Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『Good Riddance (Time of Your Life)』

 早朝から今敏監督が亡くなったとツイッターのTL上に出ていた。夜になってオフィシャルサイトを見ようとしたら繋がらなくてそれを呟いたらフォローしている日夏ユタカさんから→「アニメ監督今敏逝去-さようならコピペ」のサイトを教えていただいたので読んだ。


 僕は映画の専門の授業で『PERFECT BLUE』を観て面白いなと思ったのと彼女がファンで新宿の画廊での個展に一緒に行った事があるぐらいだけどその時にお見かけして優しそうな人だったとイメージがあるぐらいだ。


 上記のサイトの文章はとても誠意のあるもので読んでいて泣いてしまった。読みながら脳裏に響いた音楽はGreen day『Good Riddance(Time of your life』だった。


Green day - Good Riddance(Time of your life live) in Montréal 2009


 ↑動画でもこれがなんか一番ジーンと来た。これをツイートしたら友人も今さんの文章を読んで流れてきたのがこの曲だと。ああ、これはそういう歌なんだなって思った。
 この曲って此岸と彼岸の間、生きていく人と死んでしまった人の境目にあるような雰囲気を持って人生を歌っているからじゃないかなって。


 朝は給料日で銀行に行って通帳を見て愕然とし、諸々の支払いをして昨日の深夜にキャロットタワーのツタヤで売り切れていた曽我部恵一ソロアルバム『けいちゃん』を買いに渋谷へ。MV(ミュージックビデオ)で『サマーシンフォニー』を聴いて欲しくなったから。


曽我部恵一「サマー・シンフォニー」MV


 HMV渋谷系が好きとか影響を受けたりしてないので思い入れがないのだが、まあ当然閉店しているのでタワレコに。で商品ないから店員に聴いたら「マイナーレーベルなので入ってくるのが遅れて二時ぐらいです」と。マジか、おいおい。でスクランブル交差点のツタヤに行ったら普通に展開されているというこの展開はなんだろう。


 以前に社会学者のcharlieこと鈴木謙介氏が、「ABC(青山ブックセンター)がCCC(←TSUTAYAの母体。ブックオフと提携関係。)的なものに飲み込まれて、無くなった「A」と「B」というのは、東京のブランドの中心である青山(「A」)と、人文系文化であるブック(「B」)だ。」「残った『C』というのは、コンビニでありコミックじゃないか。」「ABCと来て、次の『D』はドンキ(大型量販店ドンキ・ホーテ)の『D』で、デフレの『D』。」「コンサンプション(消費)の『C』でしかないものから、クリエーションの『C』に変えられるかどうか、が問題だ。」と言っていた。まあ、渋谷のセンター街を進んでいくとブックオフがあるような時代。渋谷はもはや郊外というかなんというか、そんな事を諸々考えてしまう。


 土曜日にHD(変態大好き=裸へプロンの略)読書会の課題書が鹿島田真希著『ゼロの王国』でこちらは読了したが一応、三島賞受賞作品『六〇〇〇度の愛』も参考文献として読んでおこうと探す。


 昔は渋谷に来たら絶対に用事がなくても寄っていたブックファーストも今や「H&M」になり移転して地下二階で狭くなってしまった。
 渋谷って8年ぐらい前の二十歳の時に上京した頃はブックファーストのデカさといろんな書籍が揃っているのが嬉しくて、あとはシネマライズとか単館系の勢いがあって田舎者としてはサブカル的なものが目の前にあって東京だぜって感じだったんだけどね。いろんなものが価値観や経済の変化と共に栄枯盛衰の流れで呑み込まれ取り込まれ形を変えているのが日々の変化でよくわかる。

 
 小さくなったブックファーストだけどお目当ての本はあった。ただ、鹿島田=「かしまだ」なのに「しかまだ」と勘違いしてシ行で探してて、「かしま」だと気付くまで時間がかかった。なんか間違うなあ。


 そんな昨日はGreen Day『Good Riddance(Time of your life live)』と曽我部さんの『サマーシンフォニー』とCEE-LO『Fuck You』ばかり聴いていた。 『Fuck You』カッコ良すぎ。どうもブロックされているのかこのサイト(http://bmr.jp/video/detail/00000000000000003666.html)で見るしかないのかな。

けいちゃん

けいちゃん

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