Spiral Fiction Note’s diary

ライター&Webサイト編集スタッフ。「水道橋博士のメルマ旬報」で「碇のむきだし」、「週刊ポスト」で「予告編妄想かわら版」、「PLANETS」で「ユートピアの終焉ーーあだち充と戦後日本の青春」を連載中です。

『かそけきサンカヨウ』


 『野性時代』掲載の窪さんの読み切り『かそけきサンカヨウ』読んだ。新刊『水やりはいつも深夜だけど』が家族についての小説らしい(まだ読んでない)けどその流れなんだろうな、と。
 主人公の陽と父、父と再婚した女性と連れ子からなる新しい家族。幼い陽と父の元を去った母。母と娘の関係という窪作品に永遠のモチーフがちらりとのぞき、サンカヨウというモチーフというかアイテムが物語に作用している。これはこの小説のあとの対談で加藤さんに言ってることやんかと思いつつ。
 なによりも高校生である陽が年齢以上に大人になってしまったこと。父が陽に言う言葉なんかはどうしようもない理由によって子供時代に(普通の)子供らしくでいられなかった、大人にならざるえなかったということは母娘関係だけではなく戦後に失われた父性みたいなものにも関わってるのかなとなんとなく思った。なんとなくね。新刊楽しみ。



池澤夏樹=個人編集 日本文学全集 全30巻のうちの一巻である古川さん訳の『平家物語』が河出のサイトにあったからあれもうすぐ出るのかなって思ったら、「発売日:2016.12.12(予定)」って二年後!!
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309728797/



史上最強の完全合作! 阿部和重伊坂幸太郎がそのすべてを語る
第5回 二度とこんなことはできない!二人だからこそできた
http://hon.bunshun.jp/articles/-/2874?fb_action_ids=607476866042275&fb_action_types=og.likes


伊坂 そこで「ふたりは似てるし、違う」というのも、すごくよく分かりました。さっきのプラモデルで言うと、僕は「剣を持たせてみよう」「つや消しで塗ったらかっこいいな」とかそういう方向に行くんですよ(笑)。感覚的な、思いつき重視というか。それを阿部さんに渡すと、汚しの技術とかを使って本当にリアルにしていってくれるんです。奥行きというか、現実感が出てくる。今までの僕の作品にはなかった部分です。
↑この差がエンタメか純文学っていう差なのかと読んで思ったんだけど。

小説 野性時代 第133号 (新野性時代)

小説 野性時代 第133号 (新野性時代)

水やりはいつも深夜だけど

水やりはいつも深夜だけど