Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『居場所』

物語とは「居場所」を巡るお話だ。
どこにいても誰といても
いや、どこにいて誰といるかが大事なことだ
逃げ出したくなる環境から逃げて、逃げて、逃げて
たどり着いた場所で新しい関係性ができる
だが、そこが大切な心地いいものになったとしても
それは移りゆくもので、確実なものではない
変化し続けていくものだから
「居場所」だっていつか気がつかないうちに
毎秒毎分毎時毎日毎月毎年
変わっていってしまう
そしてここではないどこかを夢想する
君の求めるものはその瞬間にしかない
今が愛おしいならこの瞬間だけが「居場所」になる
いや、それだけが君の宿り木。