Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『ピンクとグレー』


 仕事終わりに『ピンクとグレー』をば。お客さん八割は女子やね。
 うちの専門出身で有名なのは堤幸彦監督と行定勲監督。映画とドラマのセカチュー、行定さんの新作『ピンクとグレー』は『イニシエーションラブ』を思い浮かべたよね。
行定さんじゃねえだろ、ピングレは多層、レイヤーが幾つもあるんだからネットやスマホが気づいたらあってSNS的な自意識を認識してる二十代か三十代前半の監督にやらせないから........
 菅田将暉夏帆がよかった。まあ、役柄と設定的に二重な部分があり彼らはおいしいと思える。夏帆はいつのまにかこういう役もするようになったのだなって思うけど、あの後半の役柄というかあれはどういうキャラというかあんなやついそうだけど菅田将暉も後半の役はちょっとキャラクターが強調されすぎてちょっとリアルさがあまりない。メタフィクションになってるからキャラクターのバリエーション欲しいからなんだろうな。うん、小説の方がおもしろいのはしょうがない。メタフィクション系は映像よりも小説、文章向きかもね。



メタフィクション
語り部がそこにいる
語られている人がそこにいる
語られていると思っている人がいる
だが、書かれた文字や映し出された映像が
真実だって一言も言っていない
フィルターがかかっている、薄い膜がある
彼が彼であると勝手に思い込んでいたから
彼が彼でない時には次元が変わる
ぐるりと反転する
反転した方が真実に近い、でも、反転する前の世界は
嘘か、真か、どちらでもありどちらでもない
レイヤーが重なるほどに可能性は増える
そして真実はどこかに彷徨う