フィリップ・K・ディック「流れよわが涙、と警官は言った」を読了。ディック作品は四作目。最初に読んだのが「ヴァリス」で次が「ユービック」、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」という流れ。
「流れよわが涙、と警官は言った」と「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」は自分で買って読んだけどタイトルがまず印象的なのが強い。名は体を表すじゃないけど、タイトルが魅力的だとやはり興味は出る。
実際にディックの最初の二作はお借りして読んで好きな物語だなって思って、二作を自分で買ってみたが、どちらも面白かった。どことなく不条理な感じもするし、かなり昔のSFではあるけど古くさい感じがしない。それは物語が強いから時代が経っても古くならない感じだ。
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」は極めて人間に近いアンドロイドと出会う度に人間とアンドロイドの間で葛藤、なにが違うのかという気持ちを抱えて行く主人公で、「流れよわが涙、と警官は言った」はある人物が起こしたことで主人公達は並行世界でもない、違った時間に巻き込まれて行く、どちらもなんだかアイロニーが効いてるようだけども、ユーモアもある。
次は伊藤計劃「ハーモニー」を。昨日出たはずの伊藤計劃「虐殺器官」と円城塔「Self‐Reference ENGINE」の文庫を探したけどなかったので今日映画観た後に探そう。
ちなみに今日観る映画は伊坂幸太郎原作「ゴールデンスランバー」です。まあ、中村監督だから問題ないとは思うが。
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