Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『name,name,name』

 休みだったので録画はしているがまったく見れていなかったNHKの朝ドラ『花子とアン』を一話から見てみた。
 マキタスポーツさんは花子の学校の先生役だったのか。と気づくがマキタさんは山梨出身なので同郷の方が主役のドラマに出ててよかったなあというかやっぱり朝ドラにも出てて、すげえなと。
 東京空襲で母親になっている花子を演じる同ドラマの主役の吉高由里子が老けメイクで出ているが「ほお」と思った。で、幼少期の貧しい農村での話になっていったのだが、花は自分を花子とよんでくだせえと言っているのを聞いて前から思っていることが浮かんだ。


 花が花子に自ら名前を変える、呼び方を変えるように周りに言うのは人だったり固有名詞があるものだったりに「名」がつくことで物語が始まるからで彼女は無意識にそれがわかっている。名付けるとその物語と周りとの関係性が始まる。呼び合う呼称は互いの関係性で変化する。
 呼び合う名前とは関係性であると意識的に考え始めたのはsalyuのこの曲を聴いたときだったような、気がする。
salyu minima name


 実家からお米を送ってもらったのが届いたから電話したらおかんが開口一番「本屋大賞」のことを言ってきた。ああいう賞取れたらいいねって言われたけど「そ、そうね」としか言えねえ。
 携帯メールもほぼできずにネットもしていない地方のおばちゃんにとってやはりテレビぐらいしか情報源がないのだなって思うと『本屋大賞』は直木賞とかぐらいに大きな名前になったんだなとも思うわけだが。ただおかんやおやじは西村京太郎とか山村美沙しか読まねえけど。



 「ショッピングモール、その後」 アメリカの何年か後にブームがやってきたと昔は言われていたような気がする。
Completely Surreal Photos Of America’s Abandoned Malls
http://www.buzzfeed.com/mjs538/completely-surreal-pictures-of-americas-abandoned-malls




 いっつもやってる定期的な読書会の課題書になった中山可穂著『愛の国』を読み始めた。
 映画『アデル、ブルーは熱い色』を観たばかりだから同性愛を扱っている中山可穂著『愛の国』わりとイメージが沸きやすくてスラスラ読める。 BLではないが同性愛ジャンル好きなライターさんとかこの二作品を比べて書評とか評論したらどっちにもいい宣伝になりそうな気がするんだけど、過去作と比べてその流れとかね。


 

 夜はニコラに行ってフレッシュトマトと西洋わさびのスパゲッティを食べる。あとはいつものアイスカフェオレとシュークリームを。う〜む、休日感。『愛の国』を読書してちょっとずつ進めた。



 山内マリコ著『ここは退屈迎えに来て』の文庫が明日発売ですが大盛堂書店渋谷店さんのフリペに山内さんの作品についての短いコラムみたいなのを書かせてもらってますので渋谷に行かれたらぜひお手に取ってみてください。


 明日は『水道橋博士のメルマ旬報』配信日です。
 連載中の「碇のむきだし」は新しい小説『夢幻ガール』が始まります。そして、今日お昼に西島大介さんにお願いしていた『夢幻ガール』のイラストを書いたものを写メで送っていただいたのですぐに原カントくんに送信。毎回書いていただけることになったのですごく嬉しいです。

愛の国 (単行本)

愛の国 (単行本)