Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『ダークナイト ライジング』

7月25日



 友人の青木と下北沢で待ち合わせして新しくできた本屋B&Bに行く。なんかロハス的なオシャレな感じの本屋さんだった。イベントとか面白そうなのをたくさんしているので機会があれば行きたいなあって思う。
 お茶して新代田に歩いて行く。ライブハウスの新代田FEVERでgroup_inou×チャットモンチー対バンを観に行く。最初はgroup_inouから。新旧の曲を、ニューアルバムの曲からかなり盛り上がってた。グッズやT-シャツを着ているのはチャットモンチーが多い感じだったので以外だった。でもあの踊れるグルーヴにcpのラップは一度ハマればどんどん好きになる。僕にとってゼロ年代で大好きな曲のベスト3に入る『Maybe』かましてくれてやっぱり飛んではじけた。
 次はチャットモンチー、イノウ同様に去年のCDJで観た。チャットは一番デカいステージにドラムが抜けて二人でライブをした。観客も心配そうに見守っていた。二人になって試行錯誤している。ギターとドラムというだけではなくて橋本がドラムになったり福岡がベースしたりキーボードだったりと立ち位置を変えて対応している。
 でもやっぱりチャットはどんどんブレイクして大きなとこでやった自信とか体力があるから強い。『恋愛スピリッツ』は今でも圧倒的だと思う。リズムマシーンで福岡ベースで橋本最初はハンドマイクで歌い、途中からドラムでやった。この曲二人の方が鋭くなってた。
 アンコール最後にやったイノウのカバー『JUDGE』



 途中で入ってきたイノウのcpが自身の曲なのにチャット二人で奏でるテンポに合わせれなかったというそれもレアな対バンでした。チャット二人でやった『JUDGE』かなりよかった。橋本がドラムやってた。


 チャットモンチー×group_inouの対バンでイノウのcpがなんで異色対バンってナタリー書いてるんだよって、異色じゃねえだろ!って言ってたのが面白かった。二組ともフジロック出てるもんな。調べたらチャットモンチー初めて観たのって六年前の新宿ロフトか。スペシャのイベントでミゾオチ、チャットモンチーNICO Touches the Walls、UNDER THE COUNTERって四組だった。この六年でRIJの一番デカいステージとかいっぱいになるバンドになったんだなと感慨深い。



7月26日


 水道橋博士さんのブログ「博士の悪童日記」7月12日 http://bit.ly/NXiRUu でブログ紹介していただいてます。園子温監督『希望の国』は10月20日より全国公開です。それまでは『ヒミズ コレクターズ・エディション』で本編と秀逸なメイキングを。


 次回作のサイモン・ペッグニック・フロスト主演の「The World's End(原題)」がまず観たい!そしてエドガー・ライトかなりイケメンじゃん! RT エドガー・ライトJ・J・エイブラムス、新作SFでタッグ http://eiga.com/l/XbGwi


 代官山ツタヤにて『COSPLAY』出版記念 須崎祐次×宇野常寛 対談&サイン会に行く。宇野さんが出るイベントにしては女性が確かに多く感じたのは写真家の須崎さんのファンか関係者なのだろう。AKB48が今までのアイドルとどう違うのかとネット以降の世界、クールジャパンとか言ってるけど本当に日本文化が海外に根付くこととはみたいな話を宇野無双としてきっちり話してた。僕は宇野さんの本とか書いてるものを読んでるから納得できるしわかるけどあの場にいた人たちはどのくらいわかったのだろう。司会の人はあんまり流れをうまくできてなかった感じかな。
 大きな市民革命もなく今後経済成長をする諸外国のサンプルに、先を行く日本が文化的にも大きな意味を持つこと。『ガンダム』のアニメをただ輸出することがAKB48システムを輸出することがそのものを楽しめるかといえば半分ぐらいなもので宇宙世紀だとかそういうもので楽しむという回路も含め、wiki等でファンがデータベース化しキャラ付けしていくAKB48の楽しみ方とかをどう海外に出していけるのか。宇野さんの話は本当に興味深い、『リトル・ピープルの時代』もっと読まれればいいのにね、そこからまた違う意見や可能性を論じてもいいだろうなあって。拡張現実の時代のリアリティを僕たちは生きているのだから。



7月27日


 原宿キネアティックにて『告知ラウンジ』のUstに専門の同級生である只石に呼ばれてなぜか出る。館長の橋本さんとキネアティックの映像の手伝いをしているウドウさんと共に出る。映画の話とかビール飲みながら二時間ぐらい打ち合わせもなくやる。只石はわりとそういう場所に出れる人なのでNSC入ってたりするし、僕もなんかレギュラーで出るみたいな事になりました。月に一回とかな感じかな、詳しいことはまだ未定だけど。
 橋本さんがいうには自主映画作ってたりする人はあんまり表に出たがらないみたいな話。まあ話すのが苦手という人もいるだろうけど出て話すのも一種のパフォーマンスだから出来る人はやったほうがいいんじゃないだろうか。僕も只石も特に失うものもないしねえ、まあ三十代に入ると創作とか目指してた人は辞めていくしそういう話ができる人も少なくなってるねえって話とかしてた。僕ら知り合いとかに陰でバカにされたりまだやってんの?とか思われたり言われたりしてるだろうけど気にしないというかどうでもいい二人だから。創作よりも大事なものができた人は自分のプライオリティで生きていくのは正しいことだしなとはわかってるけどね。



