最初の三つの評論の流れだけでも評論家である宇野さんの問題意識や日本という国における問題点や困難だとか戦後消費社会の果てにいる僕らということがよくわかると思う。
ただ、作品を受け手として楽しんでいる時には気付けなかった部分にも気付けるようになると世界の見方が変わるし視野も多角的になる。だから宇野さんの作品評はいつも面白く読めるし読みたい。
カラフルで大きな判型でずっしりと重い。中村さんのイラストはアジカンのアルバムジャケをはじめいろんな所で見る。繊細さがあるのにポップで健康的でありながらエロティックでこれぞ中村佑介というアーティストの作品だと一目でわかる。これって本当に凄いことだと思う。
中村さんがイラストレーターとしての活動がこうやって一冊の書物になり読まれることで多くのイラストレーターにも受けてである僕らにも影響があると思う。それはもっと身近にイラストを感じることであり楽しい世界のはずだ。その道を中村さんは進んでいる。
なにか普段と違うリアクションが仕事場であると不穏さに気をつける。たいていよくないことが起きる時の気配は間違いなくあって、うまく気を張りながら逃げるかやりとおすしかない。今日はそんな日だ。
『鴉龍天晴』&『VTJ前夜の中井祐樹』を買う。疲れはてたので買い物をして現実から少し逃避。今年は読めないかもだけどすげえ楽しみ。
楽器と武器だけが人を殺すことができる (ダ・ヴィンチBOOKS)
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鴉龍天晴(がりょうてんせい) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)
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