Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

碇本学選書フェア@大盛堂書店


 毎週木曜日パブロフな犬だった『週刊 藝人春秋』連載が終わったので『週刊文春』を読む理由が失われてしまったのだが、先日お会いした目崎さんから次の号にてれびのスキマさんの記事が載っているよと教えてもらっていたので出勤前に立ち読みをば。博士さんの連載が終わってスキマさんの記事が載るという星座感。
 スキマさんの記事はGWのオススメテレビの紹介でいろんな番組を挙げられているが東京ポッド許可局でも語られていた辺境論同様にメインストリートに(これから行くであろう)行く人たちは異端である話が書かれていた。
 これって色んなジャンルでも当てはまることだとは思うんだけど、春日太一さんが東京ポッド許可局ゲストの時も出ていた話だった気がする。


 まっすぐに進んでる人よりも寄り道や逸れている人が独自の世界観で戦っていると唯一無二の存在になってメインストリームな存在になるみたいな。純粋培養っていうかもうそういうこれだっていう武器を持った人って応用もできるし存在感も方法論もきちんとあるから中心になっていくみたいな。
 これはたぶん、園子温監督の著書『非道に生きる』や『けもの道を笑って歩け』にも書かれていることだ。スプラッター好きならそればっかりやって極めたら最強であるという話とか。実際に園さんはPFF出身者だしある意味では王道な映画監督デビュー(でも当時はスカラシップとかぴあも力入れてくれないから自主映画として園さんがめっちゃ奮闘して大ヒットに結びつけてるわけだが)だけど東京ガガガやってたり『自殺サークル』までは商業デビューしてないしとかよくよく考えると辺境から戻ってきた人と考えることができる。そしてゼロ年代以降の日本映画界にとって好き嫌いとか様々な感情を観客に与えてしまう(話題になる。もはやカルトな存在ではない)超重要な映画監督の一人になった。 
 僕はポッド許可局のマキタスポーツさんやプチ鹿島さんやサンキュータツオさんが辺境論を語っているのを聞いてて最初に浮かんだのが園さんだった。


東京ポッド許可局 2013年12月14日 第37回 「辺境論」
http://www.tbsradio.jp/tokyopod/2013/12/post-57.html



大盛堂書店さんのツイート↓
【2F売場】本日から5月31日まで現在『水道橋博士のメルマ旬報』で小説『夢幻ガール』を連載中のライター・碇本学さんの選書フェアを開催。かなり濃い選書内容+POPコメントです。お楽しみに。(山本)



 というわけで今日から碇本学選書フェアが大盛堂書店さんで始まりました。五月末まで開催です。
 40タイトル全部はまだありませんが徐々に揃うと思います。仕事終わりに寄らせていただいたらお世話になっている山本さんはおやすみだったんだけど先ほど樋口さんもいらしましたよと女の子の書店員さんに言われた。
 ヤバい、先に見られたw 樋口毅宏さんの小説も二冊選んでいてフリペ用のコメントと手書きPOPと違うのだけど、あれを知っているとはいえ、つうか昨日もジェイク・バグ行こうとしてる樋口さんに会ったけど見られるとなんか気まずいというか恥ずかしいというか。まあ、でも白石一文さんの『神秘』フェアも展開しているのでそこに樋口作品置かれていてそのうちサインしに来ますって言われていたのでまあ見られるのはわかってたけど、いきなりかよっ!という。



 古川日出男さんの5タイトルについては古川さんからご自身の作品についてのコメントいただいたのを僕が代筆してます。フリペには載りません。古川さんの字は達筆なんだけど字が汚いのは僕だからです。


古川日出男、「聖家族」を読む



 選書フェア揃わない部分はPOP拡大されてた。字が汚いのがさらにバレる!




 選書フェアで金城一紀著『レヴォリーションNo.3』コメントで角川文庫版装丁がダサいと書いてますがこれの前のイラストのやつ、絵が悪いとかじゃなくてゾンビーズは高校生なのに小学生にしか見えなかったから。
↓これだぜ、絶対高校生じゃない!



講談社版のゾンビーズシリーズ

角川書店版のゾンビーズシリーズ(『レヴォリューションNo.0』もあるんだけど僕としてはあまりこの三作に比べて面白がれなかった)『SPEED』なんかは今でも映像化したら面白そうなのにね。



講談社版と角川書店版。最初がこれだったから文庫のイラストのやつ見た時に違うだろ!と思って。で今日見たらすげえシンプルにタイトルだけのやつになっていたので驚いた。