しているわけではなく、シニカルなユーモアで描いているだけにより笑えない。素晴らしく胸糞が悪い作品だと思うのは、実際にアモンのような人間がいたら大抵の国では当然捕まって法の裁きを受けるだろうが、金と権力を持っている成り上がりや、昔ながらの名家の一族みたいな影響力を持つ人たちがなにか法を犯すようなことをしても捕まらないのではないか、あるいは罪を償うことはないのではないかと思えてくる。その怖さがある。
こんな風に階級社会や格差をこんなふうに描けるのはこの世界においてマジだからだろう、日本だとそれが見えにくいしあるのにも関わらず、シカトし続けてるから難しいのかもしれない。僕は見えない銃弾で撃ち殺される側だから、新聞記者のカロッタの最後の行動を否定できない。そのことが一番怖い。

映画を観終わってから家に帰る前にシネクイントに寄って、タイ・ウェスト監督『MaXXXine マキシーン』のパンフを購入。試写ですでに観ていたが、このシリーズは前二作鑑賞してパンフを購入していたので、三つ揃えたいと思っていた。理由はパンフのデザインが大島依提亜さんというのが一番。
こういう風にものとしてほしい、と思わせるデザインはすごい。大島さんが関わっている作品だと観るつもりがなくても気になって観に行ったということが多々ある。
書籍ももっとデザインに凝ってほしいし、売れ筋みたいな路線が出たらどんどんそちらに流れていって、なにも特徴のないものになってしまうのはもったいなさすぎる。もっと美大とか芸大とかデザインとかがわかる人が編集者や営業にいたら変わるのかなって思ったりもするけど、まあ変わらないんだろうな。

家に帰ってもしばらくの間、ずっと雨は降っていた。玄関横にあるキッチンという名のちょっとしたスペースのIHコンロを置いているところに油が跳ねて散ってステンレスの部分も油で黒くなっていたりしたのでキレイにしたいと思い立って、雨がちょっと止んだ隙にドラッグストアに行って、キッチンの脂落としスプレーを一つ使い切ってスポンジで擦って、水で洗い流した。玄関の掃除も兼ねてその水が外に流れていく、雨降りだからちょうどいい。黒くなって取れないところもあったけど、ステンレスの部分はおおかたピカピカになった。

そのまま風呂に入ってから、Spotifyポッドキャストの『アルコ&ピースのしくじり学園放送室P』(ゲスト:U-zhaan)と『あのと粗品の電電電話』、ニッポン放送ポッドキャストで『ランジャタイの伝説のひとりぼっち集団』の最新回を聴きながら、資料読みの続きの書籍を読んでいった。
「アルピーしくじり」はタブラ奏者のU-zhaan。一回だけだともったいない感じもするぐらい話がスムーズに展開していったし、インドでの出来事なんかももっと聴きたかった。あと鎮座さんや環ROYさんとも一緒に音楽をしているので、一度ライブで観たことがあるけど、ちゃんと仕切っていたしMCもしていた。お兄さんという感じだった。他の二人がそういうことをできないのか、任せていたのかはわからないけれど。
「あの粗品」は収録自体が一カ月ぶりぐらいで、二人とも久しぶりみたいな感じだった。最後の方であのちゃんのテンションも上がっていった感じがして、あの粗品コンビらしいやりとりになっていた。粗品は音楽を真面目にやっているのが伝わってくる。Podcastとテレビ番組の二つが補完しているところもあるし、どっちかだけみたいな人もいるだろうけど、この二人の関係性が好きな人はどっちも楽しんでいるだろう。このやりかたは今の時代には合っている。
「ランジャタイひとりぼっち」はもう伊藤復活してから、彼がちゃんと国崎とトークしている、相手になっているのが通常モードになった。本当に活動休止前って彼が相槌ぐらいのイメージだったから、これでコンビとしてはいいんだろうなと思うし、自我が前よりも出ているのかもしれない。国崎は相変わらずでそれはそれですごい。吉笑師匠の座・高円寺の真打披露興行は彼らが出演する日にしたのだけど、今から何かやらかしそうな気がしてしまう。

Talking Heads - Psycho Killer (Official Video) 

 

6月11日
6時に目覚ましで起きて朝のルーティンをしてから、radikoで『アルコ&ピース D.C.GARAGE』を聴きながら資料読みの続きをしていた。なんとなく新TwitterことXを見たら「ジークアクス」という単語が見えて、深夜に最新話放送してたんだ、と思ってアマプラを開く。

『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』最新回「イオマグヌッソ封鎖」を寝転んで、一度電気を消して見る。今回が十話、ワンクールなのであと二話の予定だが、これだったら終わるのかもしれない、とちょっと思える展開。マチュとニャアンが共にモビルスーツに、ジークアクスとジフレドの搭乗して向き合ったところで(マチュはニャアンが乗っているとは知らない)終わって次回へ。
「アルピーDC」の続きを聴きながら、『JUNK 爆笑問題カーボーイ』を流しながらリモートワークを開始。木曜日に派遣仕事で体を動かしてから、リモートワークと休みで五日間空いている。やっぱり適度に動かしてないと座り仕事の時になまっている感じがしてしまう。

