Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「チョコレート・ファイター」

 昨日レンタルしていた「チョコレート・ファイター」を観賞。久々と言うかアクションとかカンフーものはほぼ観ないものでもの凄く新鮮だった。アクションみて「すげえ〜」連発してしまった。


 『マッハ!』『トム・ヤン・クン!』などの痛快作で知られるタイのプラッチャヤー・ピンゲーオ監督が、今度は美少女を主人公に描く本格アクション。ヒロインを務めるのは元テコンドーの選手の“ジージャー” ・ヤーニン。4年間猛特訓したという彼女が披露する驚異的なアクションの数々は必見だ。日本人ヤクザの父親役で阿部寛が出演している。



STORY
並外れた身体能力誇る美少女ゼンの母親が、末期の白血病に冒されていることが発覚。ゼンは母から全てを奪ったマフィアと闘うため、命懸けで抗争に身を投じる。そんな彼女の前に生き別れになっていた父マサシが現れ……。


 ライムスター宇多丸のウイークエンドシャッフル「シネマ・ランキング2009」では第十位でした。以前から気になっていたのでレンタルしてみた。「ライムスター宇多丸のウイークエンドシャッフル」聴いてなかったらきっと観ていないと思う。シネマハスラー「チョコレート・ファイター」を聴いたのはだいぶ前なので宇多丸さんがなんて言ってたのか忘れてたけど観ていてすごく楽しめた。


 この回の時は布団の中で寝ながらやった時だったんだな。宇多丸さんを甘やかす週で宇多丸さんが観たい「チョコレート・ファイター」にしたみたいだね、『マッハ!』『トム・ヤン・クン!』が好評だったので期待値も高かったみたい。


 ストーリー自体はすごいものではないけどアクションシーンの勢いとかで持っていかれた。主人公のゼンは知的障害を持っているが見た事のあるムエタイやテレビでしているカンフーアクションをものにできてしまうという特殊な能力があるという普通に考えると無理な設定だけど、ゼンを演じている女の子はノースタントでやっているのが見ていてわかるのでそれだけで普段からこういう作品観ない僕は驚いた。

 
 時間も90分ぐらいなので観やすい時間。ストーリー的には深くないのでこれ以上長いとたぶんダレるはず。阿部寛が出てくるとなんだろう、知っている顔だみたいな感じで阿部ちゃんもアクションしているんだが、ゼンのアクションが凄すぎて彼の印象は薄い。


 お母さんは元ヤクザ的な金貸し家業をしていたこともあり、ゼンと幼なじみのムンだっけな? と金を返してもらいに行く。「お金返して」と言って相手にしてもらえない感じとか、それで相手の親分とか店長にやっちまいなみたいな流れで戦って相手をボッコボコにしていく。
 ブルース・リージャッキー・チェンの作品のオマージュとか、僕はほぼ観ていないので観ている人はきっとわかるんだろう。


 知的障害者であるゼンが親のためにお金というのは野島伸司脚本「未成年」における香取慎吾演じた「デク」を思い出させる。彼は偶発的に銃を銀行員に撃ってしまい彼らは廃校に逃げる事になるという流れ上の設定だった。
 「未成年」自体は連合赤軍浅間山荘立て篭り事件をモチーフにしていたのでどこにもいけない彼らが現実社会から逃げていく、最後には主人公のヒロトが逃亡し高校の校舎の屋上で叫び思いを主張する。


 これは「学校に行こう」で「未成年の主張」というまんまパクられというかコーナーの一部として使われた。たぶん、元ネタが「未成年」だということを知らないで主張してたやつはたくさんいたし、見てても気付いてなかった人も多かったと思う。


 「チョコレート・ファイター」は本編終了後にカンフー映画とかジャッキー映画であるNG集が流れる。マジでノースタントかよっていうちょっとヒクわっていう。ビルから人落ちて死にかけてる。
 この作品は主人公のゼンが美少女ってのはデカクてアクションして間合いを取る時の表情とか凛としていてアイドル映画的な要素もある。たまにはこういうアクション映画はいいなって思った。
 劇場で観た方がもっと楽しめる感じだし、こっちの作品も映画館で今年は観に行こうと、まあ今年最初観る予定は「板尾創路の脱獄王」だけど。


 日が変わったので今日にはVampire Weekendのニューアルバム「Contra」とサカナクションのニューシングル「アルクアラウンド」が発売。この二つはどちらのバンドにとっても大きな一枚。


Vampire Weekend - "Cousins" (Official Music Video)


サカナクションアルクアラウンド」

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コントラ

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アルクアラウンド(初回限定盤)

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