Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『アバウト・ア・ガール』


 窪さんの新刊『さよなら、ニルヴァーナ』ゲラを読み終わる。連載時から追いかけて読んでいたがやはり後半で何度か泣きそうになる。たぶん、絶賛と拒絶にわかれるんじゃないだろうか。
 小説は人の中身に、どうしようもない気持ちやいくあてのない感情について深く深く降りていけるものでもある。故にこの作品が読者に投げかけるものは読者自身の内面深くへおりていき自身の内面と向き合わされてしまうことになる。この作品については後日きちんと書くんだけど、連載中は作家志望であり、今ゲラを読んでいる僕はデビュー作のゲラを直しているのでこの作品の怖さがよりわかる気がする。
 あと連載中から思っていたがこの手の作品は目指す人(ここでは作家志望)を鼓舞するか完璧に打ちのめす(書くのをやめる)タイプのものだと思う。伊坂さんの『ゴールデンスランバー』のように窪さんの第一期の締めくくりの大作になることはまちがいない。





 園子温監督『リアル鬼ごっこ』試写を松竹試写室に観に行った。やっと観れた。やっぱりとんでもなかった。内容について言えないけどやっぱり大きなスクリーンで大音量な劇場で観てほしい。
 7月11日より公開。R-15だから中学生は観れないけど高校生は観れるから彼らにとってよい「悪夢」になるといいんだけど。
 松竹試写室になんか一回行ったことあるなあと思いながら帰りの赤い絨毯な階段降りながら思い出した。園さんの『希望の国』試写観に来て試写にいらした水道橋博士さんと初めてお会いして車で家まで送ってもらった時だ。あれから三年も経ってる!

さよなら、ニルヴァーナ

さよなら、ニルヴァーナ