星野源オールナイトニッポン』のスペシャルウイークゲストは水曜日の「ANN0」パーソナリティーである佐久間宣行さん。星野さんと佐久間さんがOMO5東京五反田 by 星野リゾートでなんにもしないという放送、企画もないしメールも募集しない。ただ、なんとなく二人が話をするというもので、ネトフリの『LIGHT HOUSE』その後でもあったし、星野さんがほかでは言わない妻の新垣さんのことだったり、うまい役者とはどういうものか、日本語のミキシングする時の困難さ、声の届くところと届かないところという聞いたことのないおもしろい話が満載で聞き応えがあった。

『あののオールナイトニッポン0』のスペシャルウイークゲストは元ホストの爆撃竜馬 と熊元プロレスの二人。100回記念の時にこの番組にコメントをしていたラジオ好きらしい爆撃竜馬が登場して、ホスト好きな熊プロのホストクラブにおける初回の接客をするのをラジオでやるという不思議な構成、そのあとは三人でのトーク。爆撃竜馬はキャラも立っているしトークもいけるけど、時折キャラが脱げちゃうのもいいから、呪われている月曜「ANN」に、「ANNX」のレギュラーになっちゃえばいいのなって思った。

昨日梅雨入りをしたから、外は雨が降っていてたまっている洗濯物は昼間はできそうになかった。明日は晴れてかなり暑くなるらしいので夜に洗濯して干しておくことにした。傘がいらないぐらいの時にお昼休憩がてら外へ。
TSUTAYA書店の新刊コーナーを見たが、気になるようなものはなかった。今はライター仕事の資料の書籍を読んでいるのもあるし、Webサイトスタッフのほうでも一冊読まないといけない小説があるから、新刊を買ってもすぐに読めないのだけど、新刊コーナーでどんな書籍が出ているのかをチェックするのは僕のルーティンになっている。
著者も知らないけど、この装幀に惹かれてしまうという経験は最近は減っているけど、たまにそんな宝探しに成功するような出会いがあるからやっぱり本屋にいくのが好きだ。今月も気になっている小説は何冊か出るので、それ以外の出会いがあるといいのだけど。

夕方、明日仕事が入っているか派遣先に電話した。仕事はあって、現場は今週日曜日にいった帝国ホテルからそこまで離れていないところだった。日比谷線の出口がいいと言われたので、だとすると中目黒まで歩いて日比谷線に乗った方がいいか、ちょっと先の恵比寿まで行ってから乗って目的駅まで行った方がいいのか考える。
有名なブランドの店舗に必要ななにかを搬入して、そのまま設置するのを手伝うみたいな内容だった。そこは名前は知っているけど入ったことはない。たぶん、この先も僕は足を踏み入れることはないだろうなと思うところだった。そこに仕事で入るというのは不思議な感じもするし、世界はそんな風にまわっているのかもしれない。たぶん、今読んでいる資料に感化されていて、そんなことを思ったのもある。
読んでいたのは救いのない物語であり、80年代前半に生まれた僕が見てきたものでもあるその作品を読み終えて、どこか死にたいな、でも死なないなというヤバい気持ちも巻き起こってきた。友だちが去年くも膜下出血で急に亡くなったこともあるから、自分から死のうなんて思わなくてもいつか死ぬし、そのときまで足掻いていたらいいやとも思っている、そんな感情が拮抗する感じ。もし、メンタルがヤバいときに読んでいたらもっと引っ張られただろう。でも、今はメンタルもだし体力的にもレッドゾーンみたいなことではない。たぶん、普通、平常時みたいパロメーターのところにいる。だから、今は大丈夫だなって。久しぶりに読み返したけど、ほんとうに愚かで悲しくて、他人事ではない愛おしくてどうしようもない僕らの物語だった。

 

6月12日
5時半に目覚ましをセットしていたのに、4時20分ぐらいに起きてしまった。とりあえず、トイレに行って可燃ゴミを集積所に出してきた。一眠りしたら、なんか寝過ごしてしまいそうで怖い。とりあえず、横になったままでTVerで『ひっかかりニーチェ』を見て、寝る前に見ていた『あちこちオードリー』を流していたらちょっと寝てしまったけど、5時半前にまた目が覚めた。
もう、起きだそうと思って朝のルーティンをしてから着替えて家を出る準備。今日の派遣仕事は7時半に銀座駅のB8地上出口だった。日比谷線一本で銀座駅に行くなら中目黒駅から乗った方がいいと寝る前に思っていたので、radikoで『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』を聴きながら中目黒へ。
スペシャルウイークのゲストは劇団ひとり宮野真守の二人。佐久間さんがプロデュースしてネトフリで9月に配信する『デスキスゲーム いいキスしないと死んじゃうドラマ』に二人が出演するということでゲストらしい。宮野さんがバラエティも出ているしドラマも出ている、プラスアドリブにも対応できるから、今回出演してもらったと話していた。ドラマってあるけど数回あるのか、『罵倒村』みたいに二時間ぐらいで一本なのか、どうなんだろう。配信されたら見るけど。



