Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『劇場版BiSキャノンボール2014』



 全裸に見える姿で撮影されたプロモーションビデオや、スクール水着で客席にダイブするパフォーマンスなど、破天荒な活動でアイドルシーンの異端児として注目を集め、2014年7月に解散した個性派グループ「BiS」に、AV監督として知られるカンパニー松尾が密着してカメラを回したドキュメンタリー。企画AVから派生した作品ながらも、劇場公開されて口コミで評判が広まったカンパニー松尾監督作「劇場版 テレクラキャノンボール2013」のコンセプトを取り入れ、「テレクラキャノンボール」同様にAV監督たちがBiSメンバーひとりひとりに密着。14年7月8日に横浜アリーナで行われた解散ライブ「BiSなりの武道館」の前日から翌日まで3日間のメンバーたちの様子を捉えた。



 『劇場版BiSキャノンボール2014』@テアトル新宿を観に行ったけどほとんど埋っていて大盛況だった、上映後にはカンパニー松尾監督のトークもあった。
 『テレクラキャノンボール2013』をオーディトリウム渋谷で観た時同様に笑うシーンでは手を叩いて笑ってるお客さんとかいて雰囲気もよかった。BiSファンとテレクラキャノンボールのファンはトークの時に観客に聞いてたら半々近い感じだった。九十年代に『電波少年』での突撃&ドキュメンタリーが可能になったのは手持ちカメラの小型化と高性能によるものだったが、あの時のドキドキとワクワク、見てはいけないけど見たくなる感じに近い。
 解散ライブの時にあんなことになってたらやってられないとは思う、がBiSのメンバーそれぞれの反応の違いとか人間らしさが見えてくる。しかし彼女達アイドルを撮りながらも移し鏡のように撮っているAV監督たちの男性がより露になってくる。このキャノンボールシリーズの軸はやはりそこだろうな、と。


AV監督VSアイドルの騙し合い 映画『BiSキャノンボール』の企み
http://www.cinra.net/interview/201502-biscannonball




最悪で滅茶苦茶で容赦のない世界に対抗する唯一の方法。
最高に滅茶苦茶に容赦なくやること。
西島大介著『凹村戦争』あとがきより

凹村戦争 (ハヤカワ文庫 JA ニ 2-1)

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