Radiohead - Idioteque [Glastonbury 2003]
ロッキング・オン、次号の表紙と中身はこれだ!
http://ro69.jp/blog/yamazaki/106603
↑表紙が思いっきりトム・ヨークなんで久しぶりにパラパラと読んでみた。「ロック名詞選? ニルヴァーナ以降、ロックは何を歌ってきたのか? ロック史を作り上げた歌詞の世界を徹底検証・解説する32ページの総力特集!」というもので最初がradiohead『Idioteque』だった。僕が初めて彼らのライブを観たのは二千年になってから、『Kid A』『Amnesiac』リリース後のJAPANツアーでの武道館だった。『The Bends』や『OK Computer』には間に合わなかったがこの双生児的アルバムには間に合えた。
八十年代が終わった後にやってきた九十年代は日本ではバブルが弾け、ニルヴァーナのカート・コバーンがショットガンで頭をぶち抜いてオアシスのギャラガー兄弟が『Live Forever』と歌った。そしてやってきたゼロ年代の初頭に同時多発テロが起こり、正義とはなにかとアメコミヒーローたちすらも苦悩し苦闘する時代になっていた。その憂鬱さや不安定すぎる空気の中で『Kid A』『Amnesiac』が鳴り響いていた。
この「ロック名詞選?」の中でradioheadぐらいに僕が聞いていたのはリバティーンズもだが、やはりSmashing Pumpkinsであり彼らの『Today』が選ばれているというのも時代を現しているなあと感じた。成功したあとの哀しみやプレッシャーの中で死んでもいい、今日は死ぬにはもってこいのいい日だとすら思うようになっていたビリー・コーガンが書いたこの歌はそのことを知らなければ非常に日々を肯定的に捉えているポジティブなものに聞こえる。しかし、実際は真逆のところから出てきた曲だったというのがいかにグランジ・オルタナティブをニルヴァーナと同時期に背負ってしまったバンドであると思ってしまう。
The Smashing Pumpkins - Today
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