休日の朝一で『タマフル』の春日太一さんゲストのサタデーナイトラボ「<映画駄話シリーズ>俺たちが観たい夏休み映画特集」を聞きながら原稿かきかき。春日さん声がやっぱり渋くていいなあ。
原稿に関してヒップホップのことを読みたかったのでラジオの文字起こししてあるブログを読む。
DJ YANATAKE・宇多丸 2014年上半期日本語ラップ最新事情を語り合う
http://miyearnzzlabo.com/archives/18637
菊地成孔 日本語ラップ特集書き起こし ゲスト:OMSB Moe
http://miyearnzzlabo.com/archives/18687
How to count one to ten、待望の新作を10/8に自主レーベル kiwiportから全国発売決定!
http://www.boundee.jp/news/details/1200.html
立川吉笑さんの勉強会観に行った時に言われていたコラボの曲が入ってるのはこのアルバムね。吉笑さんの創作落語『ぞおん』って『Method of slow motion』からの影響で作られてたんだとツイートで知る。あれは面白い。
How to count one to ten "Idyllic" (Official Music Video)
原稿が八割がた書けたので予約してあった映画を観にテアトル新宿に。新宿三丁目で副都心線降りるのはテアトル新宿かピカデリー新宿かバルト9に行くのがほぼ9割越えていると思う。なぜに富士そばと園子温監督『TOKYO TRIBE』がコラボしているのかは謎だ。映画の中で富士そば食べるようなシーンはなかったはずなんだが。
で河瀬直美監督『2つ目の窓』観に来た。
監督・河瀬直美
出演・村上虹郎(界人)、吉永淳(杏子)、杉本哲太(徹)、松田美由紀(イサ)、渡辺真起子(岬)、村上淳(篤)、榊英雄、常田富士男ほか
「殯の森」の河瀬直美監督が、太古から神と人間が共存してきた地・奄美大島の壮大な自然を背景に、16歳の少年少女の恋と成長を通して人間の愛や無常を描いたヒューマンドラマ。奄美大島で暮らす界人は、八月踊りの満月の晩、海に男性の遺体が浮かんでいるのを発見し、そんな界人を同級生の杏子が見ていた。杏子の母イサは島民たちからユタ神様として慕われているが、医師からは余命宣告を受けていた。神様と言われながらも死から逃れられない母の存在に矛盾を感じた杏子は、行き場のない感情を界人にぶつけてしまう。一方、界人は恋人のいる母・岬の女としての一面に複雑な思いを抱えており、その思いを胸に幼い頃に別れた東京で暮らす父のもとを訪れる。そして界人が東京から戻ると、母が失踪していた。歌手のUAと俳優・村上淳の息子である村上虹郎がオーディションを経て界人役に抜てきされ、俳優デビュー。杏子役は「リアル鬼ごっこ2」の吉永淳。虹郎の父・村上淳も出演している。(映画.comより)
主役の村上虹郎と実の父である村上淳親子が親子役で出演してて、虹郎が村淳にどうして離婚したのと聞くシーンがたぶんアドリブで言ったのか河瀬さんに言わされたのか、村上淳さんの受け答えとその後の会話がたぶん演技じゃないんだろうと思った。映画の役割をつうじて実世界に踏み込んだような、虹郎くんの首とか顔の表情とかは生々しい、そうメタなものドキュメントなところをぶちこんでくるのが河瀬さんらしい。
二度ほど出てくるヤギの首もとを切って滴る血、ヤギの魂が抜ける辺りとか、意味なく(あるだろうけど)多い奄美大島の空撮、母性と息子の関係の繰り返される、打ち寄せる波。
界人が母に対する感情はあまりにも童貞くさすぎる、幼なじみとの体験のあとには映画のポスターになっている二人が全裸で泳ぐシーン。セックスした相手といても母なる海の中で泳いでいる。その逃れなさは『崖の上のポニョ』を少し思わせる。『海獣の子供』とかのワンシーンの実写みたいにも。
布ナプキンだとかオリーブ少女の成れの果てにいるクウネルとか自然回帰系女子のメンタリティーってこうなのかな。息子生きづらいわ。奄美大島の大自然に対して父のいる東京での村上淳さんが言う東京という街はなにかを作るには増幅してくれる場所であるというのが逆説的に一番生身の言葉として響いた。
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