Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『アバウト・タイム 愛おしい時間について』


監督・リチャード・カーティス
出演・ドーナル・グリーソン(ティム)、レイチェル・マクアダムス(メアリー)、ビル・ナイ(ティムの父親)、トム・ホランダー(ハリー)、マーゴット・ロビー(シャーロット)、リディア・ウィルソン(キットカット)、リンゼイ・ダンカン(ティムの母親)、リチャード・コーデリー(ティムの伯父)、ジョシュア・マクガイア(ローリー)、ウィル・メリック(ジェイ)、バネッサ・カービージョ(アンナ)、トム・ヒューズ(ジミー)、キャサリン・ステッドマン(ティナ)ほか



ラブ・アクチュアリー」のリチャード・カーティス監督が、タイムトラベルを繰り返す青年が本当の愛や幸せとは何かに気づく姿を描いたロマンティックコメディ。イギリス南西部に住む青年ティムは自分に自信がなく、ずっと恋人ができずにいた。21歳の誕生日に、一家に生まれた男たちにはタイムトラベル能力があることを父親から知らされたティムは、恋人を得るためタイムトラベルを繰り返すようになり、やがて魅力的な女性メアリーと出会う。しかし、タイムトラベルが引き起こした不運によって、その出会いがなかったことになってしまい、再び時間をやり直したティムはなんとか彼女の愛を勝ち取るが……。主人公ティム役は「ハリー・ポッターと死の秘宝」「アンナ・カレーニナ」のドーナル・グリーソン、ヒロインのメアリー役にレイチェル・マクアダムス、ティムの父親役にビル・ナイ。(映画.comより)



 仕事が早上がりで前日に台風来るのはわかっていたけど帰りに映画を観に行く。メルマ旬報で映画について書かれている柴尾さんが観たあとによかったと言われているのも後押しになったしなんだか恋愛ものが観たいというのとこれってタイムトラベルできるっていうのは宣伝とかで知っていたので観ようと。台風であんまりお客さんもいないだろうからのんびり観れるかなっと思って。





 21歳の時に父から我が家の男子には秘密があってタイムトラベルできるんだ!って言われた主人公のティムはとりあえず前日のハッピーニューイヤーを迎えるパーティでの女の子とのやりとりをもう一度やってみる、そこでそれが本当だとわかるという所から物語は始まる。まあ、冒頭に家族構成とかの話とかもあるんだけど軽い一夏の恋が終わって、それはタイムトラベルで何度か告るのをやってみるが失敗に終わりロンドンだっけアビーロードある時に越してから運命の人であるメアリーに出会う。だけども身近な人の不幸があってそれをタイムトラベルしてなんとか成功に導こうとしてセーフなことになるがメアリーと出会ったことが消えてしまうので記憶を頼りに彼女に会おうとがんばる。うん、微笑ましい。
 だが彼は知っているが彼女は彼には会っていない状態なので再度出会えたティムは興奮しているが彼女からすれば変人、危ない人に思える。しかも彼氏ができているのでその彼氏と出会う前にタイムトラベルして彼女と付き合えるように奮闘する。この辺りの流れがすごくよくて恋愛だあああって感じが素敵だった。二人が出会ってパーティを抜け出して付き合うようになる前の段階での一気に想いが高まる感じとか。


 この物語のキーはタイムトラベルなんだけど、子供が生まれたりしたあとに子供が生まれる前の過去に戻ると生まれる子供は違うっていう、それはその瞬間のその時の精子っていうが子供を決めているので過去で違う行動とかするとそういうことになっちゃうから子供が生まれたあとはぶっちゃけ時間を戻れないっていう枷みたいなのができる。故に父との関係がそこに結ばれて感動的なものが最後の方にやってくるのだけど。


 とても愛おしい映画だなと思うし大切な人に出会ってどうってこともない普通の時間というものがいかに輝いて見えるか、そういう人との愛おしい時間がいかに素敵なのかが伝わってくる作品だった。