Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「3月のライオン」

ハチミツとクローバー」の著者・羽海野チカ新刊「3月のライオン」の新刊が出ていた。


 主人公・零の孤独を示すかのような風景、僕が以前に歩いたことのある景色が物語の中にあって身近に感じられる。 彼との関係するものたちの、温かな温度。彼はそれを受けとる、受け入れる事がまだ難しく、中学生でプロ棋士になった彼は高校生で対局する対戦相手との戦いの中で苦しむ。
 義姉との関係、自らが養子となり義父に愛されたのは将棋士としての才能、そして義兄姉は父からその才能を認められなかったために幼くして喪失してしまったものと彼への憎悪に似た思い。
 羽海野さんが書く動物は人間味があって飼い猫もギャグのような行動で少しのコメディさを含む事で零の孤独と将棋差しとしてのシリアスなシーンとのいい対比になり、物語を豊かにしている。といった感じのレビューです。



↑一巻の表紙に出ている橋だと思う。以前に神田川沿いを歩いた時(「スプリングバケーションEP」http://d.hatena.ne.jp/likeaswimmingangel/20080428)に撮った写真。この漫画に出てくる景色とかそういうものが一巻が出た時には身近に感じれなかったけど、今はその辺りを歩いた経験から懐かしさすら感じる。

3月のライオン (1) (ヤングアニマルコミックス)

3月のライオン (1) (ヤングアニマルコミックス)

3月のライオン 2 (ヤングアニマルコミックス)

3月のライオン 2 (ヤングアニマルコミックス)

流星の絆」の有明三兄弟妹が展開が動いて、各自すごいいい感じだった。

 血の繋がっていない妹の静奈(戸田恵梨香)を兄としてでなく男として見ている次兄の泰輔(錦戸亮)が想いを吐露し、静奈が父母の仇の息子に惚れていることを知る。

 長兄・功一(二宮和也)に泰輔があいつは仇の息子に本気で惚れてるよと告げるとずっと前からわかっていると、いいのかよと聞かれた功一は「いいわけねえだろっ!」と感情を露にする。そこの静から動への流れが二宮和也の締めて一気に空気を作れる役者としての力量が発揮されていたように思えた。