Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「G.L.O.W.」

Smashing Pumpkins "G.L.O.W." Jimmy Kimmel Live 10-24-08

 

 僕が物心付くか付かないぐらい幼い頃に近所の坂道を上った所の郵便局の向かいに大判焼き(僕はふうまんと言っていたが)を売っている所があって、よく祖母の姉(結局は僕からするとおばあちゃんなのだけど)におんぶされてふうまんを買ってもらっていたと小学生や中学生になった時にそのおばあちゃんに会う度に言われてた。


 僕には記憶がなくてもそう言われるとそうだったのかなあって思って、そう思うと僕自身は覚えていなかったけど実際にはあった記憶として存在するようになった。


 そのおばあちゃんは旦那が早く死んで子供もいなかったから孫もいなくて仲の良かったうちのばあちゃんの孫の僕らを可愛がってくれていた。
 最近10年ぐらいからはボケ始めているのは聞いていて、近所の人が何々を盗ったとか(これはボケの特徴っだけ、被害妄想とか入り始める)言ったりしてたみたいで、でも90過ぎているから仕方ないのかなって思って。


 おかんからは一週間ぐらいとか前に意識不明になって入院したって聞いてて、昨日の朝に電話があって亡くなってもう葬式も済ましたよって言われて朝一で驚いた。いやいや亡くなった時点で一応言おうよって。


 で、これって意識不明で入院してると思っていた僕、でもおかんからの電話で亡くなったことを知らされてなかった時間のズレ、僕は電話で死んだことを知るわけで、実際にはその数日前に死んでいる。でも亡くなってから僕が知るまでの間、僕の中で生きていたわけで。


 連絡の取っていなかった友人が実は一年以上前に死んでいた事を例えば同窓会とかで知らされたりすると、自分の中ではその人は存在していたというか生きている者だったけど実は死んでいたタイムラグの発生。


 知るまで僕の中で生きていた彼や彼女の正体はなんなのだろうか、記憶や概念とかそういうものなのだろうか。


 なんかそういうことについて書いてあった小説があったような気がするけど思い出せない。大崎善生の作品だっけなあ。 たぶん「スワンソング」だと思うんだけど。
 大崎善生作品は「パイロットフィッシュ」「アジアンタムブルー」を人には勧めるんだけど、「ドナウよ、静かに流れよ」が一番よかったかな。著者のほぼ分身のような主人公のような作品が多い、出身の北海道が主人公の地元だったりするし。あとはノスタルジー的な作品で舞台が海外、それも北欧だとかヨーロッパに飛ぶ事が多い。


 人に貸して「パイロットフィッシュ」「アジアンタムブルー」、金城一紀レヴォリューションNO.3」は外さないなあ。漫画だと幸村誠プラネテス」だな。「プラネテス」はマイフェイバリットだけど。


 ニュースでIBM労働組合が会社に退職しろと強要されたと言われたと会見していた。知り合いにIBMで働いている人がいるのでちょいと心配なのだが。千人ぐらい退職させるんだっけな。本当にこれからって正社員って存在はどうなるんだろう。会社の経営が悪くなったらすぐに人を切ると結局一時的に経営は建て直すのかもしれないけど最終的には会社って人がいてなんぼなのに、人をないがしろにしてたら底力は失われて滅びそうなイメージが。


文化系トークラジオ Life
http://www.tbsradio.jp/life/index.html


 「第2ロスジェネ??新・就職氷河期の生き方」が配信され始めたけど若年層の就職問題もそうだけど、僕ら二十代もそれよりも上の世代だって結局解雇されたり倒産したり合併させたりで職を失っている人が増えて、労働と言うことがこんなにも深刻になるなんて、やっぱりグローバリゼーションとかそういうことっていろんなことを奪っているだけのような、戦争で人が死ななくなっても労働できずに食えないで死んでいる人が増えていく方がたぶん悲惨で醜悪な状態だ。

 
 平坦な戦場で僕らが生き抜く事がこれほどまでに困難さを持つようになってしまった。


 最近は復活してからのSmashing Pumpkinsばかり聴いている。

スワンソング

スワンソング

パイロットフィッシュ (角川文庫)

パイロットフィッシュ (角川文庫)

ドナウよ、静かに流れよ (文春文庫)

ドナウよ、静かに流れよ (文春文庫)

プラネテス(1) (モーニング KC)

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Zeitgeist

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American Gothic

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