Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『DIStopping リリースツアー2014 -OL JOKER-』ファイナル


 『水道橋博士のメルマ旬報』vol.42配信されました。
 連載『碇のむきだし』は窪美澄さんが『晴天の迷いクジラ』文庫のサイン入れされてる時にお話させていただいて「それ書きなよ〜」と言ってもらったやつの断片な短編です。
 いつも最初に読んでいる樋口毅宏の『帰ってきた、ひぐたけ腹黒日記』読んだら笑ってしまった。どんどん知り合いを出していくなあ、この人はw




↑納得としか言えないw
中川 淳一郎『夢、死ね! 若者を殺す「自己実現」という嘘 (星海社新書)』
 何度か笑い、同時に共感というか納得できるところもたくさんあって一気に読んでしまった。
 夢と目標の違い、それはものすごく重要だと思う。夢は確かに現実離れしている、目標は現実と繋がっている。
 なにかをする時は目標を掲げて行動する時には確かにその現場にいる人と知り合いになるのがベスト中のベストだと思う。そのためにどう動くのかなにを観たり聴いたりするのかは会うための予習だったりもして、そこから今までは興味を持たなかったものや人に出会っていく可能性の多様性が面白さを連れて来るんだろうなと。


 仕事はお金であり、生活をするためにお金がいる。怒られないために仕事をするというのはやはりものすごく重要だ。怒られないためにクレームが発生しなければめんどくさい事柄に時間を持っていかれずにストレスに少なく済んでいく。
 情けは人のためにならぬというのは人のためにやったことが後に自分に返ってくるというのが本来の意味だ。他者にストレスを与えないように心がけることは自分の精神にも大きい。
 誰と会うか、人生はそれがすべてに繋がっていくんだと思う。偶然でもいいし意志をもってでも、経験よりも人に会ってる人はたしかに面白くてとても優しい。


 

 家を出て自転車で恵比寿に向かう。駅前はお祭りなのか提灯とかあったりなにかを焼いているのか煙たかった。友人のイゴっちが住んでいたけど転勤したから呑みに来ることもなくなったしリキッドルームぐらいしか用事がない。
 関西にいきなり転勤でそっこーで言ってしまったイゴっちが引っ越し作業をしに(それもする時間もなく関西の実家に戻ってあちらで仕事が始まったらしい、慌ただしいなあ)東京に戻ってきたのでお茶をしたのが先週の土曜日だった。そこで僕らは意気投合というか初めて会ったときから意気投合して数ヶ月に一度ぐらい呑むという僕には本当に少ない友達であり仲間意識を持てる人なんだけど、ラップについて話をしたのだった。
 僕自身も元々ラップは好きな方だと思うし、まあ『DA.YO.NE』が流行った時にクラスでそれを買ってラップみたいなものにハマったのがどうも僕ぐらい、いやシングルを買ったのが僕ぐらいだったのか何人かの友達に、普段ほとんど話さない女子にも貸した気がする。Dragon Ashにハマったのもミクスチャーロック(ラップロック)だったのがデカいし、今のDAがラップしなくても大好きだけどね。TBSラジオを聴くようになって宇多丸さんの『タマフル』聴くようになってからはライムスターも聴き始めたりとか、charlieこと社会学者の鈴木謙介さんや『文化系トークラジオ Life』の皆さんと知り合った08年(前年に一度charlieには会ってるけど、そこの出会いからラジオ聞かなかった人間がTBSラジオのみ聴くようになったのはその後のことを考えてもかなりデカい)ぐらいにはcharlieの本にリリックが引用されていたブルーハーブ聴いたりとかするようにもなって、この数年はgroup_inou環ROYをよく聴くようになった。普段はロックばっかりだけどシティポップじゃないけどシティラップのようなものは聴いていたりした。