自分の人生一回も行くこともないであろう高級ブランドの新しい店舗の工事のお手伝い。でも、おととい、昨日とここに来た同じ派遣のスタッフの人に聞いたらそこまで忙しくないらしく、この日もなぜ五人も呼んだんだろうというぐらいの感じだったので、休憩を多くもらって信号を渡った喫煙所に何度か行ってタバコを吸ったり、ほかの派遣の人と話をしていた。時折、必要な時は呼ばれて作業の手伝いをしたけど、重いものもなかったし、正直楽ちん、だけど、帰れるわけではないので待機の時間が長い。
今日は雨も降っていなかったし、関係者の人が視察というか工事の進捗具合を見に来たりしていたので、冷房もちゃんとかかっていたので、外に出るより建物の中にいるほうがひんやりしていた。
昼休憩の時に付近をブラブラしていたが、ソニーパークのところはコンクリ打ちっぱなしみたいなベンチみたいなものがあって、そこは熱がこもらないのでそこでSpotifyで『流通空論』の過去のアーカイブを聴いていた。
仕事は15時過ぎに終わったので、中目黒駅まで電車で帰ってそこから歩いて家に帰った。今日はスニーカーを履いていって、現場で安全靴に履き替えるということはせずに、家から安全靴を履いていったので、行き帰り歩くとクッション性が悪いので足裏にダメージがどんどんたまるような感じだった。


17時半ぐらいにニコラに行く。昨日、鮎が入ったよと曽根さんがインスタにあげていたので食べに行かなきゃと思った鮎とズッキーニのスパゲティーニ きゅうりと肝のソースと白ワイン(ボッカディガッビア/マルケ・ビアンコ・ガルビ)を昼ごはんと晩ごはんとしていただく。毎年この時期になると出るメニューだけど、この鮎のスパゲッティーニを食べると初夏を感じる。
最初はきゅうりと肝のソースを混ぜずに食べる。鮎の甘さとズッキーニが混ざるとさわやかな味になる。半分ほど食べてからソースと一緒に食べると味変になって、そこにライムも絞ってあるのでより甘みが増すし、肝の味が強くてより美味しくなる。
食べ終わってからアルヴァーブレンドを飲みながらタバコで一服。今日は昼の仕事の時にタバコをけっこう吸っていたので、珍しく本数が多い日になった。コーヒーにタバコが合うから仕方ない。

ニコラから帰ってきて湯船をためてお風呂に入ってから洗濯機をまわす。そのあとは資料読みの続きをしながら、YouTubeにアップされていた『永野はミスターTBS』と朝聴かなかった『きしたかののブタピエロ』を流していた。二番組は一時間ほどですぐに聴き終えてしまったので、今日二度目の「佐久間ANN0」を流しながら本の続きを。
そういえば、今日新TwitterことXを見ていたら次の直木賞芥川賞候補が発表されていた。どのくらい前からかわからないけど、好きな作家さんだったり、気になった小説は読みたいし、読んでいるけど、こういう賞候補になったものを読みたいと思わなくなってきたし、賞自体に興味がなくなってきてしまった。たぶん、自分に関係がなさすぎるからなんだろう。

 

6月13日
7時前に起床して空き缶の回収箱に持っていってから、radikoで『秘密諜報員みなみかわ』を聴きながら朝のルーティンをしてから資料読みの続きを。今回の「みなみかわ」は深海についての話をJAMSTEC 超先鋭研究開発部門の高井研さんに聞くというもの。毎回いろんなアプローチで各専門家に話を聞いているこの番組はちょうどいいサイエンスで、みなみかわさんがリスナーが聞きたいようなことを都度都度ちゃんと聞いてくれるのでテーマの入門編としてはとてもいいと思う。
資料を読み終わるとリモートワークの時間だったので、「みなみかわ」のあとは『ハライチのターン!』『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』『マヂカルラブリーオールナイトニッポン0』『四千頭身 都築拓紀のサクラバシ919』という金曜日のいつものラインナップを作業用BGMに。
「メガネびいき」は関西ツッコミに負けるなということでウエストランドの井口、真空ジェシカのガク、きしたかのの高野がゲストだった。TBSラジオスペシャルウイークは特にしていないけど、一応ちゃんとゲストを呼んでいた。井口がちゃんとツッコミをしていたけど、高野がうまいタイミングで入っていない。というか彼はイジられてからキレてツッコむタイプなので、おぎやはぎもそこまでイジらないのでそれが発揮できてなかったような気がする。ガクは大きな声ではないけど、バランサーみたいな役割というかおぎやはぎに近い感じがした。
「マヂラブANN0」は前の時間の「ナイナイANN」に出演していたのでeゲームの話をしていたが、作業集中していて内容をほぼ覚えていないけど、スペシャルウイークゲストは品川庄司の庄司さんだった。野田クリスタル同様に筋肉芸人であり、野田は加護ちゃんに憧れて芸能界へ、という人なので先輩であり嫁がミキティーというモー娘。でアイドルだったという部分で呼んだっぽい。
「都築サクラバシ」はスペシャルウイークゲストにCreepy NutsのR-指定。年に一回はこの大阪のラジオになぜか出てくれる大物アーティスト。世界的ブレイク前に自分たちの冠ラジオもやめてメディア露出をやめたあとに、R-指定はこの番組、DJ松永は『田中みな実 あったかタイム』に年に一回はゲストで出るという謎のルーティンになっており、それは継続されている。

休憩中に駅前の書店に行って、地下のスーパーで昼ごはんの惣菜を買って帰る。新TwitterことXを見ていたら、大塚英志著『八雲百怪異聞』の装幀デザインが出ていた。大塚さんの小説、この「偽史三部作」は星海社から過去作のリイシューも含め刊行されているが、森美夏さんの絵が活かされているものが多いのもうれしい。

