Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

メイド・イン・ジャパン

ザ・シネマ・ハスラー園子温監督「ちゃんと伝える」
http://s05.tbsradio.jp/redirect/utamaru/472928.mp3


 ↑土曜放送なのに日曜朝には配信、は、はやい。公開終わる前までにもう一回ぐらい観に行こうかな。でも次のノルウェーで撮る「Load of Chaos」がすごく期待だけど九月とか撮影始まっても公開っていつになるんだろう。「愛のむきだし」も撮影は07年の終わり頃だった(エキストラにいったから)けど公開は09年の一月だったしなあ。

 
 AKIRAの友人で高岡蒼甫が出てくるけど、役名が園さんの初期作「自転車吐息」の作品に出てくる友人の名前だとは気づかなかった。さすが主人公の史郎と同じ名前の佐々木士郎(宇多丸)さん、勉強というか知識がすごいし、予習がしっかりだから批評が嘘くさくない。


 「ちゃんと伝える」は確かに「気球クラブ、その後」に近い感じの作風で観やすい。「気球クラブ、その後」は大学や学校を出て数年後に観ると恐ろしいまでにシンクロしてしまう。


 園さんは「愛のむきだし」→「ちゃんと伝える」→「Load of Chaos」といろんなものを過剰に付け足す映画の後にシンプルな構造の足さない作品、その次はという感じで繰り返すのはそれでもいいかなって「BARFOUT!」のインタビューで言ってた。確かに作品のフィルモグラフィーを見ると交互に来ると作家としての振り幅が広いのがわかるかも。


 園作品は同じ名前がよく出てきたりはする。名前は記号的なものでしかないのかもしれないなあ。


自転車吐息
http://d.hatena.ne.jp/likeaswimmingangel/20081128


 ↑より「紀子の食卓」での主人公・紀子が東京で名乗る『ミツコ』という名前、「奇妙なサーカス」でも『ミツコ』出てきたんだけど。なんか豊中の地名とかリンクすることが多いなあ、園監督作品は。そういうのも作品を観てると繋がっていっていい。って書いてて。記号的に名前は使っている感じがするんだよなあ。



仲俣暁生さんブログ「海難記」『kate paperに『「1984年」から遠く離れて』という文章を書いた。』
http://d.hatena.ne.jp/solar/20090810


 ↑「kate paper」を土曜にkate coffeeでもらって仲俣さんの書いた記事を読んだ。けっこう長い文章というか、仲俣さんは本当に「1Q84」を評価してるんだなって感じる内容。僕は「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」「ねじまき鳥クロニクル」の方が好きだったりはする。
 しかし、今年の文芸トピックでこれに勝る作品がないのは事実だろうし、それだけ村上春樹っていう作家は国民的な作家だっていう。


 たぶん、大衆的なものはどんどんなくなっていくし、いろんな分野のその中でも細分化していくから多くの人が共有できるもの、メジャーなスタンダードなものが共有されなくなる。文学で言えばその、日本っていう国の中で作家として名が挙げられる一般的な作家として最後に名が挙がるのが村上春樹っていう作家なんだろう。
 村上春樹の影響下にある伊坂幸太郎作品はやっぱり読みやすいから大衆性がある、違う方法論の古川日出男作品は読み辛い、それが味だったりもするんだろうけど、大衆性ってことを考えて書いてはないんだろう。



 土日は休んで、日曜は起きてさんまを食いに目黒に行こうとしたけど起きたら頭痛で行かなかった。寝たら寝汗をけっこうかいてて、どうやら風邪の引き初めだったらしい。さらに夕方から寝たら、目覚ましにも気づかずに深夜四時過ぎまで爆睡してた。


 でも、夢を見てて、川沿いで子供の時みたいな年代に戻ってた内容の夢だった。なんだか居心地の悪い、いい気分ではない事が川沿いで起こっていて起きた時はなんだかわからなかった。起きたら真っ暗でいる自分の部屋が今住んでる部屋より昔実家にいた時の離れの二階に寝ていた時の光景と被って、見間違えて一瞬どこにいるんだかわからなくなった。

 
 土曜にジンギスカンを一緒に食べに行った友達に勧められてライムスターのベストを借りた。そういえばRIJでもライムスター見そびれたし、CDも聞いてなかった。ラップは好きか嫌いかというと好きだし、聴くのはgroup_inouTHA BLUE HERBBeastie BoysShing02とかぐらい。
 ラッパーの格好が好きではないだけで、メッセージ性とか強いのは好き。


雨あがりの夜空に 35 忌野清志郎 featuring RHYMESTER


 こういうのもやってたんだなあ〜。

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1Q84 BOOK 1

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