Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『インターステラー』


監督/クリストファー・ノーラン
出演/マシュー・マコノヒーアン・ハサウェイジェシカ・チャステイン、ビル・アーウィンエレン・バースティンマイケル・ケインほか



ダークナイト」「インセプション」のクリストファー・ノーラン監督によるオリジナル作品。世界的な飢饉や地球環境の変化によって人類の滅亡が迫る近未来を舞台に、家族や人類の未来を守るため、未知の宇宙へと旅立っていく元エンジニアの男の姿を描く。主演は、「ダラス・バイヤーズクラブ」でアカデミー主演男優賞を受賞したマシュー・マコノヒー。共演にアン・ハサウェイジェシカ・チャステイン、ノーラン作品常連のマイケル・ケインほか。「ダークナイト」や「インセプション」同様に、ノーラン監督の実弟ジョナサン・ノーランが脚本に参加。撮影は、これまでのノーラン作品を担当していたウォーリー・フィスターが自身の監督作「トランセンデンス」製作のため参加できず、代わりに「裏切りのサーカス」「her 世界でひとつの彼女」などを手がけて注目を集めているホイテ・バン・ホイテマが担当。(映画.comより)




マシュー・マコノヒーが明かす「インターステラー」&C・ノーラン監督へ注ぐ果てなき敬意
http://eiga.com/news/20141107/5/
マコノヒーにとって、ノーラン監督とは初タッグ。その印象について、「彼がとても頭がいいということは知っていたけど、もっと威圧的な科学的完全主義者だろうと思っていたんだ。ところが、完全主義者じゃなかった」と明かす。
その真意について掘り下げていくと、「クリスは常に更なる高みを目指しているんだ。目指すべきところに到達してしまうと、それに満足するのではなく、さらにその先へ行こうとする。いつだって自分自身を超えようとするから、少し荒削りになるところもあるんだろうね」と説明する。そして、いかにオリジナルであるかにこだわっている事に対して敬意を表する。



 今日22日が公開初日の初回をtohoシマネズ渋谷に行ってみてきた。前評判というか試写で観た方々のツイートも絶賛だったしノーランは『インセプション』とかも大好きなので観に行かない理由がないわけでして。ただ初日の初回だけど時間が2時間40分とかまあ予告を考えれば3時間近くあるわけで満席というわけではなかった。
 地球がどんどん住めない惑星になっていて主人公の男の娘たちの世代が最後の世代になるかもしれない。元NASAパイロットだった農夫はあるきっかけから移住する惑星を探すミッションのパイロットとなり娘を地球に残しいつ帰れるかわからない次なる地球を捜索する旅にでる。
 砂まみれの地球とトウモロコシ畑、幼い娘の部屋でたびたび起こる不思議な現象、それを幽霊かなと言っている娘と父親。
 ここからは軽いネタバレになるがこの幽霊というのと本棚とメッセージと地球を飛び立つ前に娘にあげた時計がすべて後半の最後に明かされるがこれがまあ超SF的な表現と描写に物語の流れで大満足でした。
 だからこの『インターステラー』すっごいわ。どんどん内に向かう世界ではなくフロンティアを開拓したように外側に向かうことで届くもの。娘いる父親号泣するんじゃないかなあ、最高にSFだなあ、クリストファー・ノーランとんでもないわと思った。
 わたくし過去の年間マイベストムービーに『第九地区』や『宇宙人ポール』を選んだことがありますが、どちらも地球から出ていく話でした。『インターステラー』も次なるフロンティアを探す父と地球に残された娘の話ですがSF要素が僕らの現実を拡張させ届ける意志や想いを描く作品は大好物です。


 劇場の大きなスクリーンで観ると興奮すると思うし本当にすごい広大な話だと思う。『インセプション』は内に内に潜っていくような作品だったがこちらは外へ外へ飛んでいく作品だけども辿り着くところは人の想いや気持ちに意志が大切な人に届く時に僕らは奇跡を見たように思えて心が震えるのだ。
 本当にすげえ映画だった。大満足。