Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「天使篇」

 昨日なんとか10日中に『水道橋博士のメルマ旬報』vol.35配信されました。もしかしたら日付をまたぐのかというぐらい過去一番遅い配信でしたがタモリ年表だけでも六万字という恐ろしい内容になっております。
 世界最大文字数のメルマガ、大人のコロコロコミックなので膨らむ続けるのがこのメルマ旬報なのです。原カントくんや校正の方々は本当にお疲れ様ですとしか言えないです、いつもありがとうございます。



 『水道橋博士のメルマ旬報』連載の「碇のむきだし」は小説『夢幻ガール』が始まりました。イラストは漫画家の西島大介さんに書いていただきました。
 最終回までなんと毎回書き下ろししていただけることになりました! 西島大介ファン冥利に尽きます。最後まで書き上げてなんとか形にできるようにしたい、本当に。



西島大介さんのツイートより↓
「碇本学さんの「水道橋博士のメルマ旬報」連載小説『夢幻ガール』のイラスト担当しています。メルマ連載時は写メで、うまく行って書籍化などあればちゃんと印刷しましょう!というコンセプトです。こんな形で「メルマ旬報」さんに関わるとは。碇本くん良い機会をありがとう、がんばってね!」
 その前にアイココギャラリーさんとスイガドウくんとのやりとりもありました。ツイッター上で。
 アイココさんが「いーね!」とあってスイガドウくんが「すげー!」と。僕の「チェキ&サイン会を経て〜。」というのをうけてアイココさんが「碇本くんの政治力が!コアメンバーしかいなかったどすべりチェキ会は、やはり伝説になった感あるあるだわ。」と言っていた。


マンチェスターでやったピストルズのライブには数十人しかいなかったけどその中に後のジョイ・ディヴィジョンザ・スミスのメンバー、ファクトリー・レコード創設者がいたみたいな面白いことになればいいよね。」と僕が返したんですが、これは映画にもなっている『24アワー・パーティー・ピープル』みたいなことになったらいいなと思っていて。
 ワタリウム美術館のオンサンデーズで西島大介さんがやったチェキ&サイン会が去年あって告知もままならずにチェキ会も西島さんがいまいちわかっておらずアイドル商法もほぼわかっていないままで敢行されて僕らほぼ関係者というか身内しかいないという残念な会になりました。たぶん、来たのは七人ぐらいだったのかな?


 僕らのやりとりを見た西島さんがツイートしてたのが、
『「オンサンデーズど滑りチェキ会」の場、意外と大事だった説が・・・』だった。
 僕はああいう時にあそこに居たって事の意味とかが後に非常に大事な事になると思っている、思いたがる人なのです。
 西島さん関連ですが、大塚英志さんが角川の前の社長とパーティで話をしていて売り言葉に買い言葉じゃないけど「オタクのメディアミックスダメじゃん」って言ったら元社長にうちでやって成功させてみろよって言われてやってやるよって言って始まったのが「摩陀羅」シリーズだったのは有名で新人だった田島昭宇さんを連れて角川に行った。
 なぜ田島さんだったのかということについて大塚さんは「その時そこに居たから」という発言をしている。デビュー作というか持ち込みの時点で物語を考えるのがめんどくさいと友人に原作というか原案させてそれでマンガを書いてやってきたのがデビュー前の田島さんだった。大塚さんは後の田島さんの才能を見抜いたのかは正直わからないのだけど、「摩陀羅」連載時にはその頃の僕と同じ小学生にファンレターで「僕の方が絵がうまい」と書かれていた田島さんだった。今の絵を考えると到底考えられないことだと思うけど。


 大塚英志さんがいった「その時にそこに居たから」という発言を100%信じれないが、物書きとはそうやって多少はうそぶくものだし物語とはそうやって後に語られる。
 実際の所、大塚さんは田島さんというド新人になにか可能性を見たのだとは思う。だけどその時まだ漫画家になろうとした新人作家がいて自分が原作として関わるメディアミックスを他社に移って始める時に偶然だとしてもそこにいたということの意味が後に活きているというか今の田島昭宇という素晴らしく絵がカッコ良い漫画家を生み出したのは間違いはない。


 僕は大塚英志信者でもあるのでそういう発言に影響を受けている。ただその場にいたかどうかが後の人生に大きく関わるということは様々な場面であるはずだから。
 オンサンデーズど滑りチェキ会に居た僕らが後に面白いことになってけば、まあそこにいた数名の方はすでにその人がいる業界でバリバリの方だったりはするのだけどね。
 僕の小説に西島大介さんがイラストを書いてくださるのも僕がそんなことを信じていることとかも少しは影響をしていると思う。


 僕が小説家になったらやりたいことのひとつは大塚英志さんが書いて三巻で休止になっている「摩陀羅 天使篇」をリライトというかリボルトしてきちんとかつてのファンだった僕があの物語を終わらしたいということがある。人生で一番読んだ、何回も読んだ小説は「摩陀羅 天使篇」だから。

藝人春秋

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僕は天使の羽根を踏まない (徳間デュアル文庫)

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