Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

ゼロ年代の物語の終焉とこれから

 あけましておめでとうございます。
 いよいよ09年、ゼロ年代のラストの年になりました。


 いろんなことが変わっていくだろうし、僕自身も変わったりもっと動いていかないといけないと年になると感じてます。


 今年のおすすめは去年から何度も書いてますがやはり1月31日から公開される園子温監督「愛のむきだし」です。


愛のむきだし」公式サイト
 http://www.ai-muki.com/



愛のむきだし」@東京フィルメックス
http://d.hatena.ne.jp/likeaswimmingangel/20081130


 東京フィルメックスで観ましたが映画館にまた観に行こうと思います。


 いろんな映画があるけど、この映画、園子温という表現者が創るこの作品を、ちまたに溢れるどうでもいい、ただの時間つぶしにもならない映画や資本主義全開なものにうんざりしている人にはぜひ観てほしい。


 「愛のむきだし」でただ泣くのではなく、心の底から震えろ。観た人の人生を揺るがす物語が、4時間の映画はすぐに終わってしまう、体感時間は2時間に満たないスピードで君の心の奥底に潜む湖にいろんなものを投げかける。
 だからあなたは「愛」について考え、「世界」とどう向き合うのかを知り、あなたと大事な人の「関係」について思いを馳せる。


 ヒロイン・ヨーコである満島ひかりが少女が女性に変わっていくかのように、作品の中で女優へと化けていくのをその目であなたは見る事になるだろう。

 
 映画館で圧倒的なスピードの物語性を感じながら、君の心は震える。


 去年は古川日出男作品で刊行されているものをほぼ全部読んだ年でした。二十代に入って影響を受けたクリエイター(表現者)は僕には園子温さんと古川日出男さんのお二人です。


 「聖家族」も説明しづらいというか人に簡単に勧めれないし、でもあの作品の置かれているだけで濃厚に漂う何かの存在、溢れ出る物語に惹かれ、デビューからずっと古川さんが描きだした神話とも言える物語群は千夜物語のように僕を現実と夢の狭間にふわふわと漂わせました。


 今年は今書いている作品を形にしてアプローチしながら継続的に書くという行為を日常的にし、ストックというか作品を増やしていきます。


 去年はいろんな方にお世話になりました。いろんな繋がりを感じた年でした。だからこそ今年自分のやりたいことでがんばってそういう人たちにいい報告ができるようにします。あといい加減にさよならメタボリックシンドロームしないとやばいので泳いだり走ったりします。


 毎年恒例というかガキ使スペシャル観ながら途中で一度寝て紅白一秒も見ずに、起きたら笑ってはいけないが半分以上終わっていた。テレ東のやりすぎコージーが母体の「笑いっぱなし伝説」を見るという元旦になりました。


 板尾さんがドミノをしてる、何かシュール。


 09年はフリー編集者の仲俣暁生さんにお借りしたリチャード・パワーズ「われらが歌う時」から読もうと思います。


TBS 文化系トークラジオ Life 2008年12月28日放送「文化系大忘年会」
http://www.tbsradio.jp/life/index.html

 
 仲俣さんが「われらが歌う時」について言及されています。あと佐々木敦さんと仲俣さんが古川日出男「聖家族」についても話されてます。あとは去年たくさん出たメガノベルについても。

13 (角川文庫)

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サウンドトラック 上 (集英社文庫)

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サマーバケーションEP

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ハル、ハル、ハル

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ゴッドスター

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ベルカ、吠えないのか? (文春文庫)

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聖家族

聖家族

MUSIC: 無謀の季節

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われらが歌う時 上

われらが歌う時 上

われらが歌う時 下

われらが歌う時 下