Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

眼鏡のフレーム


 め、眼鏡のフレームが割れたっていうか折れた。不吉な。しかし、人生最初の眼鏡だったのだけど三年近く使えばセルフレームなんて割れたり折れたりするのもなのかもなあ。とも思う。


 
次回9月27日(日)「"居場所"の現在」予告編
http://www.tbsradio.jp/life/2009/09/927.html


 ↑でcharlieがラブプラスっていうから少し気になったんだけど、近所のツタヤ行っても売り切れてるし、他も売り切れ状態みたい。人気あるんだな、ってことは少し前々電車とか街でDSやってた人はドラクエだったんだろうけど、今はラブプラスをやってるってことなのか。


 今回のメールは「あなたには"居場所"、ありますか?あるとすればそれはどこですか?」というテーマでメールを募集します。その他にも「"居場所"がないと感じるとき」とか、「"居場所"を手に入れるきっかけになった出来事」ということ。なんか真剣に考えると禅問答のような、「居場所」てここだし、ここではないどこかだろうし、今だし、かつてだしとか思ってしまってこんがらがる。


 高原基彰著「現代日本の転機」を読了。いろいろとものを知らないといけないなってcharlieの本だったり、思想系の本だったり、この社会学系の本だったり読むと毎度思う。二十代前半の頃は興味なかったから仕方なかったような気もするし、色んな事柄が自分に当てはまるようになったから気になって、興味を持ってというのがここ数年だったから、まあしょうがないよなとも思う。


 現在の所は僕自身が「夢追い型フリーター」であって、まあその辺りの事は興味もあるし、すごく身近なことなので、高原さんの本を読んでいて気になったのは、そういえばフリーターって国が会社の利益を上げるために正社員を少なくして流動的な人材を使って人件費を下げさそうとしたから増えたとかなんとか聞いた事があったなって思って、その辺りの事が書かれていて腑に落ちた。


 そこには流動的低賃金雇用の活用、主婦を念頭にしていたもの、そこに外国人労働者を入れなかったこともあって、入れてたらどうなったのかなって思うけど、日本人が雑種化する事は実はこれから先世界に淘汰されるかどうかという問題にかかわりそうな気も。


 移民問題というかそれを当たり前に物語に入れたのは大塚英志原作「リヴァイアサン」かなと、読んだ作品で移民が普通に日本にいるって話は、ああ古川日出男著「サウンドトラック」もだけど。wikiより概要↓


 物語序盤は世界中から日本に難民がやって来たために多民族都市となった東京を舞台に、心霊手術専門の医者である主人公三溝耕平のもとに持ち込まれる奇妙な事件を描くが、中盤からは1999年に本当に恐怖の大王が降臨し東京は消滅したが、人々はトラウマのあまりそれを忘れ、妄想の都市を作り出してそこで暮らしていたことが明らかにされ、「光に近いモノ(権力者の道具としての神々)」と「闇に近いモノ(悪魔)」の妄想の東京の支配権を賭けた争いを絡ませつつ、終わりそこねた東京が完全に消滅するのを阻止するための三溝耕平たちの戦いを描く。


 作中には民俗学、宗教学、心理学、都市伝説、オカルトなどの知識や、手塚治虫のパロディが随所に織り込まれている。


 漫画としては面白いんだけど最後がねえ、すごく大塚英志的な内容になっていき、唯一神がもろにブッシュだし、仲間の過去の姿が東京大地震下での外国人虐殺の現場にいたりや神戸幼児連続殺人犯的な人だったり、唯一神に戦う仲間にはフセインもいたりと大塚さんの「サブカルチャー反戦論」な雰囲気がモロに出てて、やっぱりフィクションにノンフィクションを食い込ませてきたって感じ。


 で「現代日本の転機」に話を戻すと、>産業構造の転換という必要性の上で、活発な新規参入が促されるという、新自由主義が可能にした「自由」の理念の一端があった。だが「新しい働き方」の大半は結局の所、体の良い低賃金労働力の調達でしかなかったことが明らかになっていく。<とある。これが書かれている箇所近くのことを学校で平成生まれとかに教えてくれると多少はフリーターは負け犬とか就職できなかったがんばらなかった人みたいなイメージが払拭されそうなんだけど。


