窪さんが連載してた『さよなら、ニルヴァーナ』最終回を読んだ余韻がおさまらず。
窪さんの作家としての業と覚悟を見せつけられたから食あたりみたいな、すごいもん観たり聞いたり読んだりした時に陥るやつ、本当に。すごすぎて。早く引き戻らないと鬱に陥りそうな。
何年か前に読んでたら作家になりたい気持ちが完全になくなってたと思う。昔、園さんの『ハザード』観てなんかそれまでの基準とかぶち壊されて自分をぐじゃぐじゃにされたみたいな、脚本も書くこの人いたら脚本家目指すのやめようと思った感じに似てる。だからこの作品が単行本になったときに一部の物書き志望がそうなる可能性があるんじゃないかなあ。僕は一度免疫あるからいいけど読み終わってから余韻で仕事にならなかった。
お笑い目指してるやつが全盛期のダウンタウンの漫才やコントを目の前でやられるような感覚に近いのかも。
表現の業みたいな部分、人を世界を知ろうとどんどん潜る感じ、連れていかれると戻れなくなるものを窪さん書いちまったなあと。
地獄に少し似ているかも。
単行本になったときにみんな思うよ、好き嫌いはあるかもしれないけど、本当にとんでもないな、『さよなら、ニルヴァーナ』と。
そして人間の業の肯定な落語を観に行きました。立川談笑師匠のお弟子さんたちの勉強会。今まで二回程行っていますがアットホームで四十人ぐらいのお客さんがいるところだけど今日は特別版でスペシャルゲストは立川志らく師匠。志らく師匠の落語はザゼンボーイズとの対バン?でやられた『らくだ』しか観たことないけどあの時笑いすぎて狂ってる(とてもいい意味で)なあと思った。
やっぱり表現は狂気≒凶器≒狂喜であるべきだと思うし、ライブだとクラップハンズとかみんなで歌おうとかいらないから息をするのも忘れさせてくれるものを観たい。みんなでなんかやるのは楽しいしわかるけど、瞬きもできねえみたいなそんな狂気でしかないないものが観たい。
博士さんと園さんのライブ以来の座・高円寺にて『談笑の弟子‼スペシャル』を。ゲストは立川志らく師匠。談笑師匠の落語も観に行かなきゃ。窪ミスミンが激推ししてるし。
談笑の弟子‼スペシャル終わりに立川吉笑さんにご挨拶をば。『カレンダー』のズれた世界とかは『ぞおん』みたいに冷静な視線で世界を見てるかおもしろがろうとしている吉笑さんの笑いの世界観爆発で笑いまくりでした。
志らく師匠の落語はそこはかとなく狂気が漂っていて持っていかれる。声の調子が悪かったみたいだったけどまた観たいな。笑笑さんはいつも通りなフレッシュさでこれからずっと観ていくとどんどん美味くなっていかれるんだろうなあ。笑二さんはなんかベテランっぽいけど古典とかに声が合ってるような感じがする。いい声。志らく師匠と三人のトークは立川流のことだったりするので昔から立川流を観ているお客さんは僕なんかよりもよく笑ってた。
三人の師匠である談笑師匠が前座の時に志らく師匠はもう真打ちだったけど談笑さんを自分の落語の前座とかで使ったのはその時からむちゃくちゃやってたけど面白かったからだって話をされていた。
今度は立川談笑一門会を観に行こうと思う。あと窪さんに立川談春師匠の『赤めだか』をずっとオススメされているのでいい加減読まないといけないと思った。
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