『界遊004』リリースイベントのトークテーマだった『ポップ』についていろいろ考えたり思ったりしてた。『ポップ』とは共感だとまつきあゆむさんや佐藤大さんが言っていた。
そして今やテクノロジーの発達でかつては大量生産でたくさんの人が買ったり観たり読んだり触ったり聴いたり食べたりしていた部分が個別に細分化されている。音楽だってデータで個人が個人に売る事もできるし、小説だってiPadなどでそうなっていくだろう。
かつては選択肢があまり多くなかったから多くの人が同じものを観てたり聴いたりしていたんだけど今はそれがもっと細かく届けれるようになったから、かつての百万とかの規模が例えば五千×二百とかに枝分かれしていているようなものなんだろう。でも、なぜか一極集中にように『1Q84』だけが一人勝ちする状態とかにもなっている。どこかにある大衆文化的なものなのかなあ、『1Q84』は『ポップ』な小説って感じはしなかった。
でも、かつての村上春樹はポップな作家だったんだと思う。よしもとばななも。彼や彼女のフォロワーがたくさん現れて、これなら僕にも私にも書けそうって思われる文体、思えるだけでそれを実際にやるには構造の問題とかあってかなり難しい。でも、多くの人の中の「やりたい」と思うスイッチを押してしまうものが小説の中に含まれていたはずだ。
共感できるもの、個と多数ではなく個と個とで向かい合えること、時代の空気に向かってその流れにきちんとぶん投げるとか、小説やドラマや映画やマンガだとこういう展開で行くとこうなるよなって感じにきちんと着地するとか、いろんな『ポップ』が個人で違って存在している。
イラストレーターの中村佑介さんが手掛けたASIAN KUNG-FU GENERATIONのニューアルバム『マジックディスク』とモーモールルギャバンのメジャーデビューミニアルバム『クロなら結構です』のジャケット写真が公開されていた。
モーモールルギャバンはこないだの『クラスヌ』でライブを観たが非常に楽しいやつらだったし、いい意味での変態的な、京都出身のバンドって変態的なのが多いのはなんだろうな。
同日発売みたいだが、同じ日にiLL『∀』も出ちゃうんだよねえ、これには様々なアーティストとのコラボがあってアジカン『新世紀のラブソング』のRemixもあったりして、まあたぶん三枚買っちゃうかな。
モーモールルギャバン - ユキちゃん
ASIAN KUNG-FU GENERATION - 迷子犬と雨のビート
- アーティスト: ASIAN KUNG-FU GENERATION,アジアン・カンフー・ジェネレーション
- 出版社/メーカー: KRE
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