西島大介著「ディエンビエンフー」七巻を昨日読んだ。ベトナム戦争inボーイミーツガール的な漫画も第一部が終わり、第二部に突入している。
例えば散乱銃や爆撃をスキップでよけちゃうようなポップな悪ふざけっぷりとか、好きだ。漫画にしかできない表現てのがあるし、それをアニメにしてもきっとできるんだけど、一コマの中での流動性みたいな、受け手が受け取るキャラクターの身体性とかは、やっぱり一コマとアニメのコマの連続性では違う、受け手の問題だろうけど。
西島作品に出会ったのはたまたま本屋で「凹村戦争」を見かけて手に取って買ってからだけど、たいていずっと買う事になる漫画家の作品はジャケ買いしたものが多い気がする。
昨日「ディエンビエンフー」を買う時に浅野いにお「Ctrl+T 浅野いにおWORKS」という作品集を買おうと探してなかったので聞いたら「入荷数が少なくて売り切れです」って言われて今日レンタル返すついでに行った時に本屋覗いたら普通に何冊もあったのはなんだろう、なんかさあ、ネットで頼んだのにさあ、なんかねえ。
四月中に読む予定の本は阿部和重著「ピストルズ」、スティーヴン・キング著「バトルランナー」、大塚英志著「大学論──いかに教え、いかに学ぶか 」、伊藤計劃著「メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット」、阿部和重著「ABC<阿部和重初期作品集>」等々。
「バトルランナー」は半分ぐらい読んでる。映画の方は観たことないけどこの小説の腐敗した格差とでは言いきれない世界の成り立ち、本当のことは隠していたり、情報操作をしている辺りとか、けっこう今の日本にも通じるし、アメリカにも。「希望は戦争」と言ったことで世に出た赤木智弘さんとかの思想に近いのかな、おいしい思いしている奴らを皆殺しにしてやりたいとか、既得権益を持ってる奴らに目に物言わしてやる的な感じが主人公からするかなあ、まあ僕は読んでてそう思えた。これはリメイクして近未来的な日本を舞台にしたらありかもしれないなとわりと本気で思う。
大塚英志著「大学論──いかに教え、いかに学ぶか 」について深夜に闘うイラストーリー・ノベルスマガジン『ファウスト』の編集長・太田克史さんがtwitterでツイートしていた。
『大学論』(大塚英志/講談社現代新書)を読んだ。大塚さん、青春してるな〜。この本は教師(編集者)の側から見た現代の『まんが道』としても読める、し、僕は読んだ。
『大学論』(大塚英志/講談社現代新書)は、上司がいる人、部下がいる人も一度読んでみたらいいのではないかと思う。明日から大学から社会へ巣立つフレッシャーズにも自信を持ってお薦めできる。学問の世界での師弟関係のありようは会社社会での上司部下の関係のありようにも援用できる。はず。
『大学論』(大塚英志/講談社現代新書)では、柳田國男から千葉徳爾、そして大塚英志へと流れていく民俗学の「方法の教育」、「神の宿る細部の見つけ方」が描かれる。それは文化系的な師弟の真剣勝負のありようであり、文化系的なスパルタ教育とも呼べるものかもしれない。
『大学論』(大塚英志/講談社現代新書)では、その端々で大塚哲学が炸裂する。「ものをつくる」にあたっては「ものをつくる環境をつくる」ことが大事。そして、その環境をつくるということにはもちろん「お金をつくる」ことも含まれる。僕的に要約するとこんな感じだけど、全くブレがない。
そんな大塚さんは「探偵儀式 」六巻のあとがきで「探偵儀式」自体が「ライトノベルス」論であり「宇山日出臣」論であると書いている。その宇山さんの影響を多大に受けた編集者が太田さんでありと。諸々の関係性や繋がりってのが影響をしあってるんだろう。外部からではわからなんだろうけどね。「ファウスト賞」応募せねば。
〈快快〉『ファイファイ』(ΦΦ)(ふぁいふぁい) faifai'sチームリーダー!YON-KITAGAWA:blog!!!LOVE SUCKS BIG TIME!!!!!!!!!「メガネDay」のよんちゃんのメガネっ子andメイド服のコスは写る時の角度とか諸々のそういうパーツをいかに組み合わせると萌えになるかを完全に把握してるなあ。って思った。
「文化系トークラジオ Life」のサブパーソナリティになった速水さんのブログに「『バンド臨終図巻』の発売記念イベント」が阿佐ヶ谷ロフトであると。その日は中村佑介さんのイベントでVACANTに行くので行けないが本は買おうっかな。
そんな、どんな、こんな流れで速水さんが出演している「文化系トークラジオ Life」の「ライブメディアの現在」のポッドキャストPart1とPart2が配信中。
ゆらゆら帝国も解散しちゃったなあ。ライブで観た事はないんだけど園子温監督「愛のむきだし」で曲が使われて昔のアルバムとか借りて聞いてたんだけど「ゆらゆら帝国で考え中」は好きでよく聴いてたなあ。
ゆらゆら帝国は、結成当初から「日本語の響きとビート感を活かした日本独自のロックを追求する」という変らぬコンセプトを基に活動を続けてきました。
同時に、アルバムごとに過去のイメージを払拭し、更新し続けることを自らに課し、時にはバンド形態すらも壊すことによって、常に自分達の演奏に向かう新鮮な気持ちや、緊張感を保ってきました。
そしてアルバム「空洞です」とその後のライブツアーで、我々は、はっきりとバンドが過去最高に充実した状態、完成度にあると感じました。
この3人でしか表現できない演奏と世界観に到達した、という実感と自負がありました。
しかし、完成とはまた、終わりをも意味していたようです。
と公式サイトに載っていた。なにか希望や夢を持っていて多くの人は途中で辞めるか諦める。仲俣さんと前に話していたのかTwitterかブログか何かで言われていたのは何かを、ああ、そうだ藤谷治さんの「船に乗れ!」を読んだ後に仲俣さんが言っていたのは夢を諦めるぐらいの挫折をどれだけの人ができるだろうかと。挫折するには本気で打ち込んでやりぬいたやつしか挫折はできないんだと、だいたいほとんど人間は挫折する程やり抜かないし本気でやっていない、やっているようでもそこまではいけないようなことを言ってたと思う。「船に乗れ!」は挫折の話だったから、それに藤谷さんの実話に近いような昔の経験から出来上がっている小説だった。
挫折することとやりたいことをやり抜いて完成形にまで磨き上げて辞める事はどこかにてはいないだろうか、僕はそう思う。
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