Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「黒いアジアたち」第二回

likeaswimmingangel2009-04-12

「上島ジェーン」サイト
http://www.ponycanyon.co.jp/ueshimajane/


 やばい、色んな映画が今月観たいけど「鴨川ホルモー」「スラムドッグ$ミリオネア」「交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい」とかあるんだけどこの「上島ジェーン」は観に行きたいなあ。
 なんか「その時…上島が動いた 」「ノーマニフェスト for UESHIMA」で爆笑した僕にはたぶん好きな作品っぽいし、やる映画館がシアターN渋谷のレイトショー、ここで観た過去のレイトショーは「ヅラ刑事」「少林老女」とくだらなすぎて笑えるものだったのでちょいと期待。


 地獄を見てきて復活した男、ある意味では聖闘士星矢のイッキのような有吉さんも一緒に出てるので上島さんとの絡みはおもしろそうだ。「ノーマニフェスト for UESHIMA」ではかなり爆笑したし。


 一度「アメトーーク」の観覧に行ったときが「竜兵会vs出川ファミリー」でその時の竜兵さんと出川さんのリアクション芸人として生き様を見てから尊敬できるというかやっぱり「さん」づけしなきゃって思うようになった。周りのサポートも抜群なのだけどね。


 最近ツッコミをいれたのは映画でやる「余命一ヶ月の花嫁」の挿入歌にアメリカのバンド「Kyte」の曲って! 


 彼らのセカンドアルバムが出ててジャケ見たら挿入歌になってた。こいつらはシガーロスレディオヘッド好きは好きになるであろうバンド。
 ファースト買って気に入って単独ライブ行ったけど前座が三組ぐらいいて腰いたかったら、しかもどれも同じようなジャンルだったので彼らの初ライブを観ないで帰ったという思い出にならない思い出がある。


 「野性時代」五月号が出た。読みたかったのは本格的に連載が開始された古川日出男「黒いアジアたち 続・すきとおる浅い青いところからはじまるものと奥深い緑からはじまるもの」の第二回。古川さんの作品に限った事ではないのかもしれないが、小説を声に出して読んだ方がはるかに面白い。文体が直に届くような感覚である。しかし、読みながら感じたのは自分の滑舌の悪さでもあったりする。


 サブタイトルにあるようにすきとおる浅い青いところである海と奥深い緑である森で物語が展開し始めている、まだ二話だから物語は始まったばかり。最初に読み出すと猪について、その森について物語が語られている。古川作品には動物が登場人物のように異様なまでの存在感を示す。それは軍用犬の犬の家系だったり、町に潜む猫だったり、東京の上空を支配する鴉だったりした。
 

 読んだ感じとしては前作にあたるメガノベル「聖家族」的な物語よりはデビュー作「13」に近い印象を覚える。古川さんの物語は「アラビアの夜の種族」などもそうだけども神話的な物語構造というか、巨大な感じがする。彼が書こうとするのは現代の神話体系なのかと去年刊行されている作品をほぼ読んで感じた事だった。「聖家族」はそれもありながらまた違う雰囲気を持っているようにも感じた。


 この「黒いアジアたち」シリーズがどのくらいの長さになるのか知らないけど、けっこうな長編になりそうな雰囲気が第一話読んだ時点で思えた。それにしてもこんな物語がどうして書けるんだろう。やっぱり以前言われたように空中に存在する物語を引き寄せ、そこに手を伸ばして、耳をすまして、嗅ぎ取っているんだろうか。


黒田育世×古川日出男『ブ、ブルー』予告プラス追記 編集
http://d.hatena.ne.jp/likeaswimmingangel/20090205


 モンキービジネス Vol.5「対話号」
 http://www.villagebooks.co.jp/villagestyle/monkey/contents.html


 では、前に「ブ、ブルー」で柴田さんが言われていた古川さんが聞き手として村上春樹さんをインタビューしたのが載っている。


 「めちゃイケ」は中居99日本一周景気回復の旅のスペシャル。本当に中居君のお父さんみたいだけど、確かにジャニーズのタレントの親が出るのは見た記憶ないなあ、そう言う意味ではナイナイと中居君の関係性が本当に仲が良くて当人もお父さんもバラエティを理解しているんだろうなあ。


 トム・クルーズの矢部っち寿司はスペシャルに入れなくてもよかったんじゃないかな。とも感じた。こういうのを見ると本当に中居君のポジションってすごいし、ナイナイ以降若手はたくさんいるけど追随するようなコンビが吉本から出ていない。ようするに看板番組持って続けられるタイプのコンビが。吉本も飽和し過ぎているからなのかな。もう上が詰まっていて若手の存在感が、突出する人がいない、はねとびメンバーも微妙だし、オリラジも、レッドカーペット芸人も人気は出てきてるけど、ゴールデンで数年後に冠持って活躍してそうには思えない。


 「めちゃイケ」の前身「めちゃモテ」が中学生ぐらいの時にしてて彼らをずっと見ている。90年代に出てきたエンターテイメント系の人がいまだに天下を取っているのは時代的な問題なのか、実力か、いろんな要素が絡んでいるが今の若手よりもずっといい時代に世に出れたということは間違いないと思う。インターネットが旺盛を極める前に世に出た人たちは今でも人気があり、強い、音楽なんか特にそうだ。この手の問題がゼロ年代が過ぎ去って多くの人が90年代をきちんと振り返る時にどう言われるのだろうか気になる。