チャーリー・カウフマン著/木原善彦訳『アントカインド』という小説が河出書房新社から8月末に出るというのもXで知った。『マルコヴィッチの穴』『エターナル・サンシャイン』などで知られるチャーリー・カウフマンの初小説。「トランプ再選と暴走を予言、”現実よりヤバい” 世界が震撼した〈読むカルト映画〉」というのもリンク先のタイトルにあるように、あらすじを読むとけっこうヤバめ。
ただ、現実世界ではイランがイスラエルの核関連施設を攻撃して、第三次世界大戦勃発かみたいな状況になっているし、アメリカでは滞在資格のない不法移民の一斉摘発に反発した抗議デモが続いている。トランプ大統領は州兵二千人の派遣を指示したが、連邦地方裁判所は「大統領の法的権限の範囲を超えている」などとして、派遣を一時的に停止するよう命じたというニュースもあり、A24の映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』が現実なりそうな出来事も起きている。
日本でも7月に大地震が起きるかもみたいな都市伝説というか陰謀論に近い話がネットとかでも出ているが、日本もアメリカもだし、ウクライナソ連、イランとイスラエルとかどこで何が起きても不思議ではないとてもアンバランスな世界で僕らの日常はギリギリのところで続いている。


リモートワークが終わって、ちょっと横になって『トム・ブラウンのニッポン放送圧縮計画』最新回を聴いた。布川も復活していつもの二人のやりとり。ダウ90000のことや先輩芸人の岩崎さんやゴンさん話。ケイダッシュステージって大きな事務所ではないのに、オードリーがいてトム・ブラウンにヤーレンズと王者にはなってないけどラジオも人気がある芸人さんたちがいるのすごい。
明日の派遣仕事はありがたいことに普段土日で歩いていく、散歩する範囲内だったので雨が降る前に終わったら最高だなっていうぐらい。何度か仕事をしたことのある業者さんだったので、おそらく定時よりは早く終わるはず。でも、そういう油断をしているとイレギュラーなことを起きてしまう可能性もある。とりあえず、いつもみたいに5時半とか早く起きなくても大丈夫なので寝るまで資料読み。

書き手が意識していないものがどれだけ込められているのか。あるいは、書き手が男性なのに〈女性性〉がそこにあるとしたら、それはどれほどの強度か。読んだこともない過去の名作の影響がそこに表われているのだとしたら、その書き手はどれほど「遅れてきたパイオニア」であるのか。

そちらのほうが圧倒的におもしろい、と、私は思っている。

そして小説の、戯曲の、評論の、詩の、それぞれの作品に無意識があるように、その小説の書き手に、戯曲の書き手に、評論の、詩の書き手にも無意識がある。「これはなんのメタファーなのですか?」と読者が問い、それにすらすら答えられることもすてきなことだなとは思う。が、それと同時に、問われた瞬間に答えに詰まる作家のことも、じつは私は信頼するのだ。

古川日出男の現在地〉最新・小説創作論(むしろ文学全体の)2025.05.24 – 2025.06.13 東京・埼玉・京都・大阪

寝る前に古川さんの〈現在地〉が更新されていたので読む。新しい小説は来月頭に掲載されて読めるみたい。創作(小説や詩)と批評、実践して書き続けている人だからこその言葉があり、届くものがある。
無意識について僕はそこまで考えていなかったけど、小説を読むというのは書き手が書こうとしたことだけではなく、そこにある無意識を感じているからこそ僕は読みたいと思えるんだろう。そこに自分の無意識も反応しているから。

 

6月14日
6時の目覚ましが鳴るわずか前に目が覚める。朝のルーティンをして着替えをして家を出たのが6時半過ぎ。雨は降っていなかったが曇り空で風が吹いていた。今日の派遣仕事は8時半に六本木駅に集合だった。親会社が変わってたまに出社する東京ミッドタウンに行くのとほぼ変わらない距離。家からだと一時間二十分ほどなので、土日の散歩がてら歩いて向かう。

radikoで『三四郎オールナイトニッポン0』を聴きながら歩く。午後からは雨予報だったが湿気はそこまで感じないし、風が吹いていたので気持ち涼しいぐらいだった。
三四郎ANN0」のスペシャルウイークゲストはあばれる君とリンダカラー♾️のDENというナベプロの先輩後輩だった。どちらもDQNというていで呼ばれていたが、最初は噛み合っていなかったというかあばれる君のキャラが不安定だったが、自分のネタを音楽にのせてやりだしてから完全に掴んだモードになって、DENにやらしたり邪魔したりとどんどん加速度的におもしろくなっていった。これぞ「三四郎ANN0」の珍味回、リスナーよだれものの何度噛んでも味がするスルメ回。これはDENも今後何度もゲストで呼ばれることになるだろう。

