Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「蝉の世界」

 とある出来事やきっかけや、それが当人にとってよくない事が起きた時に受け入れ方で違う展開になるということ。実際は何かが起きた時の対処は思い切って動くか、しばらく耐えるという事しかない。
 ダメージを受けたりしてそれをどう受け取るかで展開はだいぶ変化していく。微妙なダメージを受けたので昨日からは考えないようにしようと思って本能的に動こうと思ったのにもう考えてみた。


 で、思ったのはこれはいい意味に捉えると逆に動けるんじゃないかっていうこと。マイナスの要素をどうプラスにするか、けっこう起きてから次にどう動いていくかって考えたら楽しかった。
 ちょい前に「神のテーブルクロス」を再読してたのがよかったのか、わりとポジティブ思考になっている。今年はやっぱり怠けてたと思うし今ある繋がりとか関係を維持しているけどさらに拡げようとか、違う所に顔を出したりとかしてないのは僕の怠惰だし甘えだ。だけど僕は誰かを誰かに繋げるタイプでもないような気もするが。


 今ある居場所で「で、お前は何なの? 何がしたいの?」と言われたら一応答えられるけど気恥ずかしい部分が大きい。自信を持つためにするべき事はたくさんはない、だけど継続する事が自信に繋がるんだろうな。だから色々探してみたら新人賞の締め切りもたくさんあるし、月一作書くのがノルマというか三月まで月一作応募できる。
 月に一作って無理っちゃ無理だけどランニングと一緒で続けたら、なんかチャクラとか開くみたいに壁を越えれそうな気がした。応募の締め切りとか見てたらその賞用のネタが浮かぶからなんとかしたい、形にしたい。今年も長いの一作書いたらなんか疲れたみたいな感じでその後が中々続かないのは怠惰なんだよなあ、戒めの時期が来たというか、やっぱり踊らされる側も楽しいけど踊らせたいんだよなあって気持ちが増々強まってきてる。


 最近正直ライブとか映画とか小説とか好きなものを観たり聴いたり読んだりする時にどこか冷めている自分がいる時間が増えてきた。そういうのもだいぶ関係しているっぽい。


 身体的な方のランニングは続いている、外は寒いけど。夜が明けるのが次第に遅くなってきているのを肌身に感じる。走っていたら猫と鴉が向かい合っていた。猫語と鴉語は伝わるんだろうか? それともただの縄張り争いか? 鴉は近づいたらすぐに飛んだけど猫はそこに佇んでいておじいちゃんみたいに動じなかった。走りながら「ライムスター宇多丸のウイークエンドシャッフル」の「放課後DA★話」前後を聴きながら走った。


 なぜ朝走りながら出演者のしまおまほさんの誕生日を祝うPodcast限定配信を聴いているのかと何度か思ったが、深夜バイトでラジオが聴けないし録音もする機材がないのでちょうどいい。宇多丸さんの喋りのテンポがいいので聴きながら走りやすい。


 しっかし、エリンギを一日120g前後食べると言うエリンギダイエットを取り入れて早半月だが、まったく効果が出ない。走ってるのでわずかに筋肉は付き始めてきたような筋肉痛、昔より筋肉痛が来るのが遅い悲しみの二十代後半。


 帰って洗濯して近所を歩くとよその屋根に猫がいた。この辺りの猫に関しては松尾スズキ氏「ニャ夢ウェイ」に書かれている。


 家に帰るとまたいつもニャつらが待ち構えていた。猫って暇なのかな、とよく思う。





 深夜に「モンキービジネス 物語号」を買う。村上春樹「物語の善きサイクル」と古川日出男「蝉の世界」をさっき読み終わる。「蝉の世界」は文字通り「蝉」の物語で二重構造で古川さんらしくて一気に読めた。
 「物語の善きサイクル」は村上さんの構造というかエッセイにしてもなんにしても物語ると言う事にある種の特権的な感じがする。まあ作家としてこれだけ長く支持される人だから説得力というものがすごいし、物語ると言うことに関しての意味だと彼がいかに自分の言葉が通じるか信じているのが伝わる。


 「仮面ライダーW」見てたら次回予告にラーメンズの片桐さんが普通に出ててビックリ。あと今日はレッドブル二本ぐらいでがんばってアークティックモンキーズのライブ終了まで耐えれるかどうかが問題だ。

ニャ夢ウェイ

ニャ夢ウェイ

モンキービジネス 2009 Fall vol.7 物語号

モンキービジネス 2009 Fall vol.7 物語号