Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

邪宗門世田谷ときどき路字スティック

likeaswimmingangel2008-11-08

 路字の3号を折ると言う連絡をもらって代田にある邪宗門http://homepage3.nifty.com/jashumon-setagaya/)に朝から行ってきた。今住んでいる所に越す前は邪宗門から徒歩一分以内の所に住んでいたが住んでいた時にはあまりに一人で入るには気が引けて前を通るだけでした。


 着いたら誰も来ていなかったのでオーナーっていうかマスター、実はマジシャンな人に勧められたウインナーコーヒーを注文して飲んでいた。


 下北沢や世田谷に関連する本などが置いてあった。森茉莉という人のエッセイを手に取って読んでいた。著者紹介で森鴎外の長女とあった。ここのお店にも来てたんだって。ほへえ〜、なんかすごいなあ。


 あとは萩原朔太郎の手紙みたいなものとかも飾られていた。彼の名前を元に「世界の中心で愛を叫ぶ」の主人公の名前が朔太郎なのは有名だが、僕の中では園子温さんが十代で詩人とデビューした時に「ジーパンを履いた朔太郎」と評されたということを聞いた事があるのでほへえ〜となる。


 後は下北のヴィレッジバンガード坂口安吾の本が置いてあってなんか下北と縁がある人らしいとは思っていたが、「路字」の編集人の仲俣さん(http://d.hatena.ne.jp/solar/)や発行人の金子さん(http://stsk.exblog.jp/)、路字3号の僕の書いたやつの隣りに載っている「午前五時の下北沢南口」を書かれた大平さんが来られて話をしていたらマスターに下北沢の本を出されて読むと、坂口安吾って作家になる前に茶沢通り沿いにある今の代沢小学校で代用教員してたんだって、ほへえ〜。


 となんか復刻した薔薇族も置いてあったし、火縄銃(本物)や50年前のコーラの便とか初代・引田 天功の写真とかあって初めて見たけどマスターその弟子なんだって、でグラサンしてないMr.マリックの写真もあったりした。
 なにかすごくレトロだ。店内には時計がいっぱいあって何か時間軸がない空間みたい。


 でも、下北沢や世田谷区に関連する作家の本の所に山崎ナオコーラ人のセックスを笑うな」が一緒にあってなんでだ?と思って聞いてみたら彼女がこの邪宗門を探してやってきたみたい、そんなにここ有名だったのか!知らなかった。あとは吉本ばななも来るって何かすごいね、何かが凄いね。


 途中で大平さんが帰られてから、今号の路字の「ロンドンの「下北沢」、ブリック・レーン」を書いている相川さんが来て四人で今回の路地を折りもせずにいろんな話をしていました。
 なぜかロンドンに行けとみんなに言われたり、失うものないんだからとか、さらにはシルクロード行けとか、盛り上がりました。
 シルクロードはいやだけど南口のGATE 7みたいなあの資材置き場のようなGATEが何個あるのかは歩いて確認するのはありだなあと思う。いやあコーヒー二杯で三時間はいましたね。
 それにしてもこういう「路字」とかに参加させてもらって知らなかった人と会ったりするのはなんか面白いです。


 昔読んだ岩井俊二×庵野秀明対談本「マジック・ランチャー」の本文構成を仲俣さんがやっていたりとかって話を聞いたり、うわあ、僕プレイワークスメンバーで岩井さんとまったく関係ないわけでもないし、とかいろんな所が実は繋がっていたり関係してるなあと実感したりするんだけど。なんらかの意志を持って動くとわりと繋がるものだろうか、世界が思っているより狭いのか。不思議だなあ。


 プレイワークスからシネマヴェーラ渋谷http://www.cinemavera.com/)で1日からやっている「映画監督 岩井俊二の全貌」のチケをもらったので観に行こうと思う。
 初めは「PiCNic」を観ようかなって思ってたんだけど、ダライ・ラマの講演を観に行った時になんでか文化系トークラジオLifeのスピンオフのcharlieの「新・エヴァ論?ゼロ年代のシンジ君」を聴きたくなって聴いていた時に、でもなんであの時に聴きたくなったのかがまったくわからない!
 庵野秀明監督で岩井俊二主演の映画「式日」の話が出ていて、そういえば観た事ねえわって思って、それもプログラムの中にあったからそれにしようかなと考えてる。でも「PiCNic」も捨て辛いんだよなあ。