今日の現場は四度目ぐらいな、とある有名コンビニのリニューアルに関する撤去作業のお手伝い。コンビニがリニューアルするときに中にある商品を全部出して、レジとかも別の業者さんが撤去して残った棚や什器とか酒やペットボトルの大きな冷ケースとかデザートを売っているケースとかを全部店舗から出す作業の手伝い。このチェーンのみを呼んでくれた業者さんは担当しているらしく、コンビニチェーンの契約時に10年とかに一回はリニューアルして冷ケースとか棚も新しくするということなんだと思う。
エアコンの室外機も取り外しをしたりするのだけど、この現場はセキュリティの問題なのか、室外機がある三階と六階に行けないみたいで今日はやらないことになった。それをやるから派遣で六人呼んだっぽいけど、まあ、それは僕らのせいではないので仕方ない。4トントラックが全部三回来て、どんどんトラックに運んだが、最初の一回目の産廃トラックに積み込んで昼休憩になった。
芋洗坂の途中にその店舗があったので降っていくと六本木蔦屋書店があったので入ってみた。一、二年ぶりだと思うけど、ここに来てスタバのものを飲みながら読書している奴らを見るとイケすかないし、本は買えよって思ってしまう。本は客寄せのパンダじゃないし、どうせ返本できるから汚れてもいいとか思ってるんだろうな店舗もその客たちもって。よく行く代官山蔦屋書店も正直同じなんだけど、だからこそそういう客があまりいない開店時間ぐらいに行っている。
結局、15時前には作業は終了した。小雨が降り始めていたが、まだ大雨になるという感じではなかったのでそのまま歩いて帰ることにした。休憩中に「三四郎ANN0」は聴き終えていたので、星野源『GEN』を聴きながら六本木から渋谷を抜けて三茶へ。
歩いて帰っている時に頭に浮かんでいたのは、呼んでくれた業者さんの会社は同じコンビニチェーンのリニューアル時の解体を専門にしている。そこの社員の人たちはいつも同じコンビニがリニューアル(再生)する前段階として破壊&解体していることになる。その社員の人を主人公にしたら、仕事のある日は毎日、そのリニューアル予定のコンビニに行って、同じルーティンで作業をして、冷ケースとかは産廃トラックを呼んでもっていってもらって店舗がすっからかんになったら仕事が終わるから、乗ってきたハイエースでおそらく会社に帰っていく。それを小説にしたら現代の佐伯一麦さんの『ショート・サーキット』ぽくなるかなって思ったりしていた。

途中のスーパーで昼ごはんと晩ごはん兼用の食材を買って家へ。傘はギリギリいらないぐらいだったので助かった。そのまま風呂に入ってから、惣菜と買ってきた肉を焼いて食べた。雨は夜から翌朝午前中まで降るという予想だったので、洗濯は諦めた。
夜は読んでいる資料の続きを。ひとまず一旦読むべきものは目を通せたのであとは編集さんと共有する資料というか諸々のことがわかるように文章に起こすこともやらないといけないが、来週前半にできればおそらく問題はない。
明日は仕事を入れずにいて、雨だけど午前中に映画『国宝』を観ようと思って、金曜日にウェブでチケットを取っていたが、サイトで東野幸治さんが今年のベスト1で二回目を見て、原作小説も買ったというニュースを見た。けっこう話題になっているし、出来が素晴らしいみたい。
で、明日観に行く回は埋まってるのかなって思って確認したらほぼ満席に近い状態になっていた。ほんとうに口コミなのか人気になっているっぽい。吉田修一さんの原作小説は刊行時に単行本を上下巻で読んでいたけど、歌舞伎役者が起こした事件とか隠し子とかそういうゴシップ的なものがたくさん入っているなって思える部分があるなって感じだった。読み終えてそこまですごいって思えなかったのは自分が歌舞伎をその時点で観たこともなかったし、わからないところが多かったのかもしれない。李相日監督だし、観たいとは思っていた作品なので明日はとりあえずたのしみ。

 

6月15日
7時過ぎに起床。今日は仕事を入れない日にしていた。先週は二日派遣仕事入れていて、今週は月曜日から土曜日まで週三のサイトスタッフ仕事に派遣も入れたシフトが入れば週六労働になる(予定)から、ちゃんと休む日。と言いつつも映画館で映画を観るために休みにしているところもあって、8時前には家を出る。
TOHOシネマズ渋谷までのお供はradikoで『脳盗』を聴きながら。TaiTanがドバイのラジオ局に呼ばれたのでその渡航費を稼ぐために、TaiTan&玉置の私物をメルカリで売るということをしていた。前にもそれをやって番組用の車を買う頭金にしていたと思う。


緑道沿いには今月22日が投票日になっている都議会選の公示看板があった。顔を見る限りはこの人って感じがする人は誰もいない。公明党のたかくさんという人はきしたかのの岸にそっくりだと前から思っていた。たいてい創価学会に入っている家の壁とかに彼のポスターが貼られているので、よく見るんだけど、そのたび岸がちょっと痩せて老けたらこんな感じだろうなって。
自公民、維新と緑と国民と参政党は大きな意味で自民なのでそこに推薦もらってる人に投票するつもりはないけど、そうなると投票先が共産党か立憲か社民かれいわとか選択肢が少ないんだよなあ。悩むなあ。

後に国の宝となる男は、任侠の一門に生まれた。

この世ならざる美しい顔をもつ喜久雄は、抗争によって父を亡くした後、
上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎に引き取られ、歌舞伎の世界へ飛び込む。
そこで、半二郎の実の息子として、生まれながらに将来を約束された御曹司・俊介と出会う。
正反対の血筋を受け継ぎ、生い立ちも才能も異なる二人。
ライバルとして互いに高め合い、芸に青春をささげていくのだが、多くの出会いと別れが、運命の歯車を大きく狂わせてゆく...。