 そういう時期に1972年〜1982年生まれのロストジェネレーションが世に出てしまった。超就職氷河期っていうタイタニックがぶつかってしまった氷山みたいなもんに世に出ようとしたらぶつかってしまったってのはまあ運が悪いっていうね、自業自得でも何でもない天変地異みたいなもん。
 「夢追い型フリーター」はまあそういうことにまったく関係ないわけじゃないけど、就職したくてもできなかったからフリーターをずっとして抜け出せない人とかをあんまり悪く言って欲しくはないなあといつも思う。


 逆に僕らみたいなタイプはフリーターになることを選ぶつもりだったから、世の中の流れからすると楽だったんだよな。周りも就職難だしねえみたいな勝手な誤解をしてくれたりしたわけだから。


 >プラザ合意が日本にもたらした第一の衝撃は、対ドルレートで大幅な円高になったことから、輸出産業などには打撃となり「円高不況」と呼ばれる不況が到来したことである〜中略〜円高は、日本国内の資産価値の、ドルへ換算した場合の見かけ上の激増を意味しており、「カネ余り」が起こった。余った金は土地と株式を中心とする投機に向けられることとなり、実体経済を越えた地価・株価の急上昇ーバブル景気ーへと繋がっていく<なるほどそういう流れかあ、小学生低学年ぐらいの時にこういうことが起こってたんだなあと、まじめに勉強してないとバブルってなんで起こったとかわかってなかった。


 >「自由」の理念も信用できない今、新自由主義の容赦ない推進か、身分制をともなう「超安定社会」の椅子を相争うかの間にしか、選択肢はないかのように見える。これが私の考える、現在の日本における無気力感と閉塞感、蔓延する被害者意識の源である<


 被害者意識を覆すには? うーむ、ゼロ年代ってなんだか病というか痛みとかをさらけ出して自己存在を現すっていうかそういう被害者意識が蔓延して暗いムードみたいな感じで過ぎていったんだけど次のテン年代に入る時にそこから抜け出した、抜け出した人たちが新しい価値観とか見いだして、引っ張っていくのかなとか思ったり。


 あるいはその天然な人たちが作るムードに被害者意識を引きずったままの人はさらに取り残されてしまうのかもしれないなあとか思ってみたりもする。あんまり考えすぎてしまうのも悪い方向にしかいかないのなら多少は考えないで感情とか直観で動く方が次のムードに合うのかもしれない。


 キング・オブ・コントがしてたのをすっかり忘れてmixiでのマイミクの日記とかで優勝者を知った。ほっほう、東京03ですか。最近テレビで見てなかった気もするが優勝したら多少出番は増えるのだろうか? うーむ、前回のバッファロー吾郎がまったく全国区で仕事が増えてないしこのコンテストの注目度ってあんまり高くないのかも。業界内で高ければ仕事に結びつくんだろうが、そうでもないのか。


 去年はベスト16に入っていた友人うっちーが所属するコントユニット・スペースラジオの第五回単独公演。


スペースラジオ第五回単独公演 『エンピツ』
日時: 10月10日(土)19時開演 /10月11日(日)18時開演 /(開場は30分前)


料金: 前売/2300円 /当日/2500円 /(全席自由)
場所:しもきた空間リバティ (下北沢駅南口より徒歩1分)


チケット:ローソンチケット
ローソン店内の情報端末 /Loppiで直接ご購入いただけます。/Lコード:30071
※特製鉛筆1本プレゼント。


 うーむ、友人だからというわけではないが面白いです。まあ、いろいろあってテレビとかに出てないので知名度はあんまりないかもしれないけど、事務所の先輩はラーメンズエレキコミックとテレビというメディアで売れている人ではないが劇場や舞台で人気のある方々なのでそこに続いて欲しいものです。

リヴァイアサン 12 (電撃コミックス)

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現代日本の転機 「自由」と「安定」のジレンマ (NHKブックス)

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