Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『THE BIG HOUSE』『バンクシーを盗んだ男』『女と男の観覧車』


8月1日
イメージフォーラムで想田監督『THE BIG HOUSE』を。観察映画ってどうも寝てしまう。そして、物語というか展開が大きくは変わらないために寝て起きてもなんか繋がってしまう。というか寝た分編集がわりにショートカットしているような気がする。うしろにいた4、50代の女性二人組が何かあるたびに感想というか小声で話していたし、冷房効きすぎで地獄だった。



8月7日
ヒューマントラスト渋谷にてドキュメンタリー作品『バンクシーを盗んだ男』をば。
アートとはなにか? アートの価値とは? アートと政治の関係性を描いた作品。バンクシーが監督した『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』みたいなフェイクドキュメンタリー的なおもしろさはなく、途中で眠たくなってしまった。反逆するアートはそもそも美術館には置かれないもの、グラフティのような街角の消え去るものが評価されるようになるときにそのアートそのものが動かされてしまうことで失ってしまう文脈。
芸術は大昔からパトロンがいて成り立っていたものだから、資本との距離が難しい。だが、そういう時代だからこそ投げかける意志が価値観を反転させ、人々の常識にヒビを入れていく。



8月14日
アップリンクウディ・アレン監督『女と男の観覧車』をば。
途中でウトウトしてしまったが、あの日常の延長戦でしかない、おそろしいことが起きているにも関わらずいつものような日々がそこにあるっていうのはすげえ怖いんだけど。