誰も見たことのない禁断の「歌舞伎」の世界。
血筋と才能、歓喜と絶望、信頼と裏切り。
もがき苦しむ壮絶な人生の先にある“感涙”と“熱狂”。

何のために芸の世界にしがみつき、激動の時代を生きながら、世界でただ一人の存在“国宝”へと駆けあがるのか?
圧巻のクライマックスが、観る者全ての魂を震わせる―― 。

李相日監督『国宝』は8時45分からの上映だったが、朝一の回にも関わらず満席になていた。口コミで評判が一気に拡がっているみたい。客層はかなりバラエティに富んでいて、僕の前の女性は70歳以上に見える方だったし、大学生ぐらいのカップルとかもいたし、男女率は女性の方が多いとは思うが、全体的に年齢層もどこかが突出しているみたいな印象は受けなかった。
これは今年の日本映画の賞で取りまくるだろうなって出来だった。いやあ、すごい。歌舞伎の世界というものは僕には身近ではないが、舞台というものは演者がどれだけ素晴らしくても客がいなければ成り立たない。映画も同様だが、この作品を観ている僕たち観客は作中で歌舞伎を観ている観客と同化する、あるいは重なっていく。それもあって、より物語に没入できるし、演者である歌舞伎役者たちの人生とそして芸能に携わるものの業を見せつけられる。

観客は主人公である立花喜久雄/花井東一郎(吉沢亮)や大垣俊介/花井半弥(横浜流星)ら歌舞伎役者たちが成長していく姿を見ていく。これは亡き中村勘三郎さん一家、今は中村勘九郎中村七之助となった二人が子どもの頃からフジテレビとかでドキュメンタリー的に放送されていたものを彷彿させる。彼らの成長を視聴者として見てきているからこそ、歌舞伎に縁がなくて見たことがなくても、彼らのことを知っていてどこか応援したい気持ちになるのに似ている。卓球でいうと愛ちゃんがそうだったが、幼少期からその成長を見ているとより感情移入しやすい。この映画は喜久雄が花井半二郎(渡辺謙)に引き取られて弟子となってからは、同じドシで半二郎の息子である半弥と兄弟としてライバルとして切磋琢磨していく。
歌舞伎役者というのは基本的には一子相伝というか、歌舞伎役者の子どもとして生まれたらには歌舞伎役者としての人生を歩んでいく。大事なのはその血筋で、外部からは入りにくいし、そういう人が弟子になっても何代も引き継がれている大名跡を血筋ではない者が引き継ぐことはほぼない。
この物語にはその血筋という歌舞伎の伝統が大きな意味を持ち、喜久雄と俊介の人生を翻弄していくことになる。そして、二人ともある時に歌舞伎の道から外れることになるが、のちに戻ってくる。これは英雄神話構造における「クジラの胎内」的な要素であり、物語としてはちゃんと王道ラインともいえる。
そもそも喜久雄の父である立花権五郎は興行などを仕切っているヤクザの親分であり、彼が半二郎と初めて出会った際に他の組の殴り込みで目の前で殺されている。そして、引き取られるという展開になるのも、王になるものは親(たいてい王とかそういう位の高いもの)に一度捨てられるというパターンがあるので、それパターンの一種ともいえる。
脚本の奥寺佐渡子さんが原作小説(上下巻)をかなりうまくまとめているし、余計な部分を削ぎ落としたことでより映画としてのクオリティが上がっているのだろう。映像化する上で監督とかなり綿密に打ち合わせをして、映像化して見せたい部分を意識的にした物語の流れにしているのだろう。この映画の見どころは多い。歌舞伎の演目が物語の展開とリンクしているので、喜久雄たちの舞台を観ていると観客の感情がそちらにもあっていくので非常にわかりやすい。歌舞伎をほとんど知らない僕のような人でもたのしめるものとなっていた。

半二郎の妻である幸子は寺島しのぶさんが演じているので、がっつり本物の歌舞伎役者の血筋の人ということもあるし、存在感も含めてあの役所はこの人じゃないとダメだっただろう。
喜久雄と俊介の妻になる人たちは、喜久雄の幼馴染である春江(高畑充希)は二人にとって重要な役どころではあるが、喜久雄と関係を持つ京都の芸者だった藤駒(三上愛)や後に結婚することになる彰子(森七菜)はわりとテンプレな感じもする。メインどころの二人の歌舞伎役者の関係性が大事なこともあって、女性陣は異質なところはないかな。そうした方が見やすいというのもあったのだろう。
そして、人間国宝である歌舞伎役者の小野川万菊を田中泯さんが演じたことがこの作品により説得力をもたしている。彼は作中で重要なシーンに何度か出てくる(はじめて喜久雄と会った際にそのきれいな顔がいつかあなたの芸の邪魔になるというセリフがあったり)し、二人を師匠の半二郎以外で導く役どころだった。万菊の舞い、手の動きのすごさが、予告編にも出ている喜久雄が屋上で舞うシーンも万菊という存在があったからこそより胸を打つのではないだろうか。田中泯さんの舞いを見ていると、そもそも舞いとは神への奉納であり、身体性であり生命の発露、そして閉じ込められた血や細胞や感情の祝祭なんだと思えた。同時に畏怖するような気持ちにもなる。すごいということは怖さも引き連れてくる。
喜久雄の父は冒頭で殺されてしまうが、かつて興行というものとヤクザというのは切り離せない関係性だった。そのことも踏まえて、父がヤクザという設定なんだと思う。原作の吉田修一さんもその辺りを入れ込んでいると思う。そして血筋というどうにもならないもの、欲しくても手に入らないもの。
血筋に関して劇中で喜久雄が俊介に告げる告白のシーン、あのセリフはとんでもないことを言っているし、持たないものだからこその切実な願いだった。歌舞伎という伝統と封建的な世界、もともと女歌舞伎があって幕府から女人禁制になった背景があるからこそ、「女形」という存在が生まれている。そこから現在まで歌舞伎役者という血筋は繋がっている。
故に崇高は存在であり、それは裏返しにすれば差別されていた河原乞食というものと繋がっている。芸能というものは庶民がいつでも手のひらを返すものであり、彼岸と此岸でいれば、やはり彼岸の世界である。だから、一般的な常識の埒外にあった。それを時代が進んでいくと社会の理におさめようと、あてはめようとしてしまうことで弊害も起きている。
芸ということを考えると、この国の唯一ともいえるオリジナルである天皇制のことが脳裏に浮かぶ。天皇家は国民に敬われているが、同時に住民票がないなど人権的な問題もあり、尊敬されているが同時に差別されている、あるいは生贄(人柱)にされているという部分がある。そこと芸能というものは重なっていると感じる。だからこそ、異能の存在として人々を魅了して、嫌悪感を抱かせるのだろう。
上半期におけるこの映画という一作にはなっているし、このままどんどん口コミが広がっていくと大ヒットしていくんじゃないだろうか。そして、この映画をきっかけに本当の歌舞伎を観に行こうと思う人が増えるだろうから、歌舞伎界としても歓迎すべき作品なんだと思う。

