Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

波状リフレイン

 森達也著「それでもドキュメンタリーは嘘をつく」の文庫を読み終わる。
 森さんの本は何冊か読んでいて「死刑」とか読むと考えざるおえないものだった。もともとは専門学校の友人である只石(http://d.hatena.ne.jp/h_tadaishi/)に「A」と「A2」は絶対に観た方がいいと言われて観たら、今までなんでこんなにも色んなことを当たり前のように感じてたんだろう?考えることをしてなかったんじゃないかという疑問が出てきてもっと視線を変えてみると違うものがあるんだと意識的に思うようになったキッカケ。


只石博紀監督『頓挫、6ヵ月後、3.24、25、4.1、対決。』原宿KINEATTICにて11月17〜21日までレイトショー。
出演:汚名ランド、碇本学、大塚友之、藤原千代、佐々木硝子、新井翔 他


[解 説]
映画制作とは作ることから始まるのではなくて、視ることから始まる。という言葉は今浮かんだけど、この時はそう漠然と思っていた。


[ストーリー]
下北沢駅前で碇と一緒に待っていると、全身迷彩服姿の大塚が傘を差してやってきて。大塚と同居している飯田君の部屋に勝手に入っていく碇が好きで。大塚はサッカーのゲームを止めようとしないし、気付くと雨は上がっていた。藤原さんと佐々木さんは女優で、私は無理なお願いをしてしまったなぁと今も思っている。新井の家は一軒家で、4人暮らしで、部屋にエアコンがないから夏は蒸し風呂のよう。だけど、この日はまだ3月だったからみんな上着を着てたか。フィックス、手持ち、ズーム。ノイズをやってる友達。友達がいる、ノイズをやってる。俺の写真、最後で流れる。ノイズをやってる。手持ち、ズーム。


http://www.kineattic.com/schedule200811.html


 そんなキッカケの後にTHA BLUE HARBとかに出会ったと言うか聴く機会があって聴き始めたりしたんだなあ、僕は自分で自覚してるけどミーハーなんで好きだとか興味を持つとそっちに走る、乱犬、いやRUN DOG、戌年だから。
 だから広く浅くみたいな感じになりやすいし、ハマるとそっちに行く、まあ感覚としてはそういうのを経由していると本当に欲してるものと継ぎに、次に出会うものがシンクロしてたり共鳴したりして丁度自分に必要な時に出会う感じ。


 THA BLUE HARBは好きだけど基本的にラップとか大好きなわけじゃない、でも、言葉の強さって憧れがある。届く言葉って速さがあって、音速に、そして光速で脳を揺れさせるもの。だから凶器でもある。


 東京にいた時に只石の家に行った時に古川日出男「ベルカ、吠えないのか?」のハードカバーをパラパラ読んだのが最初だった、古川作品との。まあ、その後「サウンドトラック」の文庫が出て表紙を僕がずっと好きな漫画家でイラストレーターの田島昭宇が書いていたから買って読んだ所からハマり出した。
 古川日出男ナイトvol.6で初めて古川さんの朗読見てサイン会で会えて「サマーバケーションEP」を一人でやったブログのコピー渡させてもらったけど、あれも「ベルカ、吠えないのか?」の文庫発売のイベントだったりと、なにやらシンクロニシティを勝手に感じていた。


 僕は身内と言うか友人関連で出会ったりするものがけっこうデカイ波状みたいなっていって影響を受ける。何事もなかったような事が後々に形みたいに目の前に現れてくる感じがして、多角的に世界が存在していていろんな反射が時折自分の元に来て新しい何かと出会ったり決別したり、感情を揺さぶることがある、まだその間は大丈夫だと勝手に思っている、勝手にね。