唯一ひとりで行けるお店というか外食できるパティスリーなニコラにて翻訳家の柴田元幸さんのブックサロンイベントに行って来た。
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エドワード・ゴーリー、ケリー・リンク、ブライアン・エヴンソン、カレン・ラッセル、セス・フリード、トム・ジョーンズ、ショーン・タン・・・。
翻訳家・柴田元幸さんに、世界の曖昧さを描いた作品について、朗読とトークをして頂きます。
『夏休みが永遠に終わらなければいいのに』という今回のテーマも、いわば子どもの妄想のようなものですが、そんな荒唐無稽な奔放さが、現実と幻想の境界を曖昧にし、いままでとはちがう世界を見せてくれる小説があります。
夏休みに、異界の入り口のようなものを、ついつい見つけてしまうように。
nicolasの料理と飲み物を一緒にお召し上がり頂きながら、柴田さんの朗読とお話を、ご堪能ください。(ニコラのブログより)
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こんな感じの雰囲気で柴田さんが海外の作家についてお話をしながら朗読をしていく感じで、食事も出てくるのでそれを食べながら聞くという感じだった。青のボーダーの熊谷さんが企画者さん。ニコラで一度カウンターで紹介されて郡山の『ただようまなびや』で古川さんの講義一緒に取っていたりして、その時に柴田さんのイベントがニコラであるって知って申し込んだのだった。
僕も柴田さんが訳されていて最近読んで好きになったブライアン・エヴンソンの話や来月とかその先に『新潮』に掲載される短編の朗読とかエドワード・ゴーリーのシナリオだったりエリック・マコーテックの『スパイダー』とかの朗読をされた。
前菜はスイカを使ったものだったけど写真撮り忘れた。なんか不思議な味だったな。パスタはカマスと塩レモンパスタですごく美味しかった。デザートもうまし、ニコラは料理おいしい。
朗読って聞いている時に目を閉じちゃうとそのリズムでうとうとしちゃうけど目を開けていると現実が目の前にあるからそこが微妙なのかもしれないなあ。でも、やっぱり朗読ずっとされているから世界が浮かび上がってくる。今のアメリカの作家がブライアン・エヴンソンやケリー・リンクの幻想的な小説、現実から半歩ズレたようなものを書いていてそういう作家が増えている。レイモンド・カーヴァーの影響を受けたリアリズム小説が主流だったのに今は彼らのような作家が増えて来ている。
僕は質問としてスティーヴ・エリクソンとかの影響下にあったりするんですかねって聞くと、スティーヴン・ミルハウザーやポール・オースターの影響が大きいんじゃないだろうかといわれていた。また、蒲田出身で中心に行ける距離であるが少し離れたという場所で育ったというのはポール・オースターも同じような感じらしくそういう出自というか育ちも訳す相手との親近感みたいなものはあるようだった。柴田さんはだからマイノリティだったり得意な出自な作家はほとんど訳してないみたい。
終わった後に柴田さんに訳された『ジーザス・サン』にサインいただいた。これは本当に好きな短編集だから嬉しい。これ本当に読んだ時に最高だなって思った。すごくいいイベントだったなあ、いつもニコラ行ってる雰囲気とは違うけど適度な濃密な感じがあってよかった。
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