一週間前は立川吉笑師匠の真打昇進披露宴に出席させてもらっていた。どちらも芸であり師弟関係で受け継いでいくものであるが、落語家さんは親子で師弟関係ということもあるが、師匠の落語や人間性に惚れて弟子になるということがオーソドックスだと思うので、歌舞伎とは真逆な部分もある。落語家は血筋よりは芸を引き継いだものがその名前も引き継いでいくだけ、庶民的なところもある。どちらがいい悪いかではなく、ただそういうものであるということ。

『国宝』が始まる前に大友啓史監督『宝島』の予告編が流れた。『国宝』に対抗できるとしたらこれかもしれない。『国宝』の上映時間は175分、『宝島』は191分、前から言われてるけれど、『オッペンハイマー』とか大作が三時間近くの上映時間になってきてる。二時間前後という映画の上映フォーマットは崩れだしていて、『ルックバック』みたいな一時間か、これらの作品みたいに三時間近くのものが増えている。
そもそも映画館に映画観に行く人は作品のクオリティが良ければいいから長くても問題ない(問題は尿意のみだ)。映画館に行かずに配信オンリーみたいな人はタイパとかコスパとか気にしているような人だろうし、損したくないみたいな部分があるだろう。
クリストファー・ノーランみたいに映画館で観るための映画を作って、なんとかこのジャンルを持続させたい人の作品なんかはそんな人たちは届かないし、必要ないだろう。ただ、これから三時間の作品が増えてくると上映時間の問題も出てきて、映画館で一日で回せる回数が減るから一回の鑑賞料金は上がるだろうし、そうするとよりマニアックな人だけのものになって、ポピュラー性や一般性はなくなっていく。となるとジャンルは滅亡してしまう。どうしたもんかな。

次に観る映画も渋谷だったので、『オードリーのオールナイトニッポン』を聴きながら街をブラブラしながら時間をなんとか潰す。スペシャルウイークゲストはマシンガンズ、オードリーデビュー時から知っている先輩芸人であり、苦楽をともにしているし、長い付き合いだからこそ話せるトークとテンション。こういう関係性っていいなって思う。
自分に当てはめてみると上京してから二十年以上付き合いがある人のほうが稀だし、今も連絡を取って会ったりする人は片手で事足りてしまう。どんどん年齢を重ねると会わなくなるし、会えなくなっていく。時折、舞台行ったり飲みに行ったり、お茶する人が数人いるだけでもありがたい、その人たちがいなかったら東京にはもういなかったかもしれない。

高校3年の夏、転校生の保彦がやってきた。
彼はある小説を読み、憧れて、300年後からタイムリープしてきた未来人だった。
保彦と秘密を共有する美雪。やがて二人は恋に落ちた。
そして、7月21日、運命が大きく動く。保彦からもらった薬で、美雪は10年後にタイムリープする。未来の美雪は1冊の本を見せ、
「あなたが書く小説。……絶対書ける。」と告げる。それは保彦が未来で出会う小説―タイムリープから戻った美雪は、未来へ帰っていく
彼を見送った。「この夏の彼と私の物語を書き、必ず時間のループを完成させる」という約束を交わし。
10年後、小説家になった美雪は、ようやく出版にこぎつけた保彦との“自分だけの物語”を手に帰省する。―
しかし運命の日、いくら待っても10年前の美雪は来なかった。なぜ来ない!?

あの夏のタイムリープの謎と秘められた感情が、10年の時を翔けて明らかになる―
現在、過去、そして未来、時を翔けめぐり「リライト」される運命の行方は?

