日曜日にTOHOシネマズ渋谷で『バクマン。』を観た。15時過ぎの回だったが満席だった。友情・努力・勝利というジャンプの精神をうまく物語に活かしていた。物語としてもなんにも考えなくても楽しいし、王道感もある。途中でスラムダンクネタが出てくるが物語自体もスラムダンクのオマージュとも言える終わり方ではある。最強の敵に一回勝つまでの戦い、そして全力全身全霊で戦った後は負けるという湘南と山王戦の激闘を思い出す。エンドロールもイキだし映画としてのクオリティも素晴らしい。出演者も生き生きと見える。大ヒットすると思うしいろんな世代が観ても楽しめる内容になっていて大根監督は強いなって改めて思った。
火曜日は『屍者の帝国』をTOHOシネマズ新宿で朝一の回を観る。小説は発売当時に読んでいたが、映画はうーむ、なにかが足りない、それはきっと人が死ぬ時に減るという21グラムみたいなもの、絶望的に人間が人間であるためのもの、そう魂が。映画は物語に出てくる魂のない屍者みたいだった。なにかが残念としかいいようがない。