7月29日


 朝一の9時半からTOHOシネマズ渋谷でクリストファー・ノーラン監督『ダークナイトライジング』を観賞。



監督:クリストファー・ノーラン
出演:クリスチャン・ベールブルース・ウェインバットマン)、マイケル・ケイン(アルフレッド)、ゲイリー・オールドマンジム・ゴードン)、アン・ハサウェイ (セリーナ・カイル/キャットウーマントム・ハーディ(ベイン)、ジョセフ・ゴードン=レビット(ジョン・ブレイク)、モーガン・フリーマン(ルーシャス・フォックス)




解説:クリストファー・ノーラン監督による「バットマン ビギンズ」「ダークナイト」に続くシリーズ完結編。「ダークナイト」から8年後を舞台に、ゴッサム・シティを破壊しようとする残虐な殺し屋ベインと戦い、謎に包まれたキャット・ウーマン/セリーナ・カイルの真実を暴くブルース・ウェインの姿を描く。主演のクリスチャン・ベールのほか、新キャストとしてアン・ハサウェイやノーラン監督の前作「インセプション」にも出演したトム・ハーディ、ジョセフ・ゴードン=レビット、マリオン・コティヤールらが参加する。(映画.com)



 
 朝一でしたがさすがに人気作品なので満席に近かった。二十代以上のお客さんが多かった印象かな。ただ165分は長く感じる。途中でゴッサム・シティが他から隔離された状態になった時にトイレ行ったけどそれで二時間ぐらい経ってたと思う。前作『ダークナイト』観てたらわかるかな、観なくてもたぶんわかるつくり。


 あとネタバレはするけど。


 映像は確かに圧巻だし、空飛ぶあれとかなんかすげえバイクとかの疾走感ハンパないし未来感あるんだけど冒頭はウェインが再び外に出るまでを描くので長くは感じられる。残虐な殺し屋ベインが株式を操作して大金持ちのウェインを一文無しにするという作戦に出てそこから・・・。物語には黒幕や後ろで糸を引いている人間がいたりするけれどもベインがめっちゃ強い。そして人口にすれば5%にも満たない裕福なものが全体のほとんどの富を儲けている世界をぶち壊したりする。なかなかの戦略家だ。
 アン・ハサウェイ演じる女泥棒は自分の過去の記録を抹消したいと思っている。データベースから過去の悪事を消したいと、今の世界はデータを書き換えることができれば違う人生が始まる。そういう方向の話になるのかなって思ったけどデータベースと現実社会の繋がりとかを描くのか?と思ったらやらなかった。


 『インセプション』からノーラン作品に続けて出るジョセフ・ゴードン=レビットは孤児院出身の警察官でその孤児院にウェイン財団はかつて寄付をしていたとかそういう流れもありつつ、ベインによってバットマンは這い上がれない井戸の底のような場所に落とされ、ゴッサム・シティはベインたちに包囲され新エネルギーの核を爆発させようとする。


 ベインは前作ジョーカーに比べたらすごく人間的な部分があるし、彼がそれをしたりその仲間とか。ジョーカーは悪意を楽しむ人だから理由ないじゃん、バットマン死んだら楽しめないから殺さないみたいな。ベインは死にたがっているやつは殺さないで魂を殺すとか行って井戸みたいなとこの底に落とす。


 ジョセフ・ゴードン=レビットがかなり活躍する。ベインがゴードンから奪った手紙で前作で全ての罪をバットマンが被った事とか暴露してデント法で捕まえている奴らを解放しちゃったりする。で、ベインと共に暗躍していたやつとバットマンキャットウーマンが最後の戦い、核爆弾の爆発を止めようとする。


 壮絶な最後とかキャッチコピーで打っちゃうと終わり方はほとんどなくて敵と相打ちだけど街を守る、使命を果たすとかバットマンという存在を終わらす、あるいは誰かに引き継がせる辺り。


 でバットマンが街を救うために選んだ手段はまあそうだろうなっていうヒロイズムで。で最後にとある人物がバットマンのモービルとかスーツがある瀧に向かう辺りは引き継ぐ感じで僕は『グラン・トリノ』を思い出した。
 やっぱりアメリカという国家は移民の多民族国家であり伝統や歴史が浅い故にああいう解釈というか終わり方なんだろうなってぼんやり思う。日本やイギリスではああならない気がする。血で繋がるよりは意志が引き継がれるみたいな。大統領は国民が選ぶけど天皇や王族は血の流れだしなあとか。



 ジョセフ・ゴードン=レビット好きなんで楽しめました。でもやっぱり長く感じた。僕はバットマンとかこのダークナイトシリーズに思い入れないんでそこそこ楽しめた感じだけどこのシリーズ好きな人はどう感じたんだろう。


 あんだけ新兵器とか出てきてもやっぱり世界を破壊する武器は核爆弾とかそういうものなんだろうか、確かに日本は原発爆発して放射能が飛び交ったけどアメリカは原発の新設をもう何十年も止めてるからあの新兵器というか新エネルギーに説得力あんのかな。

きらきらひかれ

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MONKEY / JUDGE

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COSPLAY made in Japan ([テキスト])

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リトル・ピープルの時代

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ダークナイト 特別版 [DVD]

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