続いて、松井大悟監督&上田誠脚本&池田エライザ主演映画『リライト』をシネクイントで鑑賞。こちらも原作小説があり、法条遥さんが早川書房から刊行しているものは知っていた。この『リライト』を含めた「re」シリーズというものがあって、『リライト』『リビジョン』『リアクト』『リライブ』と四作品ある。知っているけど、すべて読んでいない。
これらが刊行されたのが2013年から2015年ぐらいの期間で、当時『水道橋博士のメルマ旬報』執筆陣として書かせてもらっていた僕は、このシリーズの装幀イラストを描いているイラストレーターのusiさんに連載小説の表紙みたいな挿絵を毎月描いてもらっていた。まあ、単純に嫉妬です。いいなあ、文庫になって世に出ててみたいな、そういうことですね。ダサいですね、でも、はじめてのチャンスみたいなものだったから、いろいろとこんがらがっていたし、妬み嫉みもたくさんあった。今考えるとそういうことや態度とかもろもろ反省すべきことは多いけれど、あの当時はわかっていなかった。
そんなわけで刊行されていることは知っていたし、書店で何度も見かけていたが読んでいなかったのがこの映画の原作小説。で、観ようと思ったきっかけはいくつかあるけど、近々だと「佐久間宣行ANN0」で佐久間さんが試写で観てよかったと話していたこと、そして、今年上田誠さんが脚本と演出を手がけた舞台『リプリー、あいにくの宇宙年』を観たことも大きかった。名前は知っているけど、舞台を観たことのない人だった上田さんの作品を観て、かなりおもしろかった。テンポもよくてセリフもいいし、キャラも立っている。そして舞台設定がテンプレに見えてもそれを逆手にとってどんどん裏切って物語が進んでいくのがたのしかった。

Creepy Nutsが2017年に参加したアジカンのトリュビュートアルバムの一曲。先日の「都築サクラバシ」にR-指定が出演した際に、一発目で都築がかけた曲でもある。歌詞がこの映画の内容ともリンクする部分がある。

この映画は松井監督と上田さんがどちらも小説を読んでいて、一緒にやりたいと思ったことが企画の発端らしいのだけど、この組み合わせがとてもうまい化学反応を起こしている。
最初は主人公である小説家の石田美幸(池田エライザ)が高校生の時に、未来人の園田保彦(阿達慶)からもらったカプセルを飲んだことで、10年後にタイムリープして小説家になった自分に出会った。未来の自分が持っていた小説を見せられて「この小説をあなたは書くのよ」と言われて実際に小説家になっていた。そして、その運命の日がやってきて過去の自分がやってくるのを待っていた。そして、あの時と同じことを自分がすればループが、円環が完成してタイムパラドックスは起こらないはずだった。しかし、過去の自分は今の自分の前には現れなかった。そして、誰かが過去を書き換えたのではないかと思い、色々と調べていく、という話になっている。
舞台は広島県尾道。美幸の高校の担任教師は尾身としのりさんが演じているなど、大林宣彦監督「尾道三部作」への目配せもちゃんとある。とりあえず、なにも知らないで観にいくと後半かなり楽しめる内容になっている。実際、僕は小説を読んでいなかったのでループものらしいけど、どんな内容なんだろうなって思いつつ見ていたが、その手があったかという展開になっていてけっこう笑ってしまった。くだらないなと言えなくもないが、いい意味でタイムループものをする際のあることに目を向ければ、そうなっちゃうし、未来人にとっての悲劇は観客には喜劇になってしまう。
あと大事なのは美幸は今作の主人公であるのは間違いないが、ほんとうの意味で主人公なのかということ。それは物語の外にいる観客である僕らも同様で、この人生は確かに自分のものだが主人公と言えるのだろうかと思うようなことに近い。『ブレードランナー2049』の主人公だったKが最後に感じたものにも近い。あの作品のいいところは、自分が運命の子かもしれないと思わせられていたが、それは自分ではなかったというところ、そこに僕は感情移入してしまった。そう、僕らの世界は僕らそれぞれの主観で見えているが、だからといって自分が主役なのかと言われたら、どう答えるだろうか。
美幸はたしかにこの物語の主人公だけど、ほかの同級生たちにもそれぞれの青春や日々があったということを忘れてしまっていたことが大きなフックとなる。その見せ方もうまいし、シリアスになりそうなところだがコミカルさも感じさせる。その辺りは上田さんの作風も影響しているように思えた。
高校生の時に10年後の自分に合うということは実は残酷なことでもあり、その部分も前半にちょっとした匂わせをしていて、後半に伏線回収されるのだけど、原作小説にも書かれていたのだろうが、映像になるとより悲劇性が増す。
美幸の同級生たちでメインキャラは女性が多いものの、中年おじさんたち(篠原篤:美幸の夫、チョコプラ長田:担当編集者、マキタスポーツ:編集者、尾身としのり:先生)がいい味を出している。クラスのまとめ役である酒井(倉悠貴)が同窓会をしてみんなを集めようとしていたことが後半の謎解きに関係してくるのだけど、もし同窓会を必死でやろうとしている奴がいたらこの映画みたいなことが起きているのかもしれない。

夜はいつもみたいにradikoでほぼリアルタイムで『川島明のねごと』『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』を聴きながら、ライター仕事に関する資料読みの続き。とりあえず、一区切りついたし、今日中に編集さんと共有する文章を書いておきたかったけど、今日は基本的には休みなので明日以降に回すことにした。

今回はこの曲でおわかれです。
菊地成孔/新音楽制作工房 - SWEETS (altcv)