 そこにイゴっちとの話の中で出たのは彼は僕よりもラジオリスナーだけど共に『菊地成孔の粋な夜電波』リスナーであるので、そこでは菊地さんの音楽論だったりもあるがヒップホップはジャズの孫という話があってそれをけっこう聴いているわけだから知らぬうちにラップへの土台ができていたのではないかと。彼もラップに興味を持ち始めてというかやってみたいよねって話にはなって、僕もちょとそういう気が前からあった。
 小説家である古川日出男さんの朗読を08年ぐらいからイベントとかで聞いているので古川さんの朗読のリズムとかカッコいいなって思って、ラップじゃないけど言葉の強さ、音の速さとか大事だなと思っていた。古川さんはロックテイストみたいなもの、そういう音楽の影響が多分にあるはずでサンプリングだったりそういう時代の90年代とかを経ている。僕はDragon Ash大好きだから前からミクスチャーロックの影響みたいなものが強いからラップにちょっと文章とか小説を書く時のリズムに出るような気がしている、まあ、たぶん、そんな気がする程度だけど、リズムとかってそういう影響が嫌でもでるはず。出ないようにすることはできるはずだ。それは美しいとか整ったきれいな文章を目指すことでそういう文体で書かれている作家さんもいるけど、読んですごいなと思うけどそこにリズムがなければ美しいだけで読みやすいだけで言葉のフックは僕には、感じられない。だけどそっちの方がきっと評価されるんだろうなと思う、古い価値観の人とか古典的なものが好きだったり基礎がしっかりしているべきだという人たちには。
 でもわかるんだけどもう小説を読む人も減っていて年寄りに受けても意味ないじゃん、下の世代に影響与えれない表現に先なんかないじゃんとか偉そうにも思う。だって、どんなに凄いと言われている作家の作品やデカい賞を取っている作家の作品でも僕はリズムとか感じられなければ魅力を感じない。


 今月はワワフラミンゴ『映画』、三浦大輔母に欲す』、ロロ『朝日を抱きしめてトゥナイト』、飴屋法水×古川日出男震災と福島、そして<ことば>」、『朗読劇「銀河鉄道の夜」』東京特別公演、あやめ十八番『肥後系 新水色獅子』と演劇寄りな一ヶ月だった。
 演劇って強いよなあと改めて思ったけど今日のcharisma.comのライブもだけど小説とか文章書いて暮らしたいとか思っている僕とかは小説読むのは当然だけど他のジャンルや表現をやはりきちんと受容しておくことが大事だと感じた。
 自分のやりたいジャンルの可能性と限界について考えることと他のジャンルで何が起きているのか何が終わって始まろうとしているのかに無頓着でいるのはたぶん自分のやろうとすることにマイナスでしかない。



 イゴっちとのお茶で共に二人が名前を挙げたのが気になっていたのが彼女たちcharisma.comだった。彼は大阪でのライブを観たらしく、ほお彼がここまで言うならやっぱライブ観なきゃと思って調べたら土曜日にツアーファイナルが恵比寿リキッドルームであるらしくチケットを取った。そんな感じで恵比寿にやってきたのだった。



 ライブの一曲目のこの曲でTEMPURA KIDZがダンスしているコラボとかカッコ良かったなあ、テンションあがった。
Charisma.cоm / イイナヅケブルー from 6/4 release "DIStopping"


 ライブ観てわかった。僕はCharisma.comとかgroup_inouとか踊れるエレクトロ・ラップ・チューンがすごく好きで、歌詞のアイロニーつうかあの毒を出すことでの解毒のためにビール飲んで踊るっていうのが最高だなって。
 初めてだったけどすごい盛り上がっていて今ノっているしこれからもっとデッカくなっていくんだなって感じがすごくしていた。あれは踊っちゃうし楽しくて大声出しちゃうわ。
 MCいつかとDJゴンチのコンビのツッコミと天然ボケみたいな凸凹感も曲間のMCでもいい感じだったし、ラップのリリックに歌詞かなり詰め込んでいると思うけどそれをやってしまっている上手さやアゲル踊らせるエレクトロな音とかはすごく相性がいいし、ポップさが溢れていた。
 空間を楽しもうとしている、ストレスを吐き出して帰ってくれみたいなメッセージも十二分に伝わっていた。


Charisma.comインタビュー
http://www.liquidroom.net/interview/1484/


 ライブで初披露&情報公開されたコラボ曲。カリスマのリリックは棘があって自分で考えて動けよというかのようなリズムにのり身体性をフルに使って踊るテンプラの相性のよさが出ている。いやあ、カッコ良かったし配信したらダウンロードするわ。あの衝撃というか楽しさを生で観れてよかった。 いやあ、本当にいい。今度はもっとおどりたいなあ。
TEMPURA KIDZ vs Charisma.com  『ミイラキラー』: http://youtu.be/NDEl77WMY8Q


 10月11日にどっと祭という主催イベントをするらしい。
http://official-charisma.com/dotsai/

 

晴天の迷いクジラ (新潮文庫)

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アイ アイ シンドローム

